「機張郡の料理」の版間の差分

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== 食文化の背景 ==
 
== 食文化の背景 ==
[[ファイル:17071503.JPG|thumb|300px|注文津港にあるスルメイカのオブジェ]]
 
江陵市の東部は東海岸に面しており、沙川港(사천항)、江陵港(강릉항)、金津港(금진항)、注文津港(주문진항)、江門港(강문항)など、全部で15の港を有する64.5 kmの海岸線が伸びる<ref>[http://gangneung.grandculture.net/Contents?local=gangneung&dataType=01&contents_id=GC00303924 항구] 、デジタル江陵文化大全、2017年7月15日閲覧</ref>。各漁港では豊富な水産物が水揚げされ、スルメイカ、カレイ、クロソイ、ハタハタ、シワイカナゴなどの特産品がある。それぞれ刺身や、焼き魚、[[ムルフェ(水刺身/물회)]]といった調理法で味わう。また、海からの恵みは海産物だけの留まらず、市内の草堂(チョダン、초당)地区ではにがりのかわりに海水を用いた豆腐作りが盛んである。農作物としてはジャガイモや、ハリギリの葉が特産品として知られ、また沙川地区で生産される伝統菓子のハングァ(韓菓、[[한과]])や、毎年10月に江陵コーヒー祭り(강릉커피축제)が開かれることでも有名である。
 
  
 
== 代表的な料理 ==
 
== 代表的な料理 ==
東海岸有数の港町だけあって海からの恵みを活かした郷土料理が多い。海水を使って作る豆腐のチョダントゥブや、特産品であるハタハタを鍋仕立てにしたトルムクチゲ、タナカゲンゲを蒸し煮にしたチャンチチムなどが代表的である。スルメイカや、ジャガイモを利用した料理も多いが、この2種については[[江陵市の料理#代表的な特産品|代表的な特産品]]の項目で詳述する。
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=== コムジャンオグイ(ヌタウナギ焼き/곰장어구이) ===
  
=== チョダントゥブ(草堂豆腐/초당두부) ===
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=== アンジャングバプ(ウニ丼/앙장구밥) ===
[[ファイル:17071504.JPG|thumb|300px|草堂豆腐のスンドゥブ]]
 
:チョダントゥブは草堂(초당)地区で作られている豆腐。チョダンが地名、トゥブが豆腐を意味する。にがりのかわりに海水を汲んで作っているのが特徴。現在は海中深くまでパイプを通して清浄な水を汲み上げ、これを各店舗、または豆腐工場にて共同で使用している。豆腐は押し固める前の状態であるスンドゥブ([[순두부]])と、押し固めて成形したモトゥブ([[순두부]])の2種類が中心。地域の飲食店ではスンドゥブ、モトゥブをメインとした定食メニューを味わうことができる。店によっては、スンドゥブを辛い鍋仕立てにした[[スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋/순두부찌개)]]や、副産物であるおからを利用した[[ピジチゲ(おからの鍋/비지찌개)]]や、豆腐を入れた[[チャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)]]を提供するところもある。こうした飲食店や豆腐工場の集まった一帯は「草堂豆腐村(초당두부마을)」と呼ばれる。
 
 
 
*スンドゥブ
 
:押し固める前のもろもろとした豆腐を液体ごと器に盛り付け、少量の薬味醤油を加えて味わう。いわゆるスンドゥブチゲのように辛く味付けをするのではなく、豆腐本来の甘味と、海水によるほんのりとした塩気で味わう。
 
 
 
*モトゥブ
 
:押し固めて四角く成形した豆腐をできたての温かいままに、または温めたうえで薬味醤油をかけて味わう。
 
 
 
*草堂豆腐の由来
 
:草堂豆腐は16世紀中頃、三陟府使として赴任していた許曄(허엽)によって作られたとの説があり、草堂とは許曄の号を指す<ref>[http://www.koreaimg.com/moongori/goods/popuplist_white1.asp?num=53554#2 초당두부] 、江陵市ウェブサイト(솔향강릉)、2017年7月15日閲覧</ref>。許曄は小説『洪吉童伝』を書いた許筠(허균)の父親でもある。
 
 
 
=== トルムクチゲ(ハタハタの鍋/도루묵찌개) ===
 
[[ファイル:17071505.JPG|thumb|300px|トルムクチゲ]]
 
:トルムクチゲはハタハタの鍋。トルムク([[도루묵]])がハタハタ、チゲ([[찌개]])が鍋料理を意味する。内臓を取った丸ごとのハタハタを、鍋で長ネギ、豆腐などの具とともに辛く煮込んで作る。11月から12月上旬頃まではメスが卵を持っており、この時期のトルムクチゲがもっとも人気が高い。焼き魚にしたトルムックイ([[도루묵구이]])もハタハタの代表的な食べ方である。
 
 
 
*ハタハタの名前に関する逸話
 
:ハタハタの呼び名であるトルムクには命名に関する逸話がある。ハタハタはかつてムク([[묵]])という名前で呼ばれており、現在は北朝鮮に位置する咸鏡道の名産品であった。朝鮮時代にある王様が戦乱を避けて咸鏡道へ逃れた際、地元民からハタハタを献上され、これがたいへん美味しいかったことから名前を尋ねた。地元民がムクと答えると、王様はもっとふさわしい名前がよいだろうと、その色合いからウノ(銀魚、은어)と命名した。戦乱が落ち着いて都に戻った王様は、ハタハタの味が忘れられず、もう1度食べたいとわざわざ運ばせた。ところが長距離を移動したハタハタは味が落ちており、それに怒った王様は銀魚という名前を取り上げ、もとのムクに戻せと命じた。韓国語で「もとに」は「トロ(도로)」と発音し、もとのハタハタで「トロムク(도로묵)。これがなまって現在のトロムクになったとされる。ちなみに現在の韓国語でウノ([[은어]])はアユのことを指す。
 
 
 
=== チャンチチム(タナカゲンゲの蒸し煮/장치찜) ===
 
[[ファイル:17071506.JPG|thumb|300px|チャンチチム]]
 
:チャンチムはタナカゲンゲの蒸し煮。チャンチ([[장치]])がタナカゲンゲの江原道方言、チム([[찜]])は蒸し煮を意味する。タナカゲンゲの標準名は「ポルレムンチ([[벌레문치]])」と呼ぶ。ぶつ切りにしたタナカゲンゲをジャガイモや長ネギとともに辛い味付けで煮込んで作る。身はゼラチン質の白身でぷるぷると柔らかい。注文津(주문진)地区が名産であり、注文津港の近くに専門店が集まる。タナカゲンゲは日本の山陰地域で「ばばぁ」「ばばちゃん」とも呼ばれている。
 
 
 
=== ウロクミヨックッ(クロソイのワカメスープ/우럭미역국) ===
 
:ウロクミヨックッはクロソイのワカメスープ。ウロク([[우럭]])がクロソイ、ミヨックッがワカメスープを表す(「[[ミヨックッ(ワカメスープ/미역국)]]」の項目も参照)。クロソイのアラを煮込んでダシを取り、たっぷりのワカメを加えて煮込んで作る。江門港(강문항)に隣接して刺身店の集まる江門活魚刺身タウンの名物として知られる。
 
 
 
=== ハングァ(韓菓/한과) ===
 
:ハングァは沙川(사천)地区で作られている伝統菓子。菓子店の集まる一帯はモレネ韓菓村(모래내한과마을)と呼ばれる。「江陵ハングァ」の名称で農林部が地域の名産品を認証する地理的表示農産物の第75号に指定されている<ref>[http://www.naqs.go.kr/program/relic/info.naqs?seq=123 강릉한과 지리적표시 등록 : 제75호] 、国立農産物品質管理院、2017年7月15日閲覧</ref>。
 
 
 
=== 江陵中央市場のB級グルメ ===
 
:城南洞(성남동)に位置する江陵中央市場(강릉중앙시장)は、嶺東地域(江原道の東側地域)における最大規模の総合市場である。近年は観光客向けに食べ歩けるB級グルメの店が人気を集めており、[[ホットク(蜜入りのお焼き/호떡)|アイスクリームホットク]](アイスに蜜入りのお焼きを載せたもの、아이스크림호떡)、[[タッカンジョン(鶏の蜜唐揚げ/닭강정)]]、[[トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)]]などが有名である。[[ソモリクッパプ(牛頭部のスープごはん/소머리국밥)]]の専門店が集まる一画もある。すぐ隣には城南市場(성남시장)が隣接しており、[[カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ/감자전)]]が名物である。
 
  
 
== 代表的な特産品 ==
 
== 代表的な特産品 ==
東海岸沿いの各漁港で水揚げされるスルメイカは江陵の代表的な特産品である。また栽培量の多いジャガイモや、ハリギリの芽も名産として知られる。
 
 
=== オジンオ(スルメイカ/오징어) ===
 
:スルメイカは江原道から慶尚北道にかけて東海岸沿いの各漁港で水揚げされ、江陵では注文津港(주문진항)が名産地として有名である。3月頃から走りのスルメイカが市場に並び、初夏から夏にかけて旬を迎える。また秋イカがとれる毎年9~10月に「注文津スルメイカ祭り(주문진오징어축제)」が開催される。主要な食べ方として、オジンオフェ(スルメイカの刺身、오징어회)、オジンオムルフェ(スルメイカの冷や汁風刺身、오징어물회)、[[オジンオスンデ(詰め物をした蒸しイカ/오징어순대)]]などがあげられるほか、塩辛や、乾物のスルメなどの加工品も生産される。
 
 
*スルメイカのスイーツ
 
[[ファイル:17071507.JPG|thumb|300px|イカスミソフトクリーム]]
 
:注文津港などに店舗を構える「マシワオジンオパン(마시와오징어빵)」では、イカスミを用いたソフトクリームや、カステラ生地にアンコと細切りのスルメを入れた焼き菓子などを販売している。
 
  
=== カムジャ(ジャガイモ/감자) ===
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=== カタクチイワシ(멸치) ===
江陵ではジャガイモの生産が盛んであり、2015年における春ジャガイモ([[봄감자]])の栽培面積は全羅南道[[宝城郡の料理|宝城郡]]、忠清南道[[唐津市の料理|唐津市]]に次いで全国3位であり<ref>[http://kosis.kr/statHtml/statHtml.do?orgId=101&tblId=DT_1ET0066&vw_cd=MT_ZTITLE&list_id=F1G&seqNo=&lang_mode=ko&language=kor&obj_var_id=&itm_id=&conn_path=E1 봄감자 주산지시군 재배면적] 、統計庁ウェブサイト、2017年7月15日閲覧</ref>、同じく高冷地ジャガイモ([[고랭지감자]])の栽培面積、および生産量は、江原道[[平昌郡の料理|平昌郡]]に次いで全国2位である<ref>[http://kosis.kr/statHtml/statHtml.do?orgId=101&tblId=DT_1ET0310&vw_cd=MT_ZTITLE&list_id=F1H&seqNo=&lang_mode=ko&language=kor&obj_var_id=&itm_id=&conn_path=E1 고랭지감자 주산지시군 생산량] 、統計庁ウェブサイト、2017年7月15日閲覧</ref>。ジャガイモの利用法としては、[[カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ/감자전)]]、[[カムジャソンピョン(ジャガイモ餅/감자송편)]]、カムジャオンシミ(ジャガイモのすいとん、감자옹심이)といった名物料理がある。
 
  
*カムジャジョン
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=== ズワイガニ(대게) ===
:カムジャジョンはジャガイモのチヂミ。江陵中央市場に隣接する城南市場(성남시장)の名物であり、毎年7月には「江陵城南市場カムジャジョン祭り(강릉성남시장 감자전 축제)」が開催される。
 
 
 
*カムジャオンシミ(ジャガイモすいとん/감자옹심이)
 
[[ファイル:17071508.JPG|thumb|300px|カムジャオンシミ]]
 
:柄山洞(ピョンサンドン、병산동)地区にはカムジャオンシミの専門店が集まっている。オンシミ([[옹심이]])とは白玉のような団子のことで、ジャガイモをすりおろして作り、スープに入れて味わう。この地域はもともとジャガイモの栽培が盛んであり、ある農家が簡単な屋台を始めたのが始まり。[[カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ/감자전)]]と[[タッパル(鶏足焼き/닭발)]]でマッコリを飲み、最後をカムジャオンシミで締めくくるスタイルが人気を集め、専門店が立ち並ぶようになった。
 
 
 
=== ケドゥルプ(ハリギリの芽/개두릅) ===
 
:沙川地区のヘサリ村(해살이마을)ではケドゥルプ([[개두릅]])と呼ばれるハリギリの芽が名産となっている。4月頃に顔を出した新芽を摘み、ナムル([[나물]])や、[[チョン(チヂミ/전)]]にしたり、さっとゆがいて唐辛子酢味噌につけて味わうスッケ([[숙회]])などに利用する。毎年4月には「江陵ヘサリ村ケドゥルプ祭り(강릉 해살이마을 개두릅축제)」が開催される。江陵ケドゥルプ(강릉개두릅)は山林庁が地域の名産品を認証する地理的表示林産物の第10号として登録されている<ref>[https://www.forest.go.kr/newkfsweb/cop/bbs/selectBoardArticle.do?nttId=2816935&bbsId=BBSMSTR_1068&pageIndex=2&pageUnit=10&searchtitle=title&searchcont=&searchkey=&searchwriter=&searchdept=&searchWrd=&ctgryLrcls=&ctgryMdcls=&ctgrySmcls=&ntcStartDt=&ntcEndDt=&orgId=kfs&mn=KFS_02_01_07_02_03 지리적표시등록 임산물 제41호(강릉개두릅)] 、山林庁ウェブサイト、2017年7月15日閲覧</ref>。
 
  
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
 
=== マッコリ ===
 
=== マッコリ ===
[[ファイル:17071509.JPG|thumb|300px|注文津トンドンジュ]]
 
:沙川面の防風都家醸造場(방풍도가양조장)ではハマボウフウを原料に加えたハマボウフウ生マッコリ(屠門大嚼)を生産。注文津濁酒合同製造場(주문진탁주합동제조장)の注文津トンドンジュ(주문진동동주  )、玉渓醸造場(옥계양조장)の玉渓マッコリ(옥계막걸리)、城山面の江陵端午酒家(강릉단오주가)がの江陵端午酒(강릉단오주)といった銘柄がある。
 
 
=== 焼酎 ===
 
*チョウムチョロム
 
:淮山洞(회산동)にはロッテ酒類の江陵工場があり、現在の韓国における代表銘柄のひとつ「チョウムチョロム(처음처럼)」などが生産される。江陵工場のルーツは1926年に設立された江陵合同酒造(강릉합동주조)にあり、東海合同酒造(동해합동주조)、鏡月酒造(경월주조)、鏡月(경월)と名前を替えつつ、1993年11月からは斗山グループの系列会社となった後、2009年からはロッテグループに編入されている<ref>[http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1184500&cid=40942&categoryId=34657 경월(주)] 、斗山百科、2017年7月15日閲覧</ref>。
 
 
*鏡月
 
:日本でサントリーが1996年より輸入販売する「鏡月」は、ロッテ酒類の江陵工場で生産されている。鏡月とは江陵の代表的な観光地である鏡浦台から眺める月を意味する。
 
 
=== クラフトビール ===
 
*ポドゥナムブルワリー
 
:ポドゥナムブルワリー(버드나무브루어리)は2015年9月にオープンしたクラフトビールのブルワリー兼ビアレストラン。米、菊の花、松の葉、菖蒲の葉などをビールの原料にしている。
 
 
=== コーヒー ===
 
[[ファイル:17071510.JPG|thumb|300px|安木海岸のカフェ通り]]
 
:江陵市はコーヒーの町を掲げ、2009年から毎年10月に「江陵コーヒー祭り(강릉커피축제)」を開催している。江陵でコーヒーが有名になったのは、韓国のコーヒー1世代のひとりに数えられる朴利秋氏が、1988年にソウルで創業したカフェ「ボヘミアン」を2000年に江陵へと移し、現在も運営していること。また、海水浴場として有名な安木海岸にコーヒーの自動販売機がたくさんあり、現在もカフェがたくさん軒を連ねて営業していること、などがあげられる<ref>[http://www.coffeefestival.net/contents.asp?page=18 커피가 강릉으로 간 까닭은] 、江陵コーヒー祭りウェブサイト、2017年7月15日閲覧</ref>。
 
  
 
== 老舗 ==
 
== 老舗 ==
*クァンドク食堂(광덕식당)
 
[[ファイル:17071511.JPG|thumb|300px|クァンドクスペシャル]]
 
:江陵中央市場内に位置する[[ソモリクッパプ(牛頭部のスープごはん/소머리국밥)]]の専門店。創業は1950年と歴史があり、店舗は1930年代に建てられたものをそのまま利用している。店頭の大釜で煮込んだソモリクッパプのほか、スンデクッパプ(腸詰入りのスープごはん、[[순대국밥]])、タックッパプ(鶏のスープごはん、[[닭국밥]])といったメニューもある。店名を冠したクァンドクスペシャル(광덕스페셜)は、茹でた目、舌(タン)、頬肉などの[[スユク(牛茹で肉の薄切り/수육)]]を盛り合わせたもの。
 
 
*ソジチョガットゥル(서지초가뜰)
 
:蘭谷洞(난곡동)の「ソジチョガットゥル」は、300年続く昌寧曺氏の家系に伝わる両班家庭の料理を伝える店。田植えの時期に働き手をもてなす意味で作られた、モッパプ、チルサンと呼ばれる定食を自慢としている。農作業の合間に昼食としたのがモッパプ、作業後に自宅へ持ち帰った料理をチルサンと呼び分ける。地元の山菜料理や、祭祀料理、餅などが組み合わされており、田植えで余った種籾を蒸し餅にしてヨモギやカボチャを加えたシジョンジトク(씨종지떡)や、海藻のスジメ(쇠미역)を油で揚げて砂糖を振ったセミヨクティガク(쇠미역튀각)、干しダラを手で細かく裂いて大根や粟などと一緒に発酵させたポシッケ(포식해)といった料理が特徴的である。
 
 
:*松竹杜鵑酒(ソンジュクトゥギョンジュ、송죽두견주)
 
::モッパプ、チルサンとともに昌寧曺氏の家系で受け継がれた伝統酒である。祭祀用に捧げるもので、名前の通り、松の葉、竹の葉、杜鵑(ツツジ)の花が材料として入る。醸造酒であり、主原料にはもち米、うるち米、もち粟が用いられる。
 
  
 
== 飲食店情報 ==
 
== 飲食店情報 ==
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:電話:033-642-6851
 
:電話:033-642-6851
 
:料理:ソモリクッパプ
 
:料理:ソモリクッパプ
 
*クイ本部25時(구이본부25시)
 
:住所:江原道江陵市注文津邑海岸路1723(橋項里167-1)
 
:住所:강원도 강릉시 주문진읍 해안로 1723(교항리 167-1)
 
:電話:033-662-8044
 
:料理:トルムクチゲ、センソングイ
 
 
*宮中王トッカルビ(궁중왕떡갈비)
 
:住所:江原道江陵市栗谷路2789-1(城南洞50)
 
:住所:강원도 강릉시 율곡로 2789-1(성남동 50)
 
:電話:033-641-0056
 
:料理:トッカルビ
 
 
*マシワオジンオパン(마시와오징어빵)
 
:住所:江原道江陵市注文津邑海岸路1754(注文里312-458)
 
:住所:강원도 강릉시 주문진읍 해안로 1754(주문리 312-458)
 
:電話:なし
 
:料理:イカスミソフトクリーム、イカ饅頭
 
 
*マンソン食堂(만선식당)
 
:住所:江原道江陵市空港キル46(柄山洞384-1)
 
:住所:강원도 강릉시 공항길 46(병산동 384-1)
 
:電話:033-653-1851
 
:料理:カムジャオンシミ
 
 
*ベニタッカンジョン(배니닭강정)
 
:住所:江原道江陵市金城路13番キル5(城南洞51-120)
 
:住所:강원도 강릉시 금성로13번길 5(성남동 51-120)
 
:電話:033-643-9038
 
:料理:タッカンジョン
 
 
*ソジチョガットゥル(서지초가뜰)
 
:住所:江原道江陵市蘭谷キル76番キル43-9(蘭谷洞264)
 
:住所:강원도 강릉시 난곡길76번길 43-9(난곡동 264)
 
:電話:033-646-4430
 
:料理:モッパプ、チルサン
 
 
*ウォルソン食堂(월성식당)
 
:住所:江原道江陵市注文津邑市場3キル4-1(注文里312-147)
 
:住所:강원도 강릉시 주문진읍 시장3길 4-1(주문리 312-147)
 
:電話:033-661-9910
 
:料理:チャンチチム
 
 
*草堂ハルモニスンドゥブ(초당 할머니순두부)
 
:住所:江原道江陵市草堂スンドゥブキル77(草堂洞307-4)
 
:住所:강원도 강릉시 초당순두부길 77(초당동 307-4)
 
:電話:033-652-2058
 
:料理:スンドゥブ
 
 
*テグァンフェ食堂(태광회식당)
 
:住所:江原道江陵市滄海路382(江門洞245-2)
 
:住所:강원도 강릉시 창해로 382(강문동 241-7)
 
:電話:033-653-9612
 
:料理:刺身、ウロクミヨックッ
 
  
 
== エピソード ==
 
== エピソード ==
[[ファイル:17071512.JPG|thumb|300px|八田靖史著『八田式「イキのいい韓国語あります。」』(学研)の表紙(オビなし)]]
+
*韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2007年1月に初めて機張郡を訪れた。釜山在住のご家族を訪ね、お世話なったご夫婦と、その娘さん夫婦、4歳のお孫さんに混ざりながら、家族旅行のような雰囲気で海東龍宮寺を観光した。4歳のお孫さんからは「サムチョン(叔父・伯父、삼촌)」と呼ばれ、親戚のおじさんというポジションを満喫した。
*韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2000年8月に初めて江陵市を訪れた。当時は留学生であり、韓国人の友人らと夏休みを利用しての旅行であった。海水浴をしたり、五台山をハイキングとしたりと満喫するなど、まさしく海と山の両方を楽しんだ。なお、このときに海で撮影した写真は、デビュー作である『八田式 イキのいい韓国語あります。』(学研)の表紙を飾っている。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
*[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活]
 
*[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活]
*[http://shop.moongory.com/shop/template/gangneung/ ソルヒャン江陵(韓国語)]
+
*[http://tour.busan.go.kr/jpn/ 釜山文化観光]
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
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+
{{DEFAULTSORT:きしやんくんのりようり}}
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
[[Category:韓食ペディア]]
[[Category:江原道の料理]]
+
[[Category:釜山市の料理]]
*[[カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ/감자전)]]
 
*[[カムジャソンピョン(ジャガイモ餅/감자송편)]]
 
*[[タッカンジョン(鶏の蜜唐揚げ/닭강정)]]
 
*[[トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)]]
 
*[[ミヨックッ(ワカメスープ/미역국)]]
 
*[[ピジチゲ(おからの鍋/비지찌개)]]
 
*[[ムルフェ(水刺身/물회)]]
 
*[[ソモリクッパプ(牛頭部のスープごはん/소머리국밥)]]
 
*[[スユク(牛茹で肉の薄切り/수육)]]
 
*[[スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋/순두부찌개)]]
 
*[[オジンオスンデ(詰め物をした蒸しイカ/오징어순대)]]
 
*[[チャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)]]
 
*[[ホットク(蜜入りのお焼き/호떡)]]
 

2017年9月19日 (火) 00:14時点における版

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この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。

機張郡(キジャングン、기장군)は釜山広域市に属する地域。本ページでは機張郡の料理、特産品について解説する。

鏡浦海水浴場

地域概要

船橋荘

機張郡は釜山市の一部であり、釜山市の北東部に位置し、北部は蔚山市の蔚州郡、南部は釜山市の海雲台区、金井区、西部は梁山市と接し、東部は東海岸に面する。人口は16万0113人(2017年8月)[1]。釜山市、蔚山市というふたつの都市に挟まれる位置関係にあり、歴史的にも両地域や、慶尚南道梁山市の間を行ったり来たりする形で所属していたが、1995年に慶尚南道梁山市から釜山市に編入され、現在は釜山市の一部となっている。主要な観光地には、海岸沿いの岩場で高麗時代の1376年に創建された海東龍宮寺(해동용궁사)や、地場食材の集まる機張市場(기장시장)、カタクチイワシの名産地として知られる大辺港(대변항)などがある。ソウル(南部ターミナル)から機張(機張市外バスターミナル)までは高速バスで約4時間30分の距離。釜山市内の南浦洞、釜山駅、海雲台といった主要地域からは1003番の市内バスで1時間~1時間30分程度。鉄道では釜田駅、東莱駅、新海雲台駅などから機張駅まで東海線が走っている。

食文化の背景

代表的な料理

コムジャンオグイ(ヌタウナギ焼き/곰장어구이)

アンジャングバプ(ウニ丼/앙장구밥)

代表的な特産品

カタクチイワシ(멸치)

ズワイガニ(대게)

代表的な酒類・飲料

マッコリ

老舗

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • クァンドク食堂(광덕식당)
住所:江原道江陵市中央市場キル22-3(城南洞53-11)
住所:강원도 강릉시 중앙시장길 22-3(성남동 53-11)
電話:033-642-6851
料理:ソモリクッパプ

エピソード

  • 韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2007年1月に初めて機張郡を訪れた。釜山在住のご家族を訪ね、お世話なったご夫婦と、その娘さん夫婦、4歳のお孫さんに混ざりながら、家族旅行のような雰囲気で海東龍宮寺を観光した。4歳のお孫さんからは「サムチョン(叔父・伯父、삼촌)」と呼ばれ、親戚のおじさんというポジションを満喫した。

脚注

  1. 주민등록 인구통계 、行政安全部ウェブサイト、2017年9月19日閲覧

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関連項目