光陽市の料理

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光陽ワイン洞窟

光陽市(クァンヤンシ、광양시)は全羅南道の東部に位置する地域。本ページでは光陽市の料理、特産品について解説する。

地域概要

光陽市は全羅南道の東部に位置する地域。市の北東部から東部にかけては慶尚南道河東郡、西部は全羅南道順天市、北西部は全羅南道求礼郡と接する。また、南部は南海岸に面し、全羅南道麗水市と橋で結ばれている。人口は15万2070人(2023年3月)[1]

食文化の背景

青梅をオリゴ糖に漬け込んで作られた梅エキス。料理の甘味付けにするほか、水や炭酸水などで割って飲んでもよい

郡北部の多鴨面(タアムミョン、다압면)に位置する「光陽梅花村(クァンヤンメファマウル、광양매화마을)」を中心に、梅の栽培が盛んな地域である。春には「光陽梅花祭り(광양매화축제)」が開催されるほか、6月になると青梅(매실)が特産品として全国に出荷される。梅農園では青梅を利用した梅エキス(매실청)や、漬物(매실장아찌)の生産も行うほか、メシルアイスクリーム(梅アイスクリーム、매실아이스크림)が人気を集める。郷土料理としてはクァンヤンプルコギ(光陽式の牛焼肉、광양불고기)が有名である。

代表的な料理

クァンヤンプルコギ

クァンヤンプルコギ(光陽式の牛焼肉/광양불고기)

クァンヤンプルコギ(광양불고기)は、光陽式の牛焼肉(「プルコギ(牛焼肉/불고기)」の項目も参照)。薄切りにした牛肉を、漬け置くことなく提供直前に醤油、塩、砂糖、ゴマ油、ニンニクなどで味付けをし、熱伝導率のよい銅製の網を用いて炭火で焼く。近隣の白雲山(ペグンサン、백은산)は炭の名産地である。炭火の香りをまとわせるのがよいとされ、店によっては肉を広げずにうず高く載せ、肉の隙間に煙がこもるように焼く。市南西部の光陽邑七星里(クァンヤンウプ チルソンニ、광양읍 칠성리)に専門店が集まっており、一帯を「光陽プルコギ特化通り(광양불고기 특화거리)」と呼ぶ。毎年秋には「光陽伝統炭火焼き祭り(광양전통숯불구이축제)」が開催される。
  • 韓国3大プルコギ
クァンヤンプルコギは、ソウル市のソウルプルコギ(ソウル式の牛焼肉、서울불고기)、蔚山市蔚州郡のオニャンプルコギ(彦陽式の牛焼肉、언양불고기)と並んで、韓国3大プルコギのひとつに数えられる。クァンヤンプルコギが薄切りの牛肉を網の上に載せて焼くのに対し、ソウルプルコギは中央の盛り上がった鉄板で煮汁と絡めながら焼き、オニャンプルコギは両面焼きの網に挟んで焼く方式である。ソウル市はかつて漢陽(ハニャン、한양)と呼ばれ、オニャン、クァンヤンにも「陽」の字がつくことから、韓国3大プルコギを「三陽プルコギ(삼양불고기)」とも総称する。
  • 天下一味 馬老火炙
朝鮮時代にあるソンビ(儒学者、선비)が流刑に処されて光陽に来た。地域の子どもたちに学問を教えたところ、感謝をした親がソンビにプルコギをご馳走した。これがたいへん美味しかったため、ソンビは罪を許されて中央に戻ったあとも折に触れて思い出した。のちにその見事な味を「天下一味 馬老火炙(천하일미 마로화적)」と評して伝えた。馬老は光陽の旧称であり、光陽の火炙(プルコギ)は天下一の味を意味する。それが現代にまで伝わって、クァンヤンプルコギを称える決まり文句として広まっている。
  • 歴史
上記の伝承を史実とするならば、朝鮮時代からクァンヤンプルコギが親しまれていたことになる。実質的には20世紀に入ってからと見られ、元祖店として知られる「三代光陽プルコギチプ(삼대광양불고기집)」は、1930年に「イルン食堂(일흥식당)」として創業した。初代のイ・ソウン(이소은)がクァンヤンプルコギを初めて提供し、2代目のイ・ヨンジョ(이영조)が正式にメニュー化するとともに、1954年には屋号を「光陽プルコギ食堂(광양불고기식당)」と改めた[2]

メシルアイスクリム(梅アイスクリーム/매실아이스크림)

メシルアイスクリム(매실아이스크림)は、梅アイスクリーム。名産の梅を使って作る。梅農園などで提供される。

代表的な特産品

  • メシル(梅/매실)

代表的な酒類・飲料

光陽ワイン洞窟

光陽ワイン洞窟(광양와인동굴)は、光陽邑龍江里(クァンヤンウプ ヨンガンニ、광양읍 용강리)に位置する鉄道の廃トンネルを利用した施設。各国のワイン(ワイン/와인)を販売するほか、売店、フォトゾーンなどが用意されている。メシルワイン(梅ワイン、매실와인)作りの体験プログラムも行う。

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • 光陽ワイン洞窟(광양와인동굴)
住所:全羅南道光陽市光陽邑江亭キル33(龍江里48-1)
住所:전라남도 광양시 광양읍 강정길 33(용강리 48-1)
電話:061-794-7788
料理:ワイン
  • 金木犀(금목서)
住所:全羅南道光陽市光陽邑邑城キル199(七星里17-2)
住所:전라남도 광양시 광양읍 읍성길 199(칠성리 17-2)
電話:061-761-3300
料理:クァンヤンプルコギ(光陽式の牛焼肉)
  • 青梅実農園(청매실농원)
住所:全羅南道光陽市多鴨面チマク1キル55(道士里403)
住所:전라남도 광양시 다압면 지막1길 55(도사리 403)
電話:061-772-4066
料理:梅エキス、梅アイスクリーム

エピソード

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2023年4月12日閲覧
  2. (재)한식재단, 2012, 『한국인이 사랑하는 오래된 한식당』, 한국외식정보, P44-45

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目