「プデチゲ(ソーセージ鍋/부대찌개)」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
:プデチゲはソーセージ、ランチョンミートなどの加工肉を韓国式の味付けで調理した鍋。具は店によってさまざまでベーコン、マカロニ、ペンネ、ベークドビーンズ、スライスチーズといった洋風食材に加え、タマネギ、長ネギ、春菊、ニンジンなどの野菜類、白菜キムチ、ひき肉、豆腐、キノコ、インスタントラーメン、タンミョン([[당면]]、春雨)、チョルミョン([[쫄면]]、でんぷん麺)、餅など多岐に渡る。ただし、料理のベースとしては[[キムチチゲ(キムチ鍋/김치찌개)]]の亜流と考えられることが多く、韓福眞は著書『私たちの生活100年・飲食(우리 생활 100년-음식)』の中で、「プデチゲは西洋式の肉加工品であるソーセージやハム(ランチョンミート)などを入れたキムチチゲ」<ref>한복진, 2001, 『우리 생활 100년-음식』, 현암사, P77</ref>だと説明している。味付けは牛ベースのスープが多く用いられ、粉唐辛子などで辛く味付けをする。卓上のコンロに鍋を置いて、調理しながら味わうスタイルが一般的だが、食堂においては1人前のプデチゲをトゥッペギ([[뚝배기]]、素焼きの器)で提供することもある。主に専門店で味わう料理だが、居酒屋、食堂などのメニューに載ることもある。
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プデチゲはソーセージ、ランチョンミートなどの加工肉を韓国式の味付けで調理した鍋。具は店によってさまざまでベーコン、マカロニ、ペンネ、ベークドビーンズ、スライスチーズといった洋風食材に加え、タマネギ、長ネギ、春菊、ニンジンなどの野菜類、白菜キムチ、ひき肉、豆腐、キノコ、インスタントラーメン、タンミョン([[당면]]、春雨)、チョルミョン([[쫄면]]、でんぷん麺)、餅など多岐に渡る。ただし、料理のベースとしては[[キムチチゲ(キムチ鍋/김치찌개)]]の亜流と考えられることが多く、韓福眞は著書『私たちの生活100年・飲食(우리 생활 100년-음식)』の中で、「プデチゲは西洋式の肉加工品であるソーセージやハム(ランチョンミート)などを入れたキムチチゲ」<ref>한복진, 2001, 『우리 생활 100년-음식』, 현암사, P77</ref>だと説明している。味付けは牛ベースのスープが多く用いられ、粉唐辛子などで辛く味付けをする。卓上のコンロに鍋を置いて、調理しながら味わうスタイルが一般的だが、食堂においては1人前のプデチゲをトゥッペギ([[뚝배기]]、素焼きの器)で提供することもある。主に専門店で味わう料理だが、居酒屋、食堂などのメニューに載ることもある。
  
:【原文】「부대찌개는 서양식 육가공품인 소시지와 햄 등을 넣은 김치찌개」
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【原文】「부대찌개는 서양식 육가공품인 소시지와 햄 등을 넣은 김치찌개」
  
 
== 歴史 ==
 
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2014年7月7日 (月) 14:26時点における版

※この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。

プデチゲ부대찌개)は、ソーセージ、ランチョンミートなどの加工肉を韓国式の味付けで調理した鍋。

名称

プデチゲのプデは漢字で「部隊」と書いて軍隊組織の部隊を表す。チゲは鍋料理の総称。「部隊鍋」「軍隊鍋」と訳されることも多い。日本ではブデチゲ、ブテチゲ、部隊チゲといった表記も見られるが、本辞典においては「プデチゲ」を使用する。発音表記は[부대찌개]。

概要

プデチゲはソーセージ、ランチョンミートなどの加工肉を韓国式の味付けで調理した鍋。具は店によってさまざまでベーコン、マカロニ、ペンネ、ベークドビーンズ、スライスチーズといった洋風食材に加え、タマネギ、長ネギ、春菊、ニンジンなどの野菜類、白菜キムチ、ひき肉、豆腐、キノコ、インスタントラーメン、タンミョン(당면、春雨)、チョルミョン(쫄면、でんぷん麺)、餅など多岐に渡る。ただし、料理のベースとしてはキムチチゲ(キムチ鍋/김치찌개)の亜流と考えられることが多く、韓福眞は著書『私たちの生活100年・飲食(우리 생활 100년-음식)』の中で、「プデチゲは西洋式の肉加工品であるソーセージやハム(ランチョンミート)などを入れたキムチチゲ」[1]だと説明している。味付けは牛ベースのスープが多く用いられ、粉唐辛子などで辛く味付けをする。卓上のコンロに鍋を置いて、調理しながら味わうスタイルが一般的だが、食堂においては1人前のプデチゲをトゥッペギ(뚝배기、素焼きの器)で提供することもある。主に専門店で味わう料理だが、居酒屋、食堂などのメニューに載ることもある。

【原文】「부대찌개는 서양식 육가공품인 소시지와 햄 등을 넣은 김치찌개」

歴史

1950~60年代

プデチゲの由来には諸説あり、必ずしも明確な起源が明らかになっている訳ではないが、朝鮮戦争(1950~53年)後の困窮した時代に米軍基地から流出した缶詰類を韓国式に調理したとの説が有力である。

  • 「オデン食堂」の解説
1960年に創業し、韓国でもっとも古いプデチゲの専門店とされる「オデン食堂」(京畿道議政府市)では、公式ウェブサイトでプデチゲの由来を以下のように説明している。「米軍は食糧をアメリカから空輸して食べ、その食糧が一部軍隊の外に流れ出た。アメリカ人の食材だったが、韓国人はこれをアメリカ人のように食べはしなかった。朝鮮半島の住民たちの長い伝統料理のスタイルであるタン(スープ)にこれを入れた。そして名前をプデチゲと呼んだ」。[2]
【原文】「미군은 음식을 미국에서 공수하여 먹었고, 그 음식이 일부 군대 밖으로 흘러나왔다. 미국인의 음식 재료였는데, 한국인은 이를 미국인처럼 먹지 않았다. 한반도 주민들의 오랜 전통음식 스타일인 '탕'에 이를 넣었다. 그리고 이름을 부대찌개라 하였다.」
また、同ページではプデチゲを「キムチチゲの一種だ」とも説明し、その成立背景を以下のように分析している。「プデチゲの調理法を見ると、誰かが創案をした料理ではない。 キムチチゲにソーセージやハムを加えたことだけのことだ。 キムチを入れないプデチゲも稀にあるが、多くのプデチゲはキムチとともに煮るので色々な種類のキムチチゲ、すなわち豚キムチチゲ、サンマキムチチゲ、ツナキムチチゲ、イワシキムチチゲ、サバキムチチゲと同じ系統にある料理といえる。 従って、プデチゲはソーセージとハムを比較的容易に入手できる地域で食べ始めた料理だっただろうことを推測できる。 朝鮮戦争以後、米軍はソウル、釜山、仁川、原州、春川、東豆川、烏山、坡州、平沢、城南、水原、議政府、鎮海などなど、朝鮮半島のあちこちに駐留した。 その各米軍駐屯地でソーセージとハムは流れ出ただろうし、従ってプデチゲ、すなわちソーセージハムキムチチゲは朝鮮半島のあちこちで作られ、食べられたことだろう」。
【原文】부대찌개의 조리법을 보면, 누군가 창안을 한 음식은 아니다. 김치찌개에 소시지나 햄을 더한 것일 뿐이다. 김치를 넣지 않는 부대찌개도 더러 있지만, 대부분의 부대찌개는 김치와 함께 끓이므로 여러 종류의 김치찌개, 즉 돼지고기김치찌개, 꽁치김치찌개, 참치김치찌개, 멸치김치찌개, 고등어김치찌개와 한 계통에 있는 음식이라 할 수 있다. 따라서 부대찌개는 소시지와 햄을 비교적 쉽게 구할 수 있는 지역에서 먹기 시작한 음식이었을 것을 추측할 수 있다. 한국전쟁 이후 미군은 서울, 부산, 인천, 원주, 춘천, 동두천, 오산, 파주, 평택, 성남, 수원, 의정부, 진해 등등 한반도 곳곳에 주둔하였다. 그 여러 미군 주둔지에서 소시지와 햄이 흘러나왔을 것이고, 따라서 부대찌개, 즉 소시지햄김치찌개는 한반도 여기저기서 끓여 먹었을 것이다.

1990年代

全国的な流行がこの頃から始まる。


種類

プデチゲには次のような種類がある。

  • ジョンスンタン

エピソード

地域

  • 京畿道議政府市
議政府洞にはプデチゲの専門店通りがある。
  • 京畿道平沢市
松炭地区にプデチゲの専門店が集まっている。

脚注

  1. 한복진, 2001, 『우리 생활 100년-음식』, 현암사, P77
  2. 의정부 부대찌개의 유래 、オデン食堂公式ウェブサイト、2014年7月4日閲覧

外部リンク

韓国料理図鑑(プデチゲ)/ズカンドットコム

関連項目