インジョルミ(きなこ餅/인절미)

2017年12月23日 (土) 00:12時点におけるHatta (トーク | 投稿記録)による版
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インジョルミ인절미)は、きなこ餅。もち米を蒸してついたものに、きな粉をまぶして作る。インジョルミはかつて「引切米」「引節米」と書き、長く伸ばして食べやすいように切った餅との意味を表す。韓国ではうるち米を使って作る餅も多いが、もち米を使って作る餅としては代表的な種類のひとつである。伝統餅店、市場などで販売されるほか、伝統茶店でも提供される。近年はインジョルミときな粉をトッピングしたスイーツの人気も高く、中でもデザートカフェ「ソルビン(설빙)」のインジョルミピンス(きな粉餅カキ氷、인절미빙수)は2013年から14年にかけて大ブームとなった。こうしたインジョルミ風のスイーツは定番化しており、インジョルミ味のスナック菓子や、アイスクリームなども登場している。

  • 忠清南道公州市とインジョルミの逸話
忠清南道公州市には、インジョルミの由来について以下のような逸話が伝わっている[1]。1624年に時の王である仁祖(インジョ、인조)は、家臣による反乱事件(李适の乱)が起こった際、公州市まで避難をした。そのとき近所に住む、任(イム、임)という人物が仁祖王にきな粉餅を進上したのだが、仁祖王はこれをことのほか喜び、なんという名前の餅かを尋ねた。ところがその名前を知っている者がいなかったため、仁祖王は「イム氏が作る絶味(ジョルミ=非常に美味しい、절미)の餅)」という意味で、「イムジョルミ(임절미)」と名付けるよう指示をした。これがなまって、後にインジョルミとして定着するに至ったという話である。しかし、実際は1624年以前に書かれた文献にもインジョルミという名前の記述があり、後世に作られたエピソードである可能性も高い。公州市ではこれらの逸話にちなんで、インジョルミを公州餅(コンジュトク、공주떡)と呼ぶとともに、毎年「公州インジョルミ祭り(공주인절미축제)」を開催している。

脚注

  1. 원조 한류스타의 화려한 컴백, 2017 공주 백제문화제 、公州市文化観光、2017年12月23日閲覧

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