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[[ファイル:23010602.JPG|400px|thumb|パッチュク]] | [[ファイル:23010602.JPG|400px|thumb|パッチュク]] | ||
| − | '''パッチュク'''([[팥죽]] | + | '''パッチュク'''([[팥죽]])は、アズキ粥。 |
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| + | == 概要 == | ||
| + | パッ([[팥]])はアズキ。チュク([[죽]])は粥。タンパッチュク([[단팥죽]])とも呼ぶ。茹でたアズキをもち米とともに煮て粥にする。白玉([[새알]])や餅などを浮かべることもある。見た目は日本のおしるこにも似るが、甘さがごく控えめであるか、または塩味に仕立てることも多い。粥専門店で味わえるほか、伝統茶店や市場の露店などで提供される。また、インスタントやレトルトのパッチュクも市販される。類似の料理には、アズキをどろどろに煮込んだ汁に麺を入れたパッカルグクス(アズキうどん、[[팥칼국수]])がある。 | ||
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| + | *トンジパッチュク | ||
| + | :韓国では冬至(トンジ、[[동지]])にパッチュクを食べる風習があり、これをトンジパッチュク(冬至のアズキ粥、[[동지팥죽]])、またはトンジジュク(冬至粥、[[동지죽]])と呼ぶ。冬至は1年の中でもっとも夜が長いことから、陰陽五行思想を背景に陰の気が強まる日と考え、人間に災いをもたらす鬼神が横行しやすい日とされる。鬼神がとりつくことで病気になったり、不幸が訪れるのを防ぐ意味から、陽の気を高める食品としてアズキをパッチュクにして食べたり、古くは家の門に振りかけたりした。 | ||
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| + | *地域 | ||
| + | :南西部の全羅道(チョルラド、전라도)ではパッチュクにうどんを入れたパッカルグクス(アズキうどん、[[팥칼국수]])を指してパッチュクとも呼び、白玉([[새알]]、[[새알심]])を入れたものをトンジジュク(冬至粥、[[동지죽]])と呼び分ける。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == | ||