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'''ソウル市'''(서울시)は韓国の北西部に位置する地域。本ページではソウルの料理、特産品について解説する。
 
'''ソウル市'''(서울시)は韓国の北西部に位置する地域。本ページではソウルの料理、特産品について解説する。
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[[ファイル:18121303.JPG|thumb|400px|昌徳宮の正殿である仁政殿]]
  
 
== 地域概要 ==
 
== 地域概要 ==
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[[ファイル:18121304.JPG|thumb|300px|ソウル駅]]
 
ソウル市(ソウルシ、서울시)は韓国の北西部に位置する地域。正式にはソウル特別市(ソウルトゥッピョルシ、서울특별시)と呼ぶ。韓国の首都であり、唯一の特別市である。ソウル(서울)とは固有語で都を意味する。市全体を大きく囲むように[[京畿道の料理|京畿道]]と接しており、西部は[[仁川市の料理|仁川市]]と接する。人口は980万6538人(2018年7月)で、韓国の市としてはもっとも多い<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구통계] 、行政安全部ウェブサイト、2018年8月6日閲覧</ref>。主要な観光地としては、朝鮮時代の王宮である景福宮(キョンボックン、경복궁)、徳寿宮(トクスグン、덕수궁)といった歴史的なスポットに加え、ソウルを一望できるNソウルタワー(エヌソウルタウォ、N서울타워)や、東大門市場(トンデムンシジャン、동대문시장)、南大門市場(ナムデムンシジャン、남대문시장)といったショッピングスポットもある。繁華街の明洞(ミョンドン、명동)、弘大(ホンデ、홍대)、梨泰院(イテウォン、이태원)、カロスキル(カロスキル、가로수길)といった地域の人気も高い。ソウルへのアクセスは金浦国際空港が市内にあるほか、仁川国際空港からも空港鉄道や地下鉄で結ばれている。また、国内交通の中心であるソウル駅や龍山駅からは高速鉄道が、ソウル高速バスターミナル、東ソウル総合ターミナル、ソウル南部ターミナルからは高速バスが地方都市とを結んでいる。
 
ソウル市(ソウルシ、서울시)は韓国の北西部に位置する地域。正式にはソウル特別市(ソウルトゥッピョルシ、서울특별시)と呼ぶ。韓国の首都であり、唯一の特別市である。ソウル(서울)とは固有語で都を意味する。市全体を大きく囲むように[[京畿道の料理|京畿道]]と接しており、西部は[[仁川市の料理|仁川市]]と接する。人口は980万6538人(2018年7月)で、韓国の市としてはもっとも多い<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구통계] 、行政安全部ウェブサイト、2018年8月6日閲覧</ref>。主要な観光地としては、朝鮮時代の王宮である景福宮(キョンボックン、경복궁)、徳寿宮(トクスグン、덕수궁)といった歴史的なスポットに加え、ソウルを一望できるNソウルタワー(エヌソウルタウォ、N서울타워)や、東大門市場(トンデムンシジャン、동대문시장)、南大門市場(ナムデムンシジャン、남대문시장)といったショッピングスポットもある。繁華街の明洞(ミョンドン、명동)、弘大(ホンデ、홍대)、梨泰院(イテウォン、이태원)、カロスキル(カロスキル、가로수길)といった地域の人気も高い。ソウルへのアクセスは金浦国際空港が市内にあるほか、仁川国際空港からも空港鉄道や地下鉄で結ばれている。また、国内交通の中心であるソウル駅や龍山駅からは高速鉄道が、ソウル高速バスターミナル、東ソウル総合ターミナル、ソウル南部ターミナルからは高速バスが地方都市とを結んでいる。
  
 
== 食文化の背景 ==
 
== 食文化の背景 ==
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[[ファイル:18121305.JPG|thumb|300px|宮中料理の神仙炉]]
 
ソウル市は朝鮮時代(1392~1910年)に都が置かれ、長らく国の中心として栄えてきた。ソウル市の食文化を語るうえで、王宮において王や王族の食事として作られた[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]]の存在は欠かせないものである。[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]]は国家の催す宴会などを通じて両班(官僚を輩出する支配階級、양반)の家庭にも広まり、また1910年からの日本統治時代には、宮中の調理人が料亭に勤めたことで大衆化が進んだ。市内の鍾路区楽園洞(チョンノグ ナグォンドン、종로구 낙원동)には[[:Category:餅・菓子・甘味・軽食の一覧|伝統餅]]の専門店が集まっているが、これも宮中で働いていた尚宮(女官、[[상궁]])らが店を出したものである。現在のソウル市にはこうした流れを汲む、宮中料理店、韓定食店、伝統茶店などが営業をする。このほかソウル市を発祥とする料理としては、[[ソルロンタン(牛スープ/설렁탕)]]や、[[タッカンマリ(丸鶏の鍋/닭한마리)]]が有名である。また、各地域に特定料理の専門店が集まる通りが形成されており、中区奨忠洞(チュング チャンチュンドン、중구 장충동)の[[チョッパル(豚足の煮物/족발)]]や、中区新堂洞(チュング シンダンドン、중구 신당동)の[[シンダンドントッポッキ(新堂洞式の餅炒め/신당동떡볶이)]]、冠岳区新林洞(クァナック シルリムドン、관악구 신림동)の[[スンデボックム(腸詰炒め/순대볶음)]]などが名物として知られる。
 
ソウル市は朝鮮時代(1392~1910年)に都が置かれ、長らく国の中心として栄えてきた。ソウル市の食文化を語るうえで、王宮において王や王族の食事として作られた[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]]の存在は欠かせないものである。[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]]は国家の催す宴会などを通じて両班(官僚を輩出する支配階級、양반)の家庭にも広まり、また1910年からの日本統治時代には、宮中の調理人が料亭に勤めたことで大衆化が進んだ。市内の鍾路区楽園洞(チョンノグ ナグォンドン、종로구 낙원동)には[[:Category:餅・菓子・甘味・軽食の一覧|伝統餅]]の専門店が集まっているが、これも宮中で働いていた尚宮(女官、[[상궁]])らが店を出したものである。現在のソウル市にはこうした流れを汲む、宮中料理店、韓定食店、伝統茶店などが営業をする。このほかソウル市を発祥とする料理としては、[[ソルロンタン(牛スープ/설렁탕)]]や、[[タッカンマリ(丸鶏の鍋/닭한마리)]]が有名である。また、各地域に特定料理の専門店が集まる通りが形成されており、中区奨忠洞(チュング チャンチュンドン、중구 장충동)の[[チョッパル(豚足の煮物/족발)]]や、中区新堂洞(チュング シンダンドン、중구 신당동)の[[シンダンドントッポッキ(新堂洞式の餅炒め/신당동떡볶이)]]、冠岳区新林洞(クァナック シルリムドン、관악구 신림동)の[[スンデボックム(腸詰炒め/순대볶음)]]などが名物として知られる。
  
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