「江陵市の料理」の版間の差分

209 バイト追加 、 2023年12月12日 (火) 11:44
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*スンドゥブ
 
*スンドゥブ
:押し固める前のもろもろとした豆腐を液体ごと器に盛り付け、少量の薬味醤油を加えて味わう。いわゆるスンドゥブチゲのように辛く味付けをするのではなく、豆腐本来の甘味と、海水によるほんのりとした塩気で味わう。
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:押し固める前のもろもろとした豆腐を液体ごと器に盛り付け、少量の薬味醤油を加えて味わう。[[スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋/순두부찌개)|スンドゥブチゲ]]のように辛く味付けをするのではなく、豆腐本来の甘味と、海水によるほんのりとした塩気で味わう。
  
 
*モドゥブ
 
*モドゥブ
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=== ハングァ(韓菓/한과) ===
 
=== ハングァ(韓菓/한과) ===
:ハングァは沙川(サチョン、사천)地区で作られている伝統菓子。菓子店の集まる一帯はモレネ韓菓村(모래내한과마을)と呼ばれる。「江陵ハングァ」の名称で農林畜産食品部が地域の名産品を認証する地理的表示農産物の第75号に指定されている<ref>[http://www.naqs.go.kr/program/relic/info.naqs?seq=123 강릉한과 지리적표시 등록 : 제75호] 、国立農産物品質管理院、2017年7月15日閲覧</ref>。
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:ハングァは沙川(サチョン、사천)地区で作られている伝統菓子。菓子店の集まる一帯はモレネ韓菓村(모래내한과마을)と呼ばれる。「江陵ハングァ」の名称で農林畜産食品部が地域の名産品を認証する地理的表示農産物の第75号に指定されている<ref>[http://kpgi.co.kr/page/?mo_id=specialty&id=181&wr_id=247 강릉한과] 、韓国地理的表示特産品連合会ウェブサイト、2023年8月31日閲覧</ref>。
  
 
=== ユッチョクマヌルパン ===
 
=== ユッチョクマヌルパン ===
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=== ケドゥルプ(ハリギリの芽/개두릅) ===
 
=== ケドゥルプ(ハリギリの芽/개두릅) ===
:沙川地区のヘサリ村(해살이마을)ではケドゥルプ([[개두릅]])と呼ばれるハリギリの芽が名産となっている。4月頃に顔を出した新芽を摘み、ナムル([[나물]])や、[[チョン(チヂミ/전)]]にしたり、さっとゆがいて唐辛子酢味噌につけて味わうスッケ([[숙회]])などに利用する。毎年4月には「江陵ヘサリ村ケドゥルプ祭り(강릉 해살이마을 개두릅축제)」が開催される。江陵ケドゥルプ(강릉개두릅)は山林庁が地域の名産品を認証する地理的表示林産物の第10号として登録されている<ref>[https://www.forest.go.kr/newkfsweb/cop/bbs/selectBoardArticle.do?nttId=2816935&bbsId=BBSMSTR_1068&pageIndex=2&pageUnit=10&searchtitle=title&searchcont=&searchkey=&searchwriter=&searchdept=&searchWrd=&ctgryLrcls=&ctgryMdcls=&ctgrySmcls=&ntcStartDt=&ntcEndDt=&orgId=kfs&mn=KFS_02_01_07_02_03 지리적표시등록 임산물 제41호(강릉개두릅)] 、山林庁ウェブサイト、2017年7月15日閲覧</ref>。
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:沙川地区のヘサリ村(해살이마을)ではケドゥルプ([[개두릅]])と呼ばれるハリギリの芽が名産となっている。4月頃に顔を出した新芽を摘み、ナムル([[나물]])や、[[チョン(チヂミ/전)]]にしたり、さっとゆがいて唐辛子酢味噌につけて味わうスッケ([[숙회]])などに利用する。毎年4月には「江陵ヘサリ村ケドゥルプ祭り(강릉 해살이마을 개두릅축제)」が開催される。江陵ケドゥルプ(강릉개두릅)は山林庁が地域の名産品を認証する地理的表示林産物の第41号として登録されている<ref>[http://kpgi.co.kr/page/?mo_id=specialty&id=181&wr_id=313 강릉개두릅(음나무새순)] 、韓国地理的表示特産品連合会ウェブサイト、2023年8月31日閲覧</ref>。
  
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
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*ソジチョガットゥル(서지초가뜰)
 
*ソジチョガットゥル(서지초가뜰)
:蘭谷洞(난곡동)の「ソジチョガットゥル」は、300年続く昌寧曺氏の家系に伝わる両班家庭の料理を伝える店。田植えの時期に働き手をもてなす意味で作られた、モッパプ、チルサンと呼ばれる定食を自慢としている。農作業の合間に昼食としたのがモッパプ、作業後に自宅へ持ち帰った料理をチルサンと呼び分ける。地元の山菜料理や、祭祀料理、餅などが組み合わされており、田植えで余った種籾を蒸し餅にしてヨモギやカボチャを加えたシジョンジトク(씨종지떡)や、海藻のスジメ(쇠미역)を油で揚げて砂糖を振ったセミヨクティガク(쇠미역튀각)、干しダラを手で細かく裂いて大根や粟などと一緒に発酵させたポシッケ(포식해)といった料理が特徴的である。
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:蘭谷洞(난곡동)の「ソジチョガットゥル」は、300年続く昌寧曺氏の家系に伝わる両班家庭の料理を伝える店。田植えの時期に働き手をもてなす意味で作られた、モッパプ、チルサンと呼ばれる定食を自慢としている。農作業の合間に昼食としたのがモッパプ、作業後に自宅へ持ち帰った料理をチルサンと呼び分ける。地元の山菜料理や、祭祀料理、餅などが組み合わされており、田植えで余った種籾を蒸し餅にしてヨモギやカボチャを加えたシジョンジトク(씨종지떡)や、海藻のスジメ(쇠미역)を油で揚げて砂糖を振ったセミヨクティガク(쇠미역튀각)、干しダラを手で細かく裂いて大根や粟などと一緒に発酵させたポシッケ(포식해)といった料理が特徴的である。韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、著書『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』において、江陵市のモッパプ・チルサンを厳選したベスト8の3位として紹介した<ref>八田靖史, 2014, 『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』, 三五館, P12-13</ref>。
  
 
:*松竹杜鵑酒(ソンジュクトゥギョンジュ、송죽두견주)
 
:*松竹杜鵑酒(ソンジュクトゥギョンジュ、송죽두견주)
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