コルベンイムチム(ツブガイの和え物/골뱅이무침)

2018年2月24日 (土) 01:51時点におけるHatta (トーク | 投稿記録)による版
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コルベンイムチム골뱅이무침)は、ツブガイの和え物。コルベンイ(골뱅이)はツブガイ(詳細は下部の「コルベンイと呼ばれる貝」参照)。ムチム(무침)は和え物を指す。下茹でをしたツブガイを、キュウリ、長ネギ、タマネギ、セリ、ニンジンなどの生野菜と甘辛いタレで和えて作る。茹でた素麺を添え、全体をよくかき混ぜて食べることも多い。飲食店においては、素麺(소면)入りのコルベンイムチムを、コルベンイソミョン(골뱅이소면)と呼び分けることもある。家庭料理として作られるほか、居酒屋、民俗酒店などで酒肴として提供されることが多い。専門店も多く、ソウル市中区の乙支路(ウルチロ、을지로)地区には専門店の集まる一画がある。

  • コルベンイと呼ばれる貝
韓国国立国語院の「標準国語大辞典」ではコルベンイについて、「フジツガイ科の動物(수염고둥과의 동물)」と説明したうえで、ミナミカコボラ(수염고둥)の学名(Monoplex australasiae)を示している[1]。ただし、実際に食用として利用されているのは、エッチュウバイ(물레고둥、俗称として참골뱅이백골뱅이とも呼ぶ)や、ツメタガイ(큰구슬우렁이、俗称として통골뱅이とも呼ぶ)であり、特定の貝を指す名称としてよりも食用の巻貝を総称する単語として広範に使用されている。一般にエッチュウバイのほうが柔らかく高級であるとされ、一方のツメタガイは水煮の缶詰として流通しており、調理が簡便であることから広く利用されている。あるいは方言や俗称として、タニシ(우렁이)、カワニナ(다슬기)といった貝をコルベンイと呼んでいることもある。
  • コルベンイの日本語訳
本辞典ではコルベンイの日本語訳を「ツブガイ」とした。また、他媒体でもコルベンイをツブガイ(ツブ貝)と訳すことは多く見られる。しかし、日本語でツブガイと呼ばれる固有の種は存在せず、エゾバイ科の巻貝を総称してツブ、ツブガイ(ツブ貝)と呼んでいるにすぎない[2]。コルベンイとツブガイは単語として本来完全に一致するものではないが、どちらも多様な種を包括する「食用の巻貝」として使用されているのは事実である。その点における共通性をもって、本辞典ではコルベンイの訳をツブガイとした。なお、韓国でコルベンイとして食されるエッチュウバイはエゾバイ科、ツメタガイはタマガイ科ではあるが地方名としてツブ、ツブガイが使用されている。

脚注

  1. 골뱅이 、国立国語院標準国語大辞典、2018年2月24日閲覧
  2. ツブ 、ウィキペディア、2018年2月24日閲覧

外部リンク

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