「サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉/삼겹살)」の版間の差分

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=== 1990年代 ===
 
=== 1990年代 ===
 
外食の普及によってサムギョプサルは庶民的な焼肉として定番の座を獲得する。冷凍肉を使った安い焼肉とのイメージも強く、90年代前半にはそれを極薄切りにしたテペサムギョプサル(薄切り豚バラ肉の焼肉/대패삼겹살)が登場する。テペとはかんな(鉋)のことで、かんなで削ったように薄いことから名付けられた。1997年にアジア通貨危機が起こると、韓国では企業の倒産が相次ぎ、IMFの管理下に入って経済支援を受けるに至った。この時期以降、不景気な情勢を象徴するかのように「IMF価格」を掲げた激安のサムギョプサルが台頭した。
 
外食の普及によってサムギョプサルは庶民的な焼肉として定番の座を獲得する。冷凍肉を使った安い焼肉とのイメージも強く、90年代前半にはそれを極薄切りにしたテペサムギョプサル(薄切り豚バラ肉の焼肉/대패삼겹살)が登場する。テペとはかんな(鉋)のことで、かんなで削ったように薄いことから名付けられた。1997年にアジア通貨危機が起こると、韓国では企業の倒産が相次ぎ、IMFの管理下に入って経済支援を受けるに至った。この時期以降、不景気な情勢を象徴するかのように「IMF価格」を掲げた激安のサムギョプサルが台頭した。
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=== 2000年代 ===
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2000年代に入るとサムギョプサルは劇的な進化を遂げる。それまでの庶民的な安い焼肉というイメージから脱却し、店ごとに工夫を凝らした高級志向のサムギョプサルがどんどん登場した。その端緒は2000年頃からブームとして火が付いた[[ワインサムギョプサル(ワインに漬けた豚バラ肉の焼肉/와인삼겹살)]]の成功にあり、この流れからハーブやチーズと組み合わせたサムギョプサルなど、さまざまなアレンジが生まれていった。背景にはアジア通貨危機からの経済的な回復と、2002年のFIFAワールドカップ(日本と韓国で共催)を目前に海外からの食文化が多く流入したことで、フュージョン料理の人気が高まっていたことなどがあげられる。2000年代の前半にさまざまなサムギョプサルが登場してブームとなったことで、当時韓流の訪れによって韓国への関心が高まっていた日本へも波及し、日本でもサムギョプサルが最先端の韓国料理として人気を集めるに至った([[サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉/삼겹살)#日本における定着|日本における定着]]参照)。
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== 種類 ==
 
== 種類 ==
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*ハーブサムギョプサル(허브삼겹살):ハーブで下味をつけたサムギョプサル。
 
*ハーブサムギョプサル(허브삼겹살):ハーブで下味をつけたサムギョプサル。
  
== 調理 ==
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== 日本における定着 ==
 
 
== 地域 ==
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
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