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== 地域概要 == | == 地域概要 == | ||
− | 醴泉郡は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の北西部に位置する地域。市の北部は[[忠清北道の料理|忠清北道]]の[[丹陽郡の料理|丹陽郡]]、北東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[栄州市の料理|栄州市]]、南東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[安東市の料理|安東市]]、南部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[義城郡の料理|義城郡]]、南西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[尚州市の料理|尚州市]]、西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[聞慶市の料理|聞慶市]]と接する。人口は5万2882人(2018年9月)<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구 및 세대현황] 、行政安全部ウェブサイト、2018年10月10日閲覧</ref> | + | 醴泉郡は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の北西部に位置する地域。市の北部は[[忠清北道の料理|忠清北道]]の[[丹陽郡の料理|丹陽郡]]、北東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[栄州市の料理|栄州市]]、南東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[安東市の料理|安東市]]、南部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[義城郡の料理|義城郡]]、南西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[尚州市の料理|尚州市]]、西部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[聞慶市の料理|聞慶市]]と接する。人口は5万2882人(2018年9月)<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구 및 세대현황] 、行政安全部ウェブサイト、2018年10月10日閲覧</ref>。郡の北部は小白山脈(ソベクサンメク、소백산맥)の一角を成し、標高1000mを超える山々が連なる。中部から南部にかけては盆地型の地形であり、洛東江(ナクトンガン、낙동강)やその支流である乃城川(ネソンチョン、내성천)が流れる。代表的な観光地としては、S字に蛇行する乃城川を龍に見立てた回龍浦(フェリョンポ、회룡포)があり、川によって袋小路状になった地域には回龍浦村(フェリョンポマウル、회룡포마을)が残る。周囲を水が囲む風水上の吉地として、[[慶尚北道の料理|慶尚北道]][[安東市の料理|安東市]]の河回村(ハフェマウル、하회마을)、[[慶尚北道の料理|慶尚北道]][[栄州市の料理|栄州市]]のムソム村とともに、[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の3大ムルドリ(水の巡る、물돌이)村として有名である。そのほか朝鮮時代からの歴史を誇る民俗村の金塘室村(クムダンシルマウル、금당실마을)や、[[スンデ(韓国式の腸詰/순대)|マクチャンスンデ(豚の直腸の腸詰、막창순대)]]が名物として有名な竜宮市場(ヨングンシジャン、용궁시장)などがある。[[ソウル市の料理|ソウル市]]から醴泉郡までは、ソウル高速バスターミナル、東ソウルターミナルから醴泉市外バスターミナルまで高速バスで約2時間30分の距離である。 |
− | + | *慶尚北道庁新都市 | |
+ | 2016年2月に慶尚北道庁が[[大邱市の料理|大邱市]]から、[[慶尚北道の料理|慶尚北道]][[安東市の料理|安東市]]へと移転したことに伴い、その周辺地域は新都市として開発が進められている。[[安東市の料理|安東市]]の豊川面(プンチョンミョン、풍천면)地区と、隣接する醴泉郡の虎鳴面(ホミョンミョン、호명면)地区一円が対象地域であり、道庁以外にもさまざまな公的機関の移転が計画されている。 | ||
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+ | *三江酒幕 | ||
+ | :洛東江、乃城川、錦川(クムチョン、금천)という3つの川が合流する地点の三江里(サムガンニ、삼강리)地区には、「三江酒幕(삼강주막)」という韓国最後の酒幕(朝鮮時代に発達した宿泊施設を兼ねた居酒屋)が2005年まで残っていた。最後の酒母(女将)であるユ・オンニョンさんが亡くなってその命脈は絶たれたが、長年営業を続けた藁葺きの伝統家屋は復元されて見学できるようになっている。その周辺では[[マッコリ(韓国式の濁酒/막걸리)]]や、[[チョン(チヂミ/전)]]などの販売も行っている。 | ||
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