32,693
回編集
(→概要) |
(→概要) |
||
| 7行目: | 7行目: | ||
=== プルコギとノビアニ === | === プルコギとノビアニ === | ||
| − | :プルコギと[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니)]]はいずれも牛焼肉を意味する。[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니) | + | :プルコギと[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니)]]はいずれも牛焼肉を意味する。[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니)|ノビアニ]]は19世紀末に書かれた料理書『是議全書(시의전서)』(現著者不詳)など朝鮮時代の文献にも見られ、宮中料理としても作られた。これに対し、プルコギの名称は1922年に小説家の玄鎭健(憑虛生のペンネームで掲載)が、雑誌『開闢(第22号)』に書いた小説「堕落者」が初出とされる<ref>[https://db.history.go.kr/modern/level.do?levelId=ma_013_0220_0200 小說 墮落者 (前號續)] 、韓国史データベース、2026年1月6日閲覧</ref>。 |
:1958年に方信栄(パン・シニョン、방신영)が書いた料理書『高等料理実習(고등요리학습)』には、[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니)]|ノビアニ]]の調理法が掲載されており、レシピの参考として付記する形で「標準語ではノビアニと言うか、またはコギグイ(焼肉)と言う。俗称ではプルコギと言うが、品のない呼び方だ」<ref>[https://nl.go.kr/NL/contents/search.do?#viewKey=CNTS-00129747319&viewType=C 方信栄著『高等料理実習』, 奨忠図書出版社, 1958(P84)(コマ番号102/182)] 、韓国国立中央図書館、2026年1月6日閲覧</ref>と述べられている。近代の焼肉料理について詳細な文献調査を行ったイ・ギュジン(이규진)の研究によれば、料理書に用語としてプルコギが登場するのは『高等料理実習』が初めてである<ref>[https://www.riss.kr/link?id=T12115091 이규진, "근대 이후 100년간 한국 육류구이 문화의 변화", 이화여자대학교 대학원, 2010(P27)] 、韓国国立中央図書館、2026年1月10日閲覧</ref>。プルコギが料理名として単独で料理書に載るのは1972年刊行の『生活料理:東洋料理(생활요리:동양요리)』(韓晶恵著、集賢閣)まで待たねばならない。その理由についてイ・ギュジンは、「『プルコギ』という名称がノビアニの『俗称』かつ『品のない呼び方』と考えられていた」ため、「学者や料理研究家が料理書に書く際、プルコギではなくノビアニを採用してきた」と指摘し、「プルコギが完全に大衆化した1972年になって初めて独立した名称で料理書に登場したと考えられる」と述べている<ref>[https://www.riss.kr/link?id=T12115091 이규진, "근대 이후 100년간 한국 육류구이 문화의 변화", 이화여자대학교 대학원, 2010(P33)] 、韓国国立中央図書館、2026年1月10日閲覧</ref>。 | :1958年に方信栄(パン・シニョン、방신영)が書いた料理書『高等料理実習(고등요리학습)』には、[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니)]|ノビアニ]]の調理法が掲載されており、レシピの参考として付記する形で「標準語ではノビアニと言うか、またはコギグイ(焼肉)と言う。俗称ではプルコギと言うが、品のない呼び方だ」<ref>[https://nl.go.kr/NL/contents/search.do?#viewKey=CNTS-00129747319&viewType=C 方信栄著『高等料理実習』, 奨忠図書出版社, 1958(P84)(コマ番号102/182)] 、韓国国立中央図書館、2026年1月6日閲覧</ref>と述べられている。近代の焼肉料理について詳細な文献調査を行ったイ・ギュジン(이규진)の研究によれば、料理書に用語としてプルコギが登場するのは『高等料理実習』が初めてである<ref>[https://www.riss.kr/link?id=T12115091 이규진, "근대 이후 100년간 한국 육류구이 문화의 변화", 이화여자대학교 대학원, 2010(P27)] 、韓国国立中央図書館、2026年1月10日閲覧</ref>。プルコギが料理名として単独で料理書に載るのは1972年刊行の『生活料理:東洋料理(생활요리:동양요리)』(韓晶恵著、集賢閣)まで待たねばならない。その理由についてイ・ギュジンは、「『プルコギ』という名称がノビアニの『俗称』かつ『品のない呼び方』と考えられていた」ため、「学者や料理研究家が料理書に書く際、プルコギではなくノビアニを採用してきた」と指摘し、「プルコギが完全に大衆化した1972年になって初めて独立した名称で料理書に登場したと考えられる」と述べている<ref>[https://www.riss.kr/link?id=T12115091 이규진, "근대 이후 100년간 한국 육류구이 문화의 변화", 이화여자대학교 대학원, 2010(P33)] 、韓国国立中央図書館、2026年1月10日閲覧</ref>。 | ||
:プルコギは[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니)]|ノビアニ]]の大衆的な呼び名として普及するとともに、1960年代以降はユクス(ダシ汁、[[육수]])と絡めながら炒め煮るユクスプルコギ([[육수불고기]])の普及もあって独自の進化を遂げる。現在ではノビアニがプルコギのルーツとして、薄切りの牛肉を網や鉄板で焼いた料理を指すのに対し、プルコギは野菜やキノコなどの具を足したり、炒め煮にしたり、牛肉に代えて鶏肉、豚肉、魚介を用いるものなど、より幅広い意味合いで用いられる。 | :プルコギは[[ノビアニ(宮中式の焼肉/너비아니)]|ノビアニ]]の大衆的な呼び名として普及するとともに、1960年代以降はユクス(ダシ汁、[[육수]])と絡めながら炒め煮るユクスプルコギ([[육수불고기]])の普及もあって独自の進化を遂げる。現在ではノビアニがプルコギのルーツとして、薄切りの牛肉を網や鉄板で焼いた料理を指すのに対し、プルコギは野菜やキノコなどの具を足したり、炒め煮にしたり、牛肉に代えて鶏肉、豚肉、魚介を用いるものなど、より幅広い意味合いで用いられる。 | ||
| − | |||
== 種類 == | == 種類 == | ||