「安東市の料理」の版間の差分

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== 代表的な酒類・飲料 ==
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
[[ファイル:25021208.JPG|thumb|200px|安東焼酎(民俗酒安東焼酎)]]
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[[ファイル:25021208.JPG|200px|thumb|安東焼酎(民俗酒安東焼酎)]]
 
=== アンドンソジュ(安東焼酎/안동소주) ===
 
=== アンドンソジュ(安東焼酎/안동소주) ===
 
:アンドンソジュ([[안동소주]])は、安東焼酎(「[[ソジュ(焼酎/소주)]]」の項目も参照)。安東市で生産される伝統製法の米焼酎を指し、2023年4月に発足した安東焼酎組合には9ヶ所の醸造所が加盟している<ref>[https://www.gb.go.kr/Main/page.do?mnu_uid=6792&LARGE_&B_STEP=404948700&cmd=2 안동소주 세계화 1년, BTS같은 글로벌 명주를 빚는다] 、慶尚北道ウェブサイト(2024年4月23日付報道資料)、2025年2月8日閲覧</ref>。このうち、水上洞(スサンドン、수상동)に位置する「民俗酒安東焼酎([[민속주 안동소주]])」と、豊山邑槐亭里(プンサヌプ クェジョンニ、풍산읍 괴정리)に位置する「名人安東焼酎([[명인 안동소주]])」の2ヶ所が特に有名な蔵元として知られている。安東焼酎は、1987年5月に慶尚北道の無形文化財第12号に指定された。
 
:アンドンソジュ([[안동소주]])は、安東焼酎(「[[ソジュ(焼酎/소주)]]」の項目も参照)。安東市で生産される伝統製法の米焼酎を指し、2023年4月に発足した安東焼酎組合には9ヶ所の醸造所が加盟している<ref>[https://www.gb.go.kr/Main/page.do?mnu_uid=6792&LARGE_&B_STEP=404948700&cmd=2 안동소주 세계화 1년, BTS같은 글로벌 명주를 빚는다] 、慶尚北道ウェブサイト(2024年4月23日付報道資料)、2025年2月8日閲覧</ref>。このうち、水上洞(スサンドン、수상동)に位置する「民俗酒安東焼酎([[민속주 안동소주]])」と、豊山邑槐亭里(プンサヌプ クェジョンニ、풍산읍 괴정리)に位置する「名人安東焼酎([[명인 안동소주]])」の2ヶ所が特に有名な蔵元として知られている。安東焼酎は、1987年5月に慶尚北道の無形文化財第12号に指定された。
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:朝鮮時代は家庭での酒造りが一般的であり、両班の家系で製造法が継承されてきたが、1909年に朝鮮総督府が酒税令を公布したことで難しくなった。代わって醸造を主導したのが、1922年に権台淵(クォン・テヨン、권태연)氏が創業した「安東酒造株式会社」で<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/1546434/1/35 『朝鮮銀行月報 第13巻 第9号』, 朝鮮銀行, 1922年(P65)] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号35/92)、2025年2月8日閲覧</ref>、家庭用から商業用へと転換したことから知名度の大幅な拡大に至った。1931年に刊行された『慶北沿線発展誌』には、「設立當時の造石數は壹百石に過ぎなかったが、逐年增加して現時は一千石に達し之れが販路は慶北各郡は勿論慶南、忠北、京城方面に及び品質の優良は其の比を見ず名聲嘖々たるもので至る處の品評會に於て常に表彰されてゐる」<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/1209972/1/168 『慶北沿線発展誌』, 逵捨蔵, 1931年(P293)] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号168/227)、2025年2月8日閲覧</ref>と紹介されている。
 
:朝鮮時代は家庭での酒造りが一般的であり、両班の家系で製造法が継承されてきたが、1909年に朝鮮総督府が酒税令を公布したことで難しくなった。代わって醸造を主導したのが、1922年に権台淵(クォン・テヨン、권태연)氏が創業した「安東酒造株式会社」で<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/1546434/1/35 『朝鮮銀行月報 第13巻 第9号』, 朝鮮銀行, 1922年(P65)] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号35/92)、2025年2月8日閲覧</ref>、家庭用から商業用へと転換したことから知名度の大幅な拡大に至った。1931年に刊行された『慶北沿線発展誌』には、「設立當時の造石數は壹百石に過ぎなかったが、逐年增加して現時は一千石に達し之れが販路は慶北各郡は勿論慶南、忠北、京城方面に及び品質の優良は其の比を見ず名聲嘖々たるもので至る處の品評會に於て常に表彰されてゐる」<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/1209972/1/168 『慶北沿線発展誌』, 逵捨蔵, 1931年(P293)] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号168/227)、2025年2月8日閲覧</ref>と紹介されている。
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=== チンメクソジュ(小麦焼酎/진맥소주) ===
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[[ファイル:26052701.JPG|300px|thumb|チンメクソジュ]]
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:チンメクソジュ([[진맥소주]])は、小麦焼酎(真麦焼酎)。チンメク([[진맥]])は漢字で「真麦」と書いて小麦、ソジュ([[소주]])は焼酎を意味する。安東市の旧家で発見された古料理書『需雲雑方(スウンジャプパン、[[수운잡방]])』に製法が記録されており、市北東部の陶山面佳松里(トサンミョン カソンニ、도산면 가송리)に位置する酒造「メンゲ酒都家(メンゲスルドガ、맹개술도가)」が2019年10月に復元して販売している。韓国の伝統酒はヌルク([[누룩]])と呼ばれる小麦麹を用いるため、原料としては小麦100%になる。小麦はすべて有機農の自家栽培である。22度、40度(代表銘柄)、53度の3種に加え、オーク樽で寝かせた熟成焼酎も販売する。
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*メンゲ村とメンゲ酒都家
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:洛東江(ナクトンガン、낙동강)沿いのメンゲ村(メンゲマウル、맹개마을)には、かつて5軒ほどの家があった。川には橋がかかっていないため、村へ行くためには船に乗るか、浅瀬をトラクターで越えるしかない。移動に不便なことから空き家になっていたのを、パク・ソンホ(박성호)代表が村ごと買い取って「メンゲ酒都家」を創業した。
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*『需雲雑方』の記述
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:『需雲雑方』には酒の醸造法が多数記載されており、チンメクソジュもそのひとつである。製法は以下のように記されている<ref>尹淑澋(編訳), 1998,『需雲雑方・酒饌』, 신광출판사, P47</ref><ref>[https://koreantk.com/ktkp2014/kfood/kfood-view.view?foodCd=103657 밀소주 眞麥燒酒] 、韓国伝統知識ポータル、2026年5月27日閲覧</ref>。
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:「小麦1斗をきれいに洗い、柔らかく蒸した後、よい小麦麹5升と合わせて搗き、甕に入れて冷水1斗を注いでかき混ぜておく。5日後に酒を蒸留すると4升になるが、その味は非常に強い」【原文1】
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【原文1(現代語訳)】「밀 1말을 깨끗이 씻어서 무르게 찐 다음, 좋은 누룩 5되와 함께 찧어서 독에 담고 찬물 1동이를 부어서 저어 둔다. 5일째 되는 날에 술을 고면(燒) 4되(鐥)가 나오는데 그 맛이 매우 독하다」
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【原文1(原文)】「眞麥一斗净洗煇蒸 好麴五升合搗納瓮 冷水一盆注下攪之 第五日燒取酒 四鐥極猛」
  
 
=== アンドンシッケ(安東式の甘酒/안동식혜) ===
 
=== アンドンシッケ(安東式の甘酒/안동식혜) ===
[[ファイル:25021207.JPG|thumb|300px|アンドンシッケ]]
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[[ファイル:25021207.JPG|300px|thumb|アンドンシッケ]]
 
:アンドンシッケ([[안동식혜]])は、安東式の甘酒(「[[シッケ(甘酒/식혜)]]」の項目も参照)。ごはんに麦芽粉を溶いた水の上澄みを加え、炊飯器などで発酵させてシッケを作り、細かく刻んだ大根とおろしショウガ、粉唐辛子を加えて仕上げる。一般的なシッケが甘い清涼飲料であるのに対し、アンドンシッケは甘さの中にもピリッと刺激のある味わいになる。市内には専門の販売店があるほか、郷土料理店などでも提供される。
 
:アンドンシッケ([[안동식혜]])は、安東式の甘酒(「[[シッケ(甘酒/식혜)]]」の項目も参照)。ごはんに麦芽粉を溶いた水の上澄みを加え、炊飯器などで発酵させてシッケを作り、細かく刻んだ大根とおろしショウガ、粉唐辛子を加えて仕上げる。一般的なシッケが甘い清涼飲料であるのに対し、アンドンシッケは甘さの中にもピリッと刺激のある味わいになる。市内には専門の販売店があるほか、郷土料理店などでも提供される。
  
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