「麗水市の料理」の版間の差分

36行目: 36行目:
  
 
==== ケッチャンオフェ・シャブシャブ(갯장어회·샤브샤브/ハモの刺身・しゃぶしゃぶ) ====
 
==== ケッチャンオフェ・シャブシャブ(갯장어회·샤브샤브/ハモの刺身・しゃぶしゃぶ) ====
[[ファイル:22051305.JPG|thumb|300px|ケッチャンオデチムフェ]]
+
[[ファイル:22051306.JPG|thumb|400px|ケッチャンオフェ]]
 
::代表的なハモ料理を2つまとめて1味に数えている。市中心部から船で5分ほどの大鏡島(テギョンド、대경도)が主産地として有名で、島内にはハモ料理の専門店が集まっている。麗水市では1990年代のはじめまで、とれたハモのほとんどを日本に輸出していたことから、日本語のハモ([[하모]])が通称として広く使用されている。慶尚道方言の「하모하모(=그래그래、そうそう、ぐらいのあいづち表現)」が転じて、「ハモハモ([[하모하모]])と重ねて呼ばれることもある。5~10月頃を旬として、それ以外の季節はメニューから消えることも多い。専門店では冬場の料理としてアナゴ([[붕장어]])料理やトリガイ([[새조개]])料理を提供する。
 
::代表的なハモ料理を2つまとめて1味に数えている。市中心部から船で5分ほどの大鏡島(テギョンド、대경도)が主産地として有名で、島内にはハモ料理の専門店が集まっている。麗水市では1990年代のはじめまで、とれたハモのほとんどを日本に輸出していたことから、日本語のハモ([[하모]])が通称として広く使用されている。慶尚道方言の「하모하모(=그래그래、そうそう、ぐらいのあいづち表現)」が転じて、「ハモハモ([[하모하모]])と重ねて呼ばれることもある。5~10月頃を旬として、それ以外の季節はメニューから消えることも多い。専門店では冬場の料理としてアナゴ([[붕장어]])料理やトリガイ([[새조개]])料理を提供する。
 
:;ケッチャンオフェ
 
:;ケッチャンオフェ
 
::ケッチャンオフェ([[갯장어회]])は、ハモの刺身(「[[ケッチャンオフェ(ハモの刺身/갯장어회)]]」の項目も参照)。ケッチャンオ([[갯장어]])はハモ。フェ([[회]])は漢字で「膾」、または「鱠」と書いて刺身を表す(「[[センソンフェ(刺身/생선회)]]」の項目も参照)。日本語のハモが転用され、「ハモフェ([[하모회]])」「ハモサシミ([[하모사시미]])」の名前でメニューに載ることも多い。骨切りをしたハモを細造りにし、ワサビ醤油やチョコチュジャン(唐辛子味噌、[[초고추장]])につけて味わうほか、生タマネギに載せてサムジャン(包み味噌、[[쌈장]])と一緒に味わう食べ方もある。
 
::ケッチャンオフェ([[갯장어회]])は、ハモの刺身(「[[ケッチャンオフェ(ハモの刺身/갯장어회)]]」の項目も参照)。ケッチャンオ([[갯장어]])はハモ。フェ([[회]])は漢字で「膾」、または「鱠」と書いて刺身を表す(「[[センソンフェ(刺身/생선회)]]」の項目も参照)。日本語のハモが転用され、「ハモフェ([[하모회]])」「ハモサシミ([[하모사시미]])」の名前でメニューに載ることも多い。骨切りをしたハモを細造りにし、ワサビ醤油やチョコチュジャン(唐辛子味噌、[[초고추장]])につけて味わうほか、生タマネギに載せてサムジャン(包み味噌、[[쌈장]])と一緒に味わう食べ方もある。
 
:;ケッチャンオシャブシャブ
 
:;ケッチャンオシャブシャブ
 +
[[ファイル:22051305.JPG|thumb|300px|ケッチャンオシャブシャブ]]
 
::ケッチャンオシャブシャブ([[갯장어샤브샤브]])は、ハモのしゃぶしゃぶ(「[[ケッチャンオデチムフェ(ハモのしゃぶしゃぶ/갯장어데침회)]]」の項目も参照)。。ケッチャンオ([[갯장어]])はハモ。シャブシャブは日本語の「しゃぶしゃぶ」が定着している。テチムフェ(=デチムフェ、ゆがいた刺身、[[데침회]])という表現もあり、ケッチャンオデチムフェ([[갯장어데침회]])とも呼ぶ。また、日本語のハモが転用され、「ハモシャブシャブ([[하모샤브샤브]])」「ハモユビキ([[하모유비끼]])」の名前でメニューに載ることも多い。骨切りをしたハモをひと口大にし、ニラと合わせて韓方ダシにくぐらせ韓方醤油で味わう。韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、著書『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』において、麗水市のケッチャンオシャブシャブを厳選したベスト8の1位として紹介した<ref>八田靖史, 2014, 『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』, 三五館, P8-9</ref>。
 
::ケッチャンオシャブシャブ([[갯장어샤브샤브]])は、ハモのしゃぶしゃぶ(「[[ケッチャンオデチムフェ(ハモのしゃぶしゃぶ/갯장어데침회)]]」の項目も参照)。。ケッチャンオ([[갯장어]])はハモ。シャブシャブは日本語の「しゃぶしゃぶ」が定着している。テチムフェ(=デチムフェ、ゆがいた刺身、[[데침회]])という表現もあり、ケッチャンオデチムフェ([[갯장어데침회]])とも呼ぶ。また、日本語のハモが転用され、「ハモシャブシャブ([[하모샤브샤브]])」「ハモユビキ([[하모유비끼]])」の名前でメニューに載ることも多い。骨切りをしたハモをひと口大にし、ニラと合わせて韓方ダシにくぐらせ韓方醤油で味わう。韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、著書『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』において、麗水市のケッチャンオシャブシャブを厳選したベスト8の1位として紹介した<ref>八田靖史, 2014, 『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』, 三五館, P8-9</ref>。
  
29,495

回編集