「江陵市の料理」の版間の差分

801 バイト追加 、 2017年7月10日 (月) 07:36
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=== チョダントゥブ(草堂豆腐/초당두부) ===
 
=== チョダントゥブ(草堂豆腐/초당두부) ===
 
[[ファイル:17050204.JPG|thumb|300px|コットゥンチギグクス]]
 
[[ファイル:17050204.JPG|thumb|300px|コットゥンチギグクス]]
:コットゥンチギグクスはそば麺。コットゥンチギ(콧등치기)は鼻を打つという意味で、コシの強い麺を勢いよくすすった際に、ピンとはねて鼻に当たったことが語源となっている。ククス([[국수]])は麺の意。そば粉にでんぷんを加えて作った麺は、うどんぐらいの太麺であり、表面はつるんとしてコシがある。スープは煮干しや昆布でダシをとり、薄い味噌で味付けをしたもの。店によって刻んだキムチや、刻みネギ、すりゴマ、刻み海苔などが薬味として入る。冬場は温かいスープで、夏場は冷たいスープで味わう。韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、コットゥンチギグクスの語源を聞いて、何度となく麺で鼻を打とうと試してみたが、汁が顔にはねることはあっても、麺で鼻を打つことにはいまだ成功していない。
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:チョダントゥブは草堂洞(초당동)地区で作られている豆腐。チョダンが地名、トゥブが豆腐を意味する。にがりのかわりに海水を汲んで作っているのが特徴。現在は海中深くまでパイプを通して清浄な水を汲み上げ、これを各店舗、または豆腐工場にて共同で使用している。豆腐は押し固める前の状態であるスンドゥブ([[순두부]])と、押し固めて成形したモトゥブ([[순두부]])の2種類が中心。地域の飲食店ではスンドゥブ、モトゥブをメインとした定食メニューを味わうことができる。店によっては、副産物であるおからを利用した[[ピジチゲ(おからの鍋/비지찌개)]]や、[[豆腐を入れたチャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)]]を提供するところもある。こうした飲食店や豆腐工場の集まった一帯は「草堂豆腐村(초당두부마을)」と呼ばれる。
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*スンドゥブ
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:押し固める前のもろもろとした豆腐を液体ごと器に盛り付け、少量の薬味醤油を加えて味わう。いわゆるスンドゥブチゲのように辛く味付けをするのではなく、豆腐本来の甘味と、海水によるほんのりとした塩気で味わう。
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*モトゥブ
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:押し固めて四角く成形した豆腐をできたての温かいままに、または温めたうえで薬味醤油をかけて味わう。
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*草堂豆腐の由来
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:草堂豆腐は16世紀中頃、三陟府使として赴任していた許曄(허엽)によって作られたとの説があり、草堂とは許曄の号を指す。許曄は小説『洪吉童伝』を書いた許筠(허균)の父親でもある。
  
 
=== トルムクチゲ(ハタハタの鍋/도루묵찌개) ===
 
=== トルムクチゲ(ハタハタの鍋/도루묵찌개) ===
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