32,549
回編集
(→具の種類) |
|||
| (同じ利用者による、間の25版が非表示) | |||
| 10行目: | 10行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
[[ファイル:17110302.JPG|thumb|300px|ワタリガニでダシを取っている屋台のオデン]] | [[ファイル:17110302.JPG|thumb|300px|ワタリガニでダシを取っている屋台のオデン]] | ||
| − | + | オデンは魚肉練り製品(揚げかまぼこ)を串に刺し、煮干し、昆布、大根などを煮込んだダシで煮込んで作る。日本料理のおでんにルーツがあるが、韓国では主に屋台料理として発達し、[[キムパプ(海苔巻き/김밥)]]、[[トッポッキ(餅炒め/떡볶이)]]などと並んで、小腹を満たすための軽食として定着している。日本料理のおでんに比べると具の種類が少なく、練り製品を主として、稀に餅([[가래떡]])やコンニャク([[곤약]])が同じく串に刺した状態で加わる程度である。練り製品としてはきりたんぽのような棒状に成形したもの、薄い板状に仕上げたものの2種類が大半であり、板状のものはジグザグに折り畳んで串に刺す。大根、卵、はんぺん、ちくわといった日本で定番の具はまず見かけない。南部の地域を中心にワタリガニでダシを取る屋台もある。 | |
=== 食べ方 === | === 食べ方 === | ||
| 27行目: | 27行目: | ||
*オムク([[어묵]]):魚肉練り製品(揚げかまぼこ)。棒状のものと、薄い板状のが主流。 | *オムク([[어묵]]):魚肉練り製品(揚げかまぼこ)。棒状のものと、薄い板状のが主流。 | ||
*コニャク([[곤약]]):コンニャク | *コニャク([[곤약]]):コンニャク | ||
| − | *カレトク([[가래떡]] | + | *カレトク([[가래떡]]):うるち米で作る棒状の餅。ムルトク([[물떡]])とも呼ぶ。 |
*ユブチュモニ([[유부주머니]]):春雨を入れた巾着 | *ユブチュモニ([[유부주머니]]):春雨を入れた巾着 | ||
| 35行目: | 35行目: | ||
== 歴史 == | == 歴史 == | ||
[[ファイル:17110306.JPG|thumb|300px|店頭でオデンなどの屋台料理を販売する食堂]] | [[ファイル:17110306.JPG|thumb|300px|店頭でオデンなどの屋台料理を販売する食堂]] | ||
| − | 18世紀前半に書かれた『謏聞事説』という文献に、日本から伝えられた「可麻甫串(カマボコッ)」という料理が登場するが、本格的に日本から伝えられたのは19世紀後半から20世紀初頭にかけてと考えられる。韓国では日本から近い[[釜山市の料理|釜山市]]がオデンの本場とされており、1876年の釜山港開港を機に、日本人が増加したことがきっかけになった。新聞の報道によれば、1916年にはすでに[[釜山市の料理|釜山]]だけで16軒の「蒲鉾屋」があり<ref name="kamaboko01">[ | + | 18世紀前半に書かれた『謏聞事説』という文献に、日本から伝えられた「可麻甫串(カマボコッ)」という料理が登場するが、本格的に日本から伝えられたのは19世紀後半から20世紀初頭にかけてと考えられる。韓国では日本から近い[[釜山市の料理|釜山市]]がオデンの本場とされており、1876年の釜山港開港を機に、日本人が増加したことがきっかけになった。新聞の報道によれば、1916年にはすでに[[釜山市の料理|釜山]]だけで16軒の「蒲鉾屋」があり<ref name="kamaboko01">[https://db.history.go.kr/common/imageViewer.do?levelId=npbs_1916_10_21_v0005_0800 蒲鉾屋に注意 ▽虎疫予防に就て] 、韓国史データベース(釜山日報1916年10月21日記事)、2025年9月6日閲覧</ref>、1920年代には[[釜山市の料理|釜山]]、また同じく南部の港町である[[慶尚南道の料理|慶尚南道]]の[[統営市の料理|統営]]にて製造業者向けの講習会も開催されるなど<ref name="kamaboko02">[http://db.history.go.kr/common/imageViewer.do?levelId=npbs_1925_09_17_v0003_0480 蒲鉾製造講習 二十日より二十日間] 、韓国史データベース(釜山日報1925年9月17日記事)、2025年9月6日閲覧</ref><ref name="kamaboko03">[https://db.history.go.kr/common/imageViewer.do?levelId=npda_1925_10_02_v0004_1020 慶南水産會에서 蒲鉾講習會(釜山)] 、韓国史データベース(釜山日報1925年10月2日記事、2025年9月6日閲覧</ref>、この時期から広く普及していったと考えられる。また、1920年代後半の[[ソウル市の料理|ソウル]]には料理としてのオデンを販売する屋台が登場している<ref name="tenpura">[https://dl.ndl.go.jp/pid/13130042/1/21 趙豊衍, 1995, 『韓国の風俗-いまは昔-』, 南雲堂, P37] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号21/114)、2025年9月6日閲覧</ref><ref>趙豊衍, 1989, 『서울 잡학 사전』, 정동출판사, P432-433</ref>。 |
=== 文献上の記録 === | === 文献上の記録 === | ||
| 52行目: | 52行目: | ||
*『朝鮮料理法』(1939年)の記述 | *『朝鮮料理法』(1939年)の記述 | ||
| − | :趙慈鎬(조자호)によって1939年に書かれた『朝鮮料理法(조선요리법)』という書籍には、テグクソン([[태극선]])という料理が掲載されている<ref>[http://archive.hansik.org/contents_list/oldbook/item/contents_hansik/48/22813/ 조선요리법 朝鮮料理法] 、韓食アーカイブ、2017年11月6日閲覧</ref> | + | :趙慈鎬(조자호)によって1939年に書かれた『朝鮮料理法(조선요리법)』という書籍には、テグクソン([[태극선]])という料理が掲載されている<ref>[http://archive.hansik.org/contents_list/oldbook/item/contents_hansik/48/22813/ 조선요리법 朝鮮料理法] 、韓食アーカイブ、2017年11月6日閲覧</ref>。テグク(태극)は太極、ソン(선)は蒸し物を意味することから、『謏聞事説』に掲載された太極模様の可麻甫串を原型にした料理と考えられている。 |
;生鮮熟片と生鮮紋殊 | ;生鮮熟片と生鮮紋殊 | ||
| 82行目: | 82行目: | ||
*釜山日報の記事 | *釜山日報の記事 | ||
| − | :1926年10月5日付けの紙面には「中俊商店の蒲鉾」という記事があり、釜山府南浜2丁目(現在の釜山市中区南浦洞)にある「中俊商店」の蒲鉾が紹介されている。記事は日本語で書かれており、「釜山南浜二丁目中俊支店蒲鉾部製造の蒲鉾は昨年末発売以来、日尚ほ浅きにも拘らず一般卸小売の需要家から非常なる好評を受け、毎日の注文が応じきれない程の盛況振りを示してゐるが尚ほ同店独特のゴマ入蒲鉾は味附きの昆布を小さくきざみこんだ粋なもので目先の変って居ることと味の良いのとで進物用として公表を受けていると(紹介)」(原文に句点を追加、漢字は新字に変更)とある<ref>[http://db.history.go.kr/ | + | :1926年10月5日付けの紙面には「中俊商店の蒲鉾」という記事があり、釜山府南浜2丁目(現在の釜山市中区南浦洞)にある「中俊商店」の蒲鉾が紹介されている。記事は日本語で書かれており、「釜山南浜二丁目中俊支店蒲鉾部製造の蒲鉾は昨年末発売以来、日尚ほ浅きにも拘らず一般卸小売の需要家から非常なる好評を受け、毎日の注文が応じきれない程の盛況振りを示してゐるが尚ほ同店独特のゴマ入蒲鉾は味附きの昆布を小さくきざみこんだ粋なもので目先の変って居ることと味の良いのとで進物用として公表を受けていると(紹介)」(原文に句点を追加、漢字は新字に変更)とある<ref>[http://db.history.go.kr/common/imageViewer.do?levelId=npbs_1926_10_05_w0007_1040 中俊商店の蒲鉾] 、韓国史データベース、2025年9月6日閲覧</ref>。 |
*東亜日報の記事 | *東亜日報の記事 | ||
| 88行目: | 88行目: | ||
*釜山日報の記事 | *釜山日報の記事 | ||
| − | :1928年1月21日付けの紙面には、「麗水の火事 蒲鉾屋から焼き出す」という記事が掲載されており、この時点で現在の[[全羅南道の料理|全羅南道]][[麗水市の料理|麗水市]]にも蒲鉾の製造業者があったとわかる<ref>[http://db.history.go.kr/ | + | :1928年1月21日付けの紙面には、「麗水の火事 蒲鉾屋から焼き出す」という記事が掲載されており、この時点で現在の[[全羅南道の料理|全羅南道]][[麗水市の料理|麗水市]]にも蒲鉾の製造業者があったとわかる<ref>[http://db.history.go.kr/common/imageViewer.do?levelId=npbs_1928_01_21_x0004_0630 麗水の火事 蒲鉾屋から焼き出す] 、韓国史データベース、2025年9月6日閲覧</ref>。 |
;ソウルのコンニャク売り | ;ソウルのコンニャク売り | ||
| 101行目: | 101行目: | ||
1930年代に入ると[[釜山市の料理|釜山]]、[[統営市の料理|統営]]といった南部の港町だけでなく、幅広い地域での蒲鉾製造が行われるようになった。 | 1930年代に入ると[[釜山市の料理|釜山]]、[[統営市の料理|統営]]といった南部の港町だけでなく、幅広い地域での蒲鉾製造が行われるようになった。 | ||
*釜山日報の記事 | *釜山日報の記事 | ||
| − | :1930年12月13日付けの紙面には、「忠南大川名物の蒲鉾 遠く満州迄進出」という記事が掲載されている。忠南大川とは現在の[[忠清南道の料理|忠清南道]][[保寧市の料理|保寧市]]大川洞を指し、この地域にあった「高木商店」の蒲鉾人気を報じている。記事は日本語で書かれており、全文は以下の通りである。「(天安)忠南大川は将来忠南唯一の漁港として嘱目されて居るだけありて魚類は非常に豊富であるので、同地高木商店の蒲鉾は大川名物として大(おおい)に賞賛せられ京南沿線各地京龍地方は勿論、南は大邱、北は遠く満州に迄搬出されて、需要益々増加するので製造元の高木商店は天手古舞(てんてこまい)の繁忙を極めて居るとのこと」(原文に句点を追加、漢字は新字に変更、一部に読み仮名を追加)<ref>[http://db.history.go.kr/ | + | :1930年12月13日付けの紙面には、「忠南大川名物の蒲鉾 遠く満州迄進出」という記事が掲載されている。忠南大川とは現在の[[忠清南道の料理|忠清南道]][[保寧市の料理|保寧市]]大川洞を指し、この地域にあった「高木商店」の蒲鉾人気を報じている。記事は日本語で書かれており、全文は以下の通りである。「(天安)忠南大川は将来忠南唯一の漁港として嘱目されて居るだけありて魚類は非常に豊富であるので、同地高木商店の蒲鉾は大川名物として大(おおい)に賞賛せられ京南沿線各地京龍地方は勿論、南は大邱、北は遠く満州に迄搬出されて、需要益々増加するので製造元の高木商店は天手古舞(てんてこまい)の繁忙を極めて居るとのこと」(原文に句点を追加、漢字は新字に変更、一部に読み仮名を追加)<ref>[http://db.history.go.kr/common/imageViewer.do?levelId=npbs_1930_12_13_v0007_1160 忠南大川名物の蒲鉾 遠く満州迄進出] 、韓国史データベース、2025年9月6日閲覧</ref> |
*釜山日報の記事 | *釜山日報の記事 | ||
| − | :1931年1月17日付けの紙面には、「咸興地方に於ける蒲鉾の需要増加 統営産品が大持て」という記事が掲載されている。[[統営市の料理|統営]]産の蒲鉾人気を報じたもので、記事は日本語で書かれており、全文は以下の通りである。「(咸興)咸興地方に於ける蒲鉾の需要は人口の増加に伴ふて著るしく激増。地元産品のみでは充分需給調節を計る事は不可能である為、仁川方面から釜山、統営等の生産品が続々入荷され、相当の取引値段で消化されているが、此の中で品質から味に至る迄、最も賞用されてゐるのは統営産品で、釜山地方で製造されるものは逐年品質は勿論、味の点も落ちて行くと云ふので需要家筋は統営産品々々と其入荷を待ちつつあるの現状である」(原文に句読点を追加、漢字は新字に変更)<ref>[http://db.history.go.kr/ | + | :1931年1月17日付けの紙面には、「咸興地方に於ける蒲鉾の需要増加 統営産品が大持て」という記事が掲載されている。[[統営市の料理|統営]]産の蒲鉾人気を報じたもので、記事は日本語で書かれており、全文は以下の通りである。「(咸興)咸興地方に於ける蒲鉾の需要は人口の増加に伴ふて著るしく激増。地元産品のみでは充分需給調節を計る事は不可能である為、仁川方面から釜山、統営等の生産品が続々入荷され、相当の取引値段で消化されているが、此の中で品質から味に至る迄、最も賞用されてゐるのは統営産品で、釜山地方で製造されるものは逐年品質は勿論、味の点も落ちて行くと云ふので需要家筋は統営産品々々と其入荷を待ちつつあるの現状である」(原文に句読点を追加、漢字は新字に変更)<ref>[http://db.history.go.kr/common/imageViewer.do?levelId=npbs_1931_01_17_v0007_1030 咸興地方に於ける蒲鉾の需要増加 統営産品が大持て] 、韓国史データベース、2025年9月6日閲覧</ref> |
*『全国飲食料業界大鑑 満鮮の部』の記事 | *『全国飲食料業界大鑑 満鮮の部』の記事 | ||
| 122行目: | 122行目: | ||
;釜山における日本式オデンの台頭 | ;釜山における日本式オデンの台頭 | ||
| − | * | + | *「マラトンチプ」の新メニュー |
:1959年に[[釜山市の料理|釜山市]]釜山鎮区釜田洞で開店した居酒屋「マラトンチプ(마라톤집)」は、店名でもありマラソンを意味する「マラトン(海鮮チヂミ、마라톤)」と、再建を意味する「チェゴン(海鮮野菜炒め、재건)」というユニークなネーミングの料理を創業からの看板メニューとしている。現在の場所に移転した1963年より大皿料理のオデンを新メニューとして追加し、こちらも現在まで人気料理のひとつとして支持を受けている<ref>[http://news20.busan.com/controller/newsController.jsp?newsId=20110412000235 [부산의 老鋪] ⑥ 마라톤] 、釜山日報、2017年10月29日閲覧</ref>。 | :1959年に[[釜山市の料理|釜山市]]釜山鎮区釜田洞で開店した居酒屋「マラトンチプ(마라톤집)」は、店名でもありマラソンを意味する「マラトン(海鮮チヂミ、마라톤)」と、再建を意味する「チェゴン(海鮮野菜炒め、재건)」というユニークなネーミングの料理を創業からの看板メニューとしている。現在の場所に移転した1963年より大皿料理のオデンを新メニューとして追加し、こちらも現在まで人気料理のひとつとして支持を受けている<ref>[http://news20.busan.com/controller/newsController.jsp?newsId=20110412000235 [부산의 老鋪] ⑥ 마라톤] 、釜山日報、2017年10月29日閲覧</ref>。 | ||
| − | * | + | *「白光商会」の開店 |
:[[釜山市の料理|釜山市]]中区南浦洞に位置する居酒屋「白光商会(백광상회)」は大皿料理のオデンを看板料理としている。看板には「60年伝統」の文字があり、1950~60年代の開店と推定される。 | :[[釜山市の料理|釜山市]]中区南浦洞に位置する居酒屋「白光商会(백광상회)」は大皿料理のオデンを看板料理としている。看板には「60年伝統」の文字があり、1950~60年代の開店と推定される。 | ||
| − | * | + | *「ミョンソンフェッチプ」の開店 |
| − | :1968年に[[釜山市の料理|釜山市]] | + | :1968年に[[釜山市の料理|釜山市]]東区水晶洞にて、刺身店の「ミョンソンフェッチプ(명성횟집)」が開店した。この店ではオデンを自慢料理にしており、[[オデンタン(おでん鍋/오뎅탕)]]や、オデンペッパン(おでん定食、오뎅백반)が人気を集めている。 |
;京畿道での事例 | ;京畿道での事例 | ||
| − | * | + | *「オデン食堂」の開店 |
:1960年に[[京畿道の料理|京畿道]][[議政府市の料理|議政府市]]議政府洞で開店した「オデン食堂(오뎅식당)」は、オデンを販売する屋台としてスタートした。現在は韓国でも元祖格の[[プデチゲ(ソーセージ鍋/부대찌개)]]専門店として有名だが、店名は創業当初のまま「オデン食堂」としている。 | :1960年に[[京畿道の料理|京畿道]][[議政府市の料理|議政府市]]議政府洞で開店した「オデン食堂(오뎅식당)」は、オデンを販売する屋台としてスタートした。現在は韓国でも元祖格の[[プデチゲ(ソーセージ鍋/부대찌개)]]専門店として有名だが、店名は創業当初のまま「オデン食堂」としている。 | ||
| 149行目: | 149行目: | ||
*オデンコロッケ(オムクコロッケ)のブーム | *オデンコロッケ(オムクコロッケ)のブーム | ||
| − | :[[釜山市の料理|釜山市]] | + | :[[釜山市の料理|釜山市]]影島区蓬莱洞に本社を置く「サムジンオムク(삼진어묵)」は、練り製品の中に具を詰めて揚げた「オムクコロッケ([[어묵고로케]])」を2013年12月より発売した。韓国における[[コロケ(揚げパン/고로케)|コロッケ]]とは日本のポテトコロッケとは異なり、パン生地に具を詰めて揚げた揚げパンの一種を意味する。韓国では2012年末から[[コロケ(揚げパン/고로케)|コロッケ]]のブームがあり、それがオムクコロッケの背景にもなっている。 |
== 種類 == | == 種類 == | ||
| 171行目: | 171行目: | ||
;ハッバー | ;ハッバー | ||
| − | [[ファイル: | + | [[ファイル:24071042.JPG|thumb|300px|[[ハッバー(練り物バー/핫바)|ハッバー]]]] |
| − | :ハッバー([[핫바]] | + | :ハッバー([[핫바]])は、練り物バー(「[[ハッバー(練り物バー/핫바)]]」の項目も参照)。揚げた魚肉練り製品を串に刺し、ケチャップやマスタードをかけて食べる。名前のハッバーは「hot bar」に由来する。魚介やソーセージ、チーズなどと組み合わせることも多く、手軽なスナックとして町中の屋台や、高速道路のサービスエリア、コンビニエンスストアなどで販売されている。 |
;オデンコロッケ | ;オデンコロッケ | ||
| 186行目: | 186行目: | ||
[[ファイル:17110313.JPG|thumb|300px|ヤンニョムオデン。本来は練り物がモヤシの下に隠れている]] | [[ファイル:17110313.JPG|thumb|300px|ヤンニョムオデン。本来は練り物がモヤシの下に隠れている]] | ||
*[[忠清北道の料理|忠清北道]][[堤川市の料理|堤川市]] | *[[忠清北道の料理|忠清北道]][[堤川市の料理|堤川市]] | ||
| − | :辛いタレで煮込んだパルガンオデン([[빨간오뎅]] | + | :辛いタレで煮込んだパルガンオデン([[빨간오뎅]])が有名。山間部の寒い冬を乗り切る工夫として生まれたとされ、堤川中央市場(제천중앙시장)の近辺に専門店が集まっている。 |
*[[大邱市の料理|大邱市]] | *[[大邱市の料理|大邱市]] | ||
:辛いタレで煮込んだヤンニョムオデン([[양념오뎅]])が有名。ワタリガニを加えて魚介の風味を効かせ、大量のモヤシと一緒に提供するのが特徴。西門市場(서문시장)の名物としても知られる。 | :辛いタレで煮込んだヤンニョムオデン([[양념오뎅]])が有名。ワタリガニを加えて魚介の風味を効かせ、大量のモヤシと一緒に提供するのが特徴。西門市場(서문시장)の名物としても知られる。 | ||
| 200行目: | 200行目: | ||
:住所:부산시 중구 남포길 25-3(남포동2가 15-1) | :住所:부산시 중구 남포길 25-3(남포동2가 15-1) | ||
:電話:051-246-3089 | :電話:051-246-3089 | ||
| − | : | + | :料理:オデン |
| + | |||
| + | *サムジンオムク影島本店(삼진어묵 영도본점) | ||
| + | :住所:釜山市影島区太宗路99番キル36(蓬莱洞2街39-1) | ||
| + | :住所:부산시 영도구 태종로99번길 36(봉래동2가 39-1) | ||
| + | :電話:051-412-5468 | ||
| + | :料理:オデン、オムクコロッケ(練り物揚げ) | ||
| + | |||
| + | <忠清北道> | ||
| + | *ポグムジャリ パルガンオデン(보금자리 빨간오뎅) | ||
| + | :住所:忠清北道堤川市義兵大路18キル2(南泉洞1155) | ||
| + | :住所:충청북도 제천시 의병대로18길 2(남천동 1155) | ||
| + | :電話:043-643-6395 | ||
| + | :料理:パルガンオデン(辛口おでん) | ||
== 脚注 == | == 脚注 == | ||
| 206行目: | 219行目: | ||
== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
| − | *[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活] | + | ;制作者関連サイト |
| + | *[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活](韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト) | ||
| + | *[http://www.kansyoku-life.com/profile 八田靖史プロフィール](八田靖史のプロフィール) | ||
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
{{DEFAULTSORT:おてん}} | {{DEFAULTSORT:おてん}} | ||
| + | *[[コロケ(揚げパン/고로케)]] | ||
*[[キムパプ(海苔巻き/김밥)]] | *[[キムパプ(海苔巻き/김밥)]] | ||
*[[トッポッキ(餅炒め/떡볶이)]] | *[[トッポッキ(餅炒め/떡볶이)]] | ||
| 216行目: | 232行目: | ||
*[[オデンタン(おでん鍋/오뎅탕)]] | *[[オデンタン(おでん鍋/오뎅탕)]] | ||
*[[ウドン(うどん/우동)]] | *[[ウドン(うどん/우동)]] | ||
| + | *[[ハッバー(練り物バー/핫바)]] | ||
| + | *[[釜山市の料理]] | ||
[[Category:韓食ペディア]] | [[Category:韓食ペディア]] | ||
| − | [[Category: | + | [[Category:鍋・スープ料理の一覧]] |
| − | [[Category: | + | [[Category:魚介料理の一覧]] |
| − | [[Category: | + | [[Category:屋台料理の一覧]] |
| + | [[Category:外国料理の一覧]] | ||
| + | [[Category:日本料理の一覧]] | ||
| + | [[Category:釜山市の料理]] | ||