「大邱市の料理」の版間の差分

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*大邱薬令市
 
*大邱薬令市
:大邱薬令市(テグヤンニョンシ、대구약령시)は大邱市中区南城路一帯に位置する韓方市場。ヤクチョンコルモク(薬廛通り、약전골목)とも呼ぶ。市場の開設は朝鮮時代中期の1658年頃。全国から集められた韓方材を効率的に流通させるため、春と秋に1ヶ月ずつ大邱邑城(대구읍성)の北門近くに市を立てた。その後、1908年に大邱邑城の城壁が撤去されると現在の南城路一帯へと中心が移り、全長715mの道路に沿ってたくさんの韓方材店や韓医院が集まった<ref>[http://www.herbfestival.org/ 약령시소개] 、大邱薬令市韓方文化祭りウェブサイト、2017年8月8日閲覧</ref>。一帯には韓方茶を提供するカフェや、[[サムゲタン(ひな鶏のスープ/삼계탕)]]、ハンバンペクスク(鶏の韓方水炊き、[[한방백숙]])といった韓方材を使った料理を提供する飲食店もある。
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:大邱薬令市(テグヤンニョンシ、대구약령시)は大邱市中区南城路一帯に位置する韓方市場。ヤクチョンコルモク(薬廛通り、약전골목)とも呼ぶ。市場の開設は朝鮮時代中期の1658年頃で、全国から集められた韓方材を効率的に流通させるため、春と秋に1ヶ月ずつ大邱邑城(대구읍성)の北門近くに市を立てた。その後、1908年に大邱邑城の城壁が撤去されると現在の南城路一帯へと中心が移り、全長715mの道路に沿ってたくさんの韓方材店や韓医院が集まるようになった<ref>[http://www.herbfestival.org/ 약령시소개] 、大邱薬令市韓方文化祭りウェブサイト、2017年8月8日閲覧</ref>。一帯には韓方茶を提供するカフェや、[[サムゲタン(ひな鶏のスープ/삼계탕)]]、ハンバンペクスク(鶏の韓方水炊き、[[한방백숙]])といった韓方材を使った料理を提供する飲食店もある。
  
 
*西門市場
 
*西門市場
 
[[ファイル:17081402.JPG|thumb|300px|西門市場]]
 
[[ファイル:17081402.JPG|thumb|300px|西門市場]]
:西門市場(ソムンシジャン、서문시장)は中区大新洞に位置する常設市場。1601年に慶尚道の監営が大邱に置かれると人々の往来が盛んになり、1669年頃にそれまで大邱邑城の北門にあった機能を西門の外に移し、これが西門市場の前身となった<ref>[http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1285441&cid=40942&categoryId=32164 서문시장] 、斗山百科、2017年8月14日閲覧</ref>。その規模は慶尚道地域最大であり、朝鮮時代には平安道の平壌場(평양장)、忠清道の江景場(강경장)と並んで、大邱場(대구장)は朝鮮3大市場と称された<ref>[http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1285441&cid=40942&categoryId=32164 서문시장] 、斗山百科、2017年8月14日閲覧</ref>。その後、1920年代に入って市街地が拡大したことで現在の場所へと再度移り、1922年に公設市場としての許可を受けた。綿花の栽培が盛んだった大邱では繊維産業が栄えたため、西門市場においても衣類、寝具などの扱いが多く、現在もこれらの店が多く営業している。また、後述するように西門市場はククス(麺、[[국수]])の生産でも中心的な役割を担い、現在も[[チャンチグクス(宴会用の温麺/잔치국수)]]や、[[カルグクス(韓国式の手打ちうどん/칼국수)]]を提供する屋台、飲食店が多い([[大邱市の料理#麺(국수)|代表的な特産品/麺(국수)]]参照)。2016年6月には夜市場が始まり、大勢の観光客で賑わっている<ref>[http://www.nightseomun.com/html/base.php?url=html_04 야시장소개] 、西門市場夜市場ウェブサイト、2017年8月14日閲覧</ref>。
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:西門市場(ソムンシジャン、서문시장)は中区大新洞に位置する常設市場。1601年に慶尚道の監営が大邱に置かれると人々の往来が盛んになり、1669年頃にそれまで大邱邑城の北門にあった機能を西門の外に移すと、これが西門市場の前身となった<ref>[http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1285441&cid=40942&categoryId=32164 서문시장] 、斗山百科、2017年8月14日閲覧</ref>。その規模は慶尚道地域最大であり、朝鮮時代には平安道の平壌場(평양장)、忠清道の江景場(강경장)と並んで、大邱場(대구장)は朝鮮3大市場と称された<ref>[http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1285441&cid=40942&categoryId=32164 서문시장] 、斗山百科、2017年8月14日閲覧</ref>。その後、1920年代に入って市街地が拡大したことで現在の場所へと再度移り、1922年に公設市場としての許可を受けた。綿花の栽培が盛んだった大邱では繊維産業が栄えたため、西門市場においても衣類、寝具などの扱いが多く、現在もこれらの店が多く営業している。また、後述するように西門市場はククス(麺、[[국수]])の生産でも中心的な役割を担い、現在も[[チャンチグクス(宴会用の温麺/잔치국수)]]や、[[カルグクス(韓国式の手打ちうどん/칼국수)]]を提供する屋台、飲食店が多い([[大邱市の料理#麺(국수)|代表的な特産品/麺(국수)]]参照)。2016年6月には夜市場が始まり、大勢の観光客で賑わっている<ref>[http://www.nightseomun.com/html/base.php?url=html_04 야시장소개] 、西門市場夜市場ウェブサイト、2017年8月14日閲覧</ref>。
  
 
== 食文化の背景 ==
 
== 食文化の背景 ==
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