アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜)

提供: 韓食ペディア
2023年1月9日 (月) 11:07時点におけるHatta (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動
この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。
馬山のコンアグチム

アグチム아구찜)は、アンコウの蒸し煮。

概要

アグ(아구)はアンコウ、チム()は少量の煮汁で蒸し煮にする調理法のこと。アンコウはアグィ(아귀)とも呼ばれるため、アグィチム(아귀찜)と呼ぶこともある。ぶつ切りしたアンコウに加え、セリ、豆モヤシ、長ネギなどの野菜などが入り、粉唐辛子、醤油、ニンニク、ショウガなどを混ぜ合わせた薬味ダレで蒸し煮にして作る。アンコウの身はワサビ醤油につけて食べてもよい。アンコウ料理の専門店や、海鮮料理店、居酒屋などで提供される。そのほかアンコウを使った料理としては、アグタン(アンコウ鍋/아구탕)、アグスユク(茹でアンコウ、아구수육)などがある。韓国でアンコウが食用として利用され始めたのは1960年代であり、この時期に慶尚南道昌原市の馬山(マサン、마산)地区や、仁川市において調理法が普及していった。アグチムも馬山が発祥であり、現地の郷土料理として知られる。

  • コンアグチム
コンアグチム(건아구찜)は、干しアンコウの蒸し煮。コン()は漢字で「乾」と書いて「乾燥」の意。同じ意味で、マルンアグチム(마른 아구찜)とも呼ぶ。アグチムの発祥地である馬山では、もともと干したアンコウを利用して作った。現在は専門店に行くと、コンアグチムと、センアグチム(生アンコウの蒸し煮、생아구찜)の両方を提供する。


脚注


外部リンク

制作者関連サイト

関連項目