「扶安郡の料理」の版間の差分

1,723 バイト除去 、 2015年1月19日 (月) 01:49
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=== チョッカルジョンシク(塩辛定食/젓갈정식) ===
 
=== チョッカルジョンシク(塩辛定食/젓갈정식) ===
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[[ファイル:15011803.JPG|thumb|300px|テハグイ]]
 
チョッカルジョンシクは塩辛定食。地元で作られた塩辛を小皿にたくさん用意し、ごはん、副菜とともに提供する。塩辛の種類は季節ごとに変わり、例えば右の写真ではスケトウダラの内臓([[창난젓]])、ヌマエビ([[토하젓]])、タチウオ([[갈치젓]])、イシモチ([[황석어젓]])、牡蠣([[굴젓]])、ベイカ([[꼴뚜기젓]])、テナガダコ([[낙지젓]])、アサリ([[바지락젓]])、スルメイカ([[오징어젓]])の各塩辛が並んでいる。
 
チョッカルジョンシクは塩辛定食。地元で作られた塩辛を小皿にたくさん用意し、ごはん、副菜とともに提供する。塩辛の種類は季節ごとに変わり、例えば右の写真ではスケトウダラの内臓([[창난젓]])、ヌマエビ([[토하젓]])、タチウオ([[갈치젓]])、イシモチ([[황석어젓]])、牡蠣([[굴젓]])、ベイカ([[꼴뚜기젓]])、テナガダコ([[낙지젓]])、アサリ([[바지락젓]])、スルメイカ([[오징어젓]])の各塩辛が並んでいる。
  
 
=== オディハンジョンシク(桑韓定食/오디한정식) ===
 
=== オディハンジョンシク(桑韓定食/오디한정식) ===
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オディハンジョンシクは桑韓定食。桑の実や桑の葉を用いた韓定食。扶安は古くから養蚕で栄え、蚕のエサとなる桑栽培でも栄えた。桑の葉と熟成させた焼きサバ、桑の葉キムチ、桑の実入りの釜飯などが並ぶ。
  
 
=== カボジンオグイ(コウイカ焼き/갑오징어구이) ===
 
=== カボジンオグイ(コウイカ焼き/갑오징어구이) ===
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カボジンオグイはコウイカ焼き。コウイカは日本でスミイカとも呼ばれる。コウイカと野菜を甘辛いタレに絡めて鉄板や石板などで炒めて作る。同じく扶安の名物であるタマネギのキムチと一緒に食べても美味しい。コウイカの旬は5~6月であり、この時期以外は急速冷凍したものが使われる。最後に鉄板でごはんを炒めて食べても美味しい。
  
 
=== チュクミシャブシャブ(イイダコのシャブシャブ/쭈꾸미샤브샤브) ===
 
=== チュクミシャブシャブ(イイダコのシャブシャブ/쭈꾸미샤브샤브) ===
 
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チュクミシャブシャブはイイダコのシャブシャブ。生のイイダコを野菜とともにアサリなどの海鮮ダシでさっとゆがき、チョコチュジャン(唐辛子酢味噌、[[초고추장]])などで味わう。墨袋は取らずに一緒に煮込むため、スープは真っ黒になるが、栄養価が高まるとして評価されている。イイダコの旬はメスが卵を持つ3月末~5月である。
 
 
*韓国観光公社の記述
 
:韓国観光公社が配布する『韓国の味紀行』という冊子(WEBでも閲覧可)では以下のように紹介されている。
 
 
 
:「1980年代初盤には浅水湾にトリガイはいませんでした。トリガイは、沿岸5~30メートルの深さの泥底に生息していますが、1984年の干拓事業で浅水湾北端に砂が生じ、自然とトリガイが生息できる環境ができました。浅水湾の防潮堤工事が終わり、ある漁夫が干潟で偶然にトリガイを見つけましたが、初めは何か分からずに全て捨ててしまいました。しかしそれが日本で最高の寿司の材料として使われるという噂が立ってからは、ほとんどが日本に輸出されるようになりました。韓国でこの珍しい貝を食べ始めたのは、1990年代後半に一部の美食家によりその味が知られるようになってからのことです。さっと煮て食べると、やわらかい身はほのかに甘く、初めて味わう人も感嘆せざるをえないほどでした。その後、毎年12月になるとトリガイを味わうために南塘港を訪ねる人が増え始め、最近ではトリガイが無くなり販売できなくなるほどになりました。 」<ref>[http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/taste/taste_index.jsp?cid=998474&regionCode=34,15 忠清南道の味紀行] 、韓国観光公社ウェブサイト、2015年1月17日閲覧</ref>
 
 
 
=== テハグイ(コウライエビ焼き/대하구이) ===
 
[[ファイル:15011803.JPG|thumb|300px|テハグイ]]
 
:テハグイはコウライエビ焼き。コウライエビは日本で大正エビとの別名もある。活きたままのコウライエビを塩焼きにし、殻を剥いてそのまま味わう。トリガイと同じく南塘港の名物として知られ、9~10月頃を最盛期とする。界隈の飲食店ではテハグイのほか、コウライエビを薬味醤油に漬け込んだテハジャン(コウライエビの薬味醤油漬け、대하장)も提供する。毎年9~10月頃には南塘港、浅水湾一帯で「洪城南塘港コウライエビ祭り(홍성 남당항 대하축제)」が開催される。<ref>[http://tour.hongseong.go.kr/tour/sub02_03_03.do 홍성남당항대하축제] 、洪城郡ウェブサイト、2015年1月18日閲覧</ref>
 
 
 
=== ソモリクッパプ(牛頭肉のスープごはん/소머리국밥) ===
 
[[ファイル:15011804.JPG|thumb|300px|ソモリクッパプ]]
 
:ソモリクッパプは牛頭肉のスープごはん。牛の頭部をじっくり煮込んでスープをとり、ごはんとともに食べやすく切った頭部の肉を具として加える。味付けは薄い塩味で、アミの塩辛を加えてもよい。郡の中心部にある洪城伝統市場に専門店が立ち並んでおり、市場の名物としても知られる。
 
  
 
== 代表的な特産品 ==
 
== 代表的な特産品 ==
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