「テハチム(宮中式エビの蒸し物/대하찜)」の版間の差分

 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
テハ([[대하]])は漢字で「大蝦」と書いてコウライエビ(大正エビ)。チム([[찜]])は蒸し物を表す。蒸したコウライエビを、茹でた牛肉、キュウリ、水煮にしたタケノコなどとともに、松の実のソースで和えて作る。エビの身だけを和え物として作る場合と、エビの頭と尻尾を残し、身の上に具材を彩りよく盛り付ける場合がある。[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]]のひとつであり、宮中料理店や韓定食店において提供される。コウライエビを用いた料理としては、ほかに塩焼きにしたテハグイ(コウライエビの塩焼き、[[대하구이]])、生のまま醤油漬けにしたテハジャン(コウライエビの醤油漬け、[[대하장]])などがある。
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テハチムのテハ([[대하]])は漢字で「大蝦」と書いてコウライエビ(タイショウエビ)。チム([[찜]])は蒸し物を表す。蒸したコウライエビを、茹でた牛肉、キュウリ、水煮にしたタケノコなどとともに、松の実のソースで和えて作る。エビの身だけを和え物として作る場合と、エビの頭と尻尾を残し、身の上に具材を彩りよく盛り付ける場合がある。[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]]のひとつであり、宮中料理店や韓定食店において提供される。コウライエビを用いた料理としては、ほかに塩焼きにした[[テハグイ(コウライエビ焼き/대하구이)]]、生のまま醤油漬けにした[[カンジャンセウ(エビの醤油漬け/간장새우)|テハジャン(コウライエビの醤油漬け/대하장)]]などがある。
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*タイショウエビ
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:日本語ではコウライエビをタイショウエビ(大正エビ)とも呼ぶ。命名は1922(大正11)年で、当時山口県の下関に拠点をおいていたエビの流通業社、「林兼商店」(現在のマルハニチロ)と「日鮮組」(現在の日本水産)の二社が、共同屋号として使っていた「大正組」にちなむ。
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*代用エビの利用
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:テハ([[대하]])は漢字で「大蝦」と書き、大きなエビを総称する用語としても使われる。テハチムは、バナメイエビ([[흰다리새우]])など他のエビで作ることもある。
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*主産地
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:コウライエビの主産地は西海岸の[[忠清南道の料理|忠清南道]]や[[全羅南道の料理|全羅南道]]である。2024年の全国生産量は1034トンで、1位の[[忠清南道の料理|忠清南道]]が691トン(66.9%)、2位の[[全羅南道の料理|全羅南道]]が193トン(18.7%)を占める<ref>[https://kosis.kr/statHtml/statHtml.do?orgId=101&tblId=DT_1EW0004&conn_path=I2 「어업생산동향조사」어업별 품종별 통계(자료갱신일: 2025-11-28)] 、KOSIS(国家統計ポータル)、2025年12月4日閲覧</ref>。
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== 歴史 ==
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;『蘭湖漁牧志』(1820年)の記述
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:朝鮮時代後期の文臣、実学者の徐有榘(ソ・ユグ、서유구)が1820年に書いた『蘭湖漁牧志([[난호어목지]])』には、コウライエビ([[대하]])に関する記述があり、「刺身によく、汁物によく、そのまま干しても酒の肴によい」【原文1】<ref>[https://nl.go.kr/NL/contents/search.do?#viewKey=CNTS-00047980321&viewType=C 蘭湖漁牧志(コマ番号105/140)] 、韓国国立中央図書館、2024年9月21日閲覧</ref>と紹介されている。
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【原文1】「可膾可臛又可淡鮿為佳肴」
  
 
== 脚注 ==
 
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== 関連項目 ==
 
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*[[カンジャンセウ(エビの醤油漬け/간장새우)]]
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*[[テハグイ(コウライエビ焼き/대하구이)]]
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
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[[Category:魚介料理の一覧]]
 
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[[Category:宮中料理の一覧]]
 
[[Category:宮中料理の一覧]]
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