チョングッチャン(韓国式の納豆汁/청국장)
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チョングッチャン(청국장)は、韓国式の納豆汁。
概要
チョングッチャンは漢字で「清麹醤」と書いて、促成味噌のこと。その味噌を味付けに使ったチゲ(鍋、찌개)もチョングッチャンと称する。チョングッチャンチゲ(청국장찌개)、タムブクチャン(담북장)とも呼ぶ。一説には清の国より製法が伝わったため清麹醤と呼ぶようになったといわれる。ただし古い文献には戦国醤と書いた記述もあり、語源、由来ともに明確ではない。チョングッチャンは茹でた大豆をわらで包み、暖かいところで3日間ほど寝かせて作る。テンジャン(味噌、된장)に比べて、日本の納豆によく似た独特の臭いを持つ。チゲを作る場合は、米にとぎ汁に牛肉、白菜キムチ、豆腐、長ネギ、青唐辛子などの具を加えて煮込み、チョングッチャンで味付けをする。家庭料理として作られるほか、食堂、または専門店で食べるメニューである。
地域
- 京畿道坡州市
- 京畿道坡州市の特産品にブランド大豆の長湍豆(チャンダンコン、장단콩)があり、これを用いた味噌(된장)、豆腐(두부)作りが盛んである。市内の専門店では、チョングッチャンや、テンジャンチゲ(味噌鍋/된장찌개)、ピジチゲ(おからの鍋/비지찌개)、トゥブポッサム(豆腐と茹で豚の葉野菜包み/두부보쌈)、トゥブジョンゴル(豆腐の鍋/두부전골)などの料理を味わえる。
- 忠清南道青陽郡
- 忠清南道青陽郡の大峙面大峙里(テチミョン テチリ、대치면 대치리)一帯にはチョングッチャンや、クギジャマッコリ(クコの実マッコリ、구기자막걸리)、クギジャジュ(クコの実酒、구기자주)などを提供する飲食店が集まっている。
- 慶尚北道栄州市
- 慶尚南道咸陽郡
- 慶尚南道咸陽郡では、地域の代表的な料理を総称する「咸陽8味(함양8미)」のひとつとして、チョングッチャンをスンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋/순두부찌개)とまとめる形で選定している。
脚注
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)