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| + | 郡の東部は八公山(パルゴンサン、팔공산)の一角を成し、市の北部から南部にかけて洛東江(ナクトンガン、낙동강)が流れる。この洛東江は朝鮮戦争(1950~53年)時に韓国側の最終防御線となった時期があり、郡内の倭館邑石田里(ウェグァヌプ ソクチョンニ、왜관읍 석전리)にかかる漆谷倭館鉄橋(チルゴク ウェグァンチョルギョ、칠곡 왜관철교)を爆破して北朝鮮側の侵攻を防いだ経緯がある。このことから漆谷倭館鉄橋は「護国の橋(ホグゲ タリ、호국의 다리)」と呼ばれ、国の登録文化財第406号として登録されるとともに、漆谷郡は「護国の故郷」を地域のキャッチフレーズとしている。 | ||
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| + | 代表的な観光地としては、朝鮮時代に造られた架山山城(カサンサンソン、가산산성)や、朝鮮戦争の歴史を学べる漆谷護国平和記念館(チルゴク ホグク ピョンワキニョムグァン、칠곡호국평화기념관)などがある。 | ||
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| + | [[ソウル市の料理|ソウル市]]からのアクセスは、ソウル駅から中心部の倭館(ウェグァン、왜관)駅までITX-セマウル号で約3時間10分、ムグンファ号で約3時間30~40分程度。あるいは隣接する[[大邱市の料理|大邱市]]の東大邱駅まではソウル駅から高速鉄道のKTXで1時間40分前後なので、そこからムグンファ号に乗り換えて倭館駅まで約25分という方法もある。[[ソウル市の料理|ソウル市]]から直行便の高速バスはなく、[[大邱市の料理|大邱市]]や[[亀尾市の料理|亀尾市]]を経由して行く必要がある。 | ||
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*旧・漆谷邑 | *旧・漆谷邑 | ||
:かつて漆谷郡の中心地域は漆谷邑(チルゴクウプ、칠곡읍)地区にあったが、1981年に邑全体が[[大邱市の料理|大邱市]]へと編入された。その後、漆谷洞(チルゴクトン、칠곡동)と改称したが、2003年に他地域と統合されて行政区域としての漆谷という名称は失われている。 | :かつて漆谷郡の中心地域は漆谷邑(チルゴクウプ、칠곡읍)地区にあったが、1981年に邑全体が[[大邱市の料理|大邱市]]へと編入された。その後、漆谷洞(チルゴクトン、칠곡동)と改称したが、2003年に他地域と統合されて行政区域としての漆谷という名称は失われている。 | ||
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| + | *倭館邑 | ||
| + | :倭館邑(ウェグァヌプ、왜관읍)は、郡中央部から南部に位置する町。漆谷郡庁や京釜線の倭館駅があり、地域の中心的な役割を担っている。倭館(ウェグァン、왜관)とは、朝鮮時代の日本人居留地を意味し、現在の[[釜山市の料理|釜山市]]にかつてあった富山浦(プサンポ、부산포)、[[昌原市の料理|昌原市]]の乃而浦(ネイポ、내이포)、[[蔚山市の料理|蔚山市]]の塩浦(ヨムポ、염포)を三浦(サムポ、삼포)と呼んで有名である。倭館邑は洛東江沿いにあって水上交通の要衝地であったため、内陸地域ながらも倭館があったと伝わっている。ただし、地名として定着したのは20世紀に入ってからで、1905年に京釜線の倭館駅が設置されたのがきっかけであった<ref>[https://www.sankei.com/article/20160529-UONSMOKDQNK2DGOBDGDEDVRYOA/ 日本の蔑称・倭館がなぜ地名に残っているのか? その歴史を紐解くと驚きの事実が…] 、産経新聞(2016年5月29日記事)、2026年2月17日閲覧</ref>。 | ||
== 食文化の背景 == | == 食文化の背景 == | ||
| + | 郡中心部の倭館邑(ウェグァヌプ/왜관읍)には、米軍基地のキャンプ・キャロルがあり、周辺には英語の看板を掲げた両替所や外国料理のレストランが並ぶ。有名店として1980年創業の「ハンミ食堂(한미식당)」があり、アメリカ料理やドイツ料理をアレンジしたキョンヤンシク(軽洋食、[[경양식]])を提供している。 | ||
== 代表的な料理 == | == 代表的な料理 == | ||
| + | [[ファイル:23100838.JPG|thumb|300px|コルドンブルー(チーズやスモークハムを包んだ牛カツレツ)]] | ||
*キョンヤンシク(軽洋食/경양식)倭館邑石田里 | *キョンヤンシク(軽洋食/경양식)倭館邑石田里 | ||
*スンデクッパプ(腸詰のスープごはん/순대국밥) | *スンデクッパプ(腸詰のスープごはん/순대국밥) | ||
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以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。 | 以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。 | ||
| − | * | + | *;トラベル373(트래블373)★ |
| − | : | + | :旅行好きなオーナーが、中でも愛しているというタイ料理の専門店。現地から取り寄せた食材やソースを用い、ソムタムタイ(パパイヤサラダ、[[쏨띰타이]])、パッタイ(焼きそば、[[팟타이]])、プーパッポンカリー(カニのカレー炒め、[[뿌팟퐁커리]])などの料理を提供する。 |
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:住所:慶尚北道漆谷郡東明面ヤンジキル8(九徳里373) | :住所:慶尚北道漆谷郡東明面ヤンジキル8(九徳里373) | ||
:住所:경상북도 칠곡군 동명면 양지길 8(구덕리 373) | :住所:경상북도 칠곡군 동명면 양지길 8(구덕리 373) | ||
:電話:054-976-1995 | :電話:054-976-1995 | ||
| − | : | + | :最終訪問日:2016年10月29日 |
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| + | :1980年創業の洋食店。米軍基地前にあってハンバーガーなどのアメリカ料理と、ドイツ料理をアレンジしたというビーフコルドンブルー(チーズやスモークハムを包んだ牛カツレツ、[[비프 코던블루]])、トンカツにチーズと生タマネギを添えて食パンで挟んだチーズシネソ(チーズカツサンド、[[치즈 시내소]])を自慢とする。 | ||
:住所:慶尚北道漆谷郡倭館邑石田路159(石田里367-6) | :住所:慶尚北道漆谷郡倭館邑石田路159(石田里367-6) | ||
:住所:경상북도 칠곡군 왜관읍 석전로 159(석전리 367-6) | :住所:경상북도 칠곡군 왜관읍 석전로 159(석전리 367-6) | ||
:電話:054-974-0390 | :電話:054-974-0390 | ||
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| + | :住所:慶尚北道漆谷郡石積面遊鶴路200(城谷里506) | ||
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== エピソード == | == エピソード == | ||
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*[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活](韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト) | *[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活](韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト) | ||
*[http://www.kansyoku-life.com/profile 八田靖史プロフィール](八田靖史のプロフィール) | *[http://www.kansyoku-life.com/profile 八田靖史プロフィール](八田靖史のプロフィール) | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
2026年8月9日 (日) 12:48時点における最新版
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漆谷郡(チルゴックン、칠곡군)は慶尚北道の南部に位置する地域。本ページでは漆谷郡の料理、特産品について解説する。
地域概要
漆谷郡は慶尚北道の南部に位置する地域。市の北部は慶尚北道の亀尾市、北東部から南部にかけては広域市の大邱市、西部は慶尚北道の星州郡、北西部は慶尚北道の金泉市と接する。広域市の大邱市と、慶尚北道で第2位の人口を誇る亀尾市の間にあって衛星都市の役割を担っている。人口は10万3539人(2026年7月)[1]。
- 地理
郡の東部は八公山(パルゴンサン、팔공산)の一角を成し、市の北部から南部にかけて洛東江(ナクトンガン、낙동강)が流れる。この洛東江は朝鮮戦争(1950~53年)時に韓国側の最終防御線となった時期があり、郡内の倭館邑石田里(ウェグァヌプ ソクチョンニ、왜관읍 석전리)にかかる漆谷倭館鉄橋(チルゴク ウェグァンチョルギョ、칠곡 왜관철교)を爆破して北朝鮮側の侵攻を防いだ経緯がある。このことから漆谷倭館鉄橋は「護国の橋(ホグゲ タリ、호국의 다리)」と呼ばれ、国の登録文化財第406号として登録されるとともに、漆谷郡は「護国の故郷」を地域のキャッチフレーズとしている。
- 観光
代表的な観光地としては、朝鮮時代に造られた架山山城(カサンサンソン、가산산성)や、朝鮮戦争の歴史を学べる漆谷護国平和記念館(チルゴク ホグク ピョンワキニョムグァン、칠곡호국평화기념관)などがある。
- アクセス
ソウル市からのアクセスは、ソウル駅から中心部の倭館(ウェグァン、왜관)駅までITX-セマウル号で約3時間10分、ムグンファ号で約3時間30~40分程度。あるいは隣接する大邱市の東大邱駅まではソウル駅から高速鉄道のKTXで1時間40分前後なので、そこからムグンファ号に乗り換えて倭館駅まで約25分という方法もある。ソウル市から直行便の高速バスはなく、大邱市や亀尾市を経由して行く必要がある。
- 付記
- 旧・漆谷邑
- かつて漆谷郡の中心地域は漆谷邑(チルゴクウプ、칠곡읍)地区にあったが、1981年に邑全体が大邱市へと編入された。その後、漆谷洞(チルゴクトン、칠곡동)と改称したが、2003年に他地域と統合されて行政区域としての漆谷という名称は失われている。
- 倭館邑
- 倭館邑(ウェグァヌプ、왜관읍)は、郡中央部から南部に位置する町。漆谷郡庁や京釜線の倭館駅があり、地域の中心的な役割を担っている。倭館(ウェグァン、왜관)とは、朝鮮時代の日本人居留地を意味し、現在の釜山市にかつてあった富山浦(プサンポ、부산포)、昌原市の乃而浦(ネイポ、내이포)、蔚山市の塩浦(ヨムポ、염포)を三浦(サムポ、삼포)と呼んで有名である。倭館邑は洛東江沿いにあって水上交通の要衝地であったため、内陸地域ながらも倭館があったと伝わっている。ただし、地名として定着したのは20世紀に入ってからで、1905年に京釜線の倭館駅が設置されたのがきっかけであった[2]。
食文化の背景
郡中心部の倭館邑(ウェグァヌプ/왜관읍)には、米軍基地のキャンプ・キャロルがあり、周辺には英語の看板を掲げた両替所や外国料理のレストランが並ぶ。有名店として1980年創業の「ハンミ食堂(한미식당)」があり、アメリカ料理やドイツ料理をアレンジしたキョンヤンシク(軽洋食、경양식)を提供している。
代表的な料理
- キョンヤンシク(軽洋食/경양식)倭館邑石田里
- スンデクッパプ(腸詰のスープごはん/순대국밥)
- オリプルコギ(アヒルの焼肉/오리불고기)
代表的な特産品
代表的な酒類・飲料
飲食店情報
以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。
- トラベル373(트래블373)★
- 旅行好きなオーナーが、中でも愛しているというタイ料理の専門店。現地から取り寄せた食材やソースを用い、ソムタムタイ(パパイヤサラダ、쏨띰타이)、パッタイ(焼きそば、팟타이)、プーパッポンカリー(カニのカレー炒め、뿌팟퐁커리)などの料理を提供する。
- 住所:慶尚北道漆谷郡東明面ヤンジキル8(九徳里373)
- 住所:경상북도 칠곡군 동명면 양지길 8(구덕리 373)
- 電話:054-976-1995
- 最終訪問日:2016年10月29日
- ハンミ食堂(한미식당)★
- 1980年創業の洋食店。米軍基地前にあってハンバーガーなどのアメリカ料理と、ドイツ料理をアレンジしたというビーフコルドンブルー(チーズやスモークハムを包んだ牛カツレツ、비프 코던블루)、トンカツにチーズと生タマネギを添えて食パンで挟んだチーズシネソ(チーズカツサンド、치즈 시내소)を自慢とする。
- 住所:慶尚北道漆谷郡倭館邑石田路159(石田里367-6)
- 住所:경상북도 칠곡군 왜관읍 석전로 159(석전리 367-6)
- 電話:054-974-0390
- 最終訪問日:2016年10月29日
- 【閉店】
- MONOVEL(모노블)
- 住所:慶尚北道漆谷郡石積面遊鶴路200(城谷里506)
- 住所:경상북도 칠곡군 석적읍 유학로 200(성곡리 506)
- 電話:070-8680-1662
エピソード
韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2016年10月に初めて漆谷郡を訪れた。郊外の田舎町と思いきや、洗練されたベーカリーや、本場さながらのタイ料理店、米軍基地前に根付いた洋食店と次々に出合い、その国際色豊かな食模様にたいへん驚いた。現在は敬意を込めて、漆谷郡のことを「慶尚北道の梨泰院」と勝手に呼んでいる。
脚注
- ↑ 행정동별 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2026年8月9日閲覧
- ↑ 日本の蔑称・倭館がなぜ地名に残っているのか? その歴史を紐解くと驚きの事実が… 、産経新聞(2016年5月29日記事)、2026年2月17日閲覧
外部リンク
- 関連サイト
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)