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*チェジュフッテジ
 
*チェジュフッテジ
 
:済州道で伝統的に飼育されてきた豚は、チェジュフッテジ(済州黒豚、[[제주흑돼지]])と呼ばれる黒豚である。韓国内の在来種としても貴重であり、2015年3月17日には国の天然記念物第550号に指定されている<ref>[http://www.heritage.go.kr/heri/cul/culSelectDetail.do?pageNo=5_2_1_0&ccbaCpno=1365005500000 천연기념물 제550 호제주흑돼지] 、文化財庁国家文化遺産ポータル、2018年1月19日閲覧</ref>。ただし、その指定は済州畜産振興院が純粋な血統を守りながら飼育する250頭程度に限定され、一般的に食肉用として飼育、流通されている黒豚は天然記念物に含まれない。一般的にはフッテジ(黒豚、[[흑돼지]])、トンテジ(直訳ではうんこ豚、똥돼지)と呼ばれることが多く、これに対して外来の品種はペクテジ(白豚、[[백돼지]])と呼び分ける。フッテジのほうが市場価値は高く、飲食店での値段もペクテジに比べて高価である。
 
:済州道で伝統的に飼育されてきた豚は、チェジュフッテジ(済州黒豚、[[제주흑돼지]])と呼ばれる黒豚である。韓国内の在来種としても貴重であり、2015年3月17日には国の天然記念物第550号に指定されている<ref>[http://www.heritage.go.kr/heri/cul/culSelectDetail.do?pageNo=5_2_1_0&ccbaCpno=1365005500000 천연기념물 제550 호제주흑돼지] 、文化財庁国家文化遺産ポータル、2018年1月19日閲覧</ref>。ただし、その指定は済州畜産振興院が純粋な血統を守りながら飼育する250頭程度に限定され、一般的に食肉用として飼育、流通されている黒豚は天然記念物に含まれない。一般的にはフッテジ(黒豚、[[흑돼지]])、トンテジ(直訳ではうんこ豚、똥돼지)と呼ばれることが多く、これに対して外来の品種はペクテジ(白豚、[[백돼지]])と呼び分ける。フッテジのほうが市場価値は高く、飲食店での値段もペクテジに比べて高価である。
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*豚肉と塩辛
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:済州道では豚肉料理に塩辛を合わせる食べ方が好まれる。豚焼肉の専門店では、小さな容器にミョルチジョッ(カタクチイワシの塩辛、[[멸치젓]])、焼酎、ニンニク、青唐辛子などを入れ、豚肉を焼く鉄板の上で煮立たせる方式をよく見かける。チャリジョッ(スズメダイの塩辛、[[자리젓]])や、カルチソクチョッ(タチウオの内臓の塩辛、[[갈치속젓]])など、他の塩辛を用いる場合もある。豚焼肉だけでなく郷土料理のトムベゴギ(済州島式の茹で豚、[[돔베고기]])にも塩辛を添える。本土でも[[ポッサム(茹で豚の葉野菜包み/보쌈)]]や、[[チョッパル(豚足の煮物/족발)]]にセウジョッ(アミの塩辛、[[새우젓]])を添えるのは定番だが、済州道では塩辛の種類が上記のように多彩である。
  
 
;フッテジグイ(黒豚焼き/흑돼지구이)
 
;フッテジグイ(黒豚焼き/흑돼지구이)
 
:フッテジグイは黒豚の焼肉。[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]、[[モクサル(豚の肩ロース焼き/목살)]]、[[ハンジョンサル(豚トロの焼肉/항정살)]]といった各部位をそのまま塩焼きにすることがあれば、薄切りにした黒豚を[[テジプルコギ(豚肉の味付け焼肉/돼지불고기)]]として仕上げることもある。脂の乗った[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]がもっとも人気であるが、その理由として皮付きであれば黒い毛を視認できるため、安価な白豚を黒豚と偽って提供される心配がないとの理由もあった。また、済州産の黒豚の皮部分にはそれを証明するスタンプが押されており、その部分をわざわざ見せるようにして提供する店も多い(食べても害はない)。近年は黒豚の生産量も増え、皮のない部位を提供する店も増えてきている。
 
:フッテジグイは黒豚の焼肉。[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]、[[モクサル(豚の肩ロース焼き/목살)]]、[[ハンジョンサル(豚トロの焼肉/항정살)]]といった各部位をそのまま塩焼きにすることがあれば、薄切りにした黒豚を[[テジプルコギ(豚肉の味付け焼肉/돼지불고기)]]として仕上げることもある。脂の乗った[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]がもっとも人気であるが、その理由として皮付きであれば黒い毛を視認できるため、安価な白豚を黒豚と偽って提供される心配がないとの理由もあった。また、済州産の黒豚の皮部分にはそれを証明するスタンプが押されており、その部分をわざわざ見せるようにして提供する店も多い(食べても害はない)。近年は黒豚の生産量も増え、皮のない部位を提供する店も増えてきている。
 
*塩辛
 
:フッテジグイに限らず、済州島式の豚焼肉では味付けとして塩辛につける食べ方が一般的である。専門店では小さな容器に、ミョルチジョッ(カタクチイワシの塩辛、[[멸치젓]])、焼酎、ニンニク、青唐辛子などを入れ、豚肉を焼く鉄板の上で煮立たせる方式が多い。チャリジョッ(スズメダイの塩辛、[[자리젓]])や、カルチソクチョッ(タチウオの内臓の塩辛、[[갈치속젓]])など、他の塩辛を用いる場合もある。
 
  
 
*クンゴギ
 
*クンゴギ
 
:一部の飲食店には、クンゴギ(塊肉、[[근고기]])と呼ばれるメニューがある。クンゴギとはもともと「一斤の肉」を意味し、600gをひと単位として提供する方式を指している。多くの店では、[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]、[[モクサル(豚の肩ロース焼き/목살)]]をセットにして600gで提供する。
 
:一部の飲食店には、クンゴギ(塊肉、[[근고기]])と呼ばれるメニューがある。クンゴギとはもともと「一斤の肉」を意味し、600gをひと単位として提供する方式を指している。多くの店では、[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]、[[モクサル(豚の肩ロース焼き/목살)]]をセットにして600gで提供する。
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*黒豚通り
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:済州市健入洞には黒豚専門の焼肉店が集まる一画があり、2010年6月に「黒豚通り(フッテジコリ、흑돼지거리)」として指定された。
  
 
;トムベゴギ(済州島式の茹で豚/돔베고기)  
 
;トムベゴギ(済州島式の茹で豚/돔베고기)  
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