晋州市の料理

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この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。
晋州城

晋州市(チンジュシ、진주시)は慶尚南道の南西部に位置する地域。本ページでは晋州市の料理、特産品について解説する。

地域概要

晋州市は慶尚南道の南西部に位置する地域。市の北部は慶尚南道宜寧郡、北東部は慶尚南道咸安郡、南東部は慶尚南道昌原市固城郡、南西部は慶尚南道泗川市、西部は慶尚南道河東郡、北東部は慶尚南道山清郡と接する。人口は34万3782人。(2022年12月)[1]

食文化の背景

晋州市は古くから南部の中心都市として栄えた。統一新羅時代には菁州(チョンジュ、청주)、のちに康州(カンジュ、강주)の中心地として9州5小京の一角を担い、高麗時代の940年に現在の晋州に改称されると、983年には全国の行政区画を12に分割した牧(モク、목)のひとつ、晋州牧(チンジュモク、진주목)となった。朝鮮時代の1896年に導入された13道制でも、新設された慶尚南道の道庁所在地となっている。1925年に慶尚南道庁は当時の釜山府へと移転し、現在は昌原市にあるが、2015年12月より晋州市には西部庁舎が置かれている。

歴史ある古都ゆえに、食文化においても華やかな料理が多く、チンジュピビムパプ(晋州ビビンバ、진주비빔밥)と、チンジュネンミョン(晋州冷麺、진주냉면)はその代表格である。晋州市は古くからの民俗文化としてソサウム(闘牛、소싸움)が継承されており、また晋州城の近くに牛市場があったことなどから、どちらの料理にも牛肉が重要な具として用いられている。

代表的な料理

チンジュピビムパプ(晋州ビビンバ)

チンジュピビムパプ(晋州ビビンバ/진주비빔밥)

チンジュピビムパプ(진주비빔밥)は、晋州式のピビムパプ(ビビンバ/비빔밥)ユッケ(牛刺身/육회)を具の中心とした、いわゆるユッケピビムパプ(牛刺身載せビビンバ/육회비빔밥)のこと。見た目の美しさから、ファバン(花飯、화반)、または7つの宝物のような具材を盛り合わせたとしてチルボファバン(七宝花飯、칠보화반)とも呼ばれる。牛肉のほかは、野菜のナムルや、ソクテギ(岩海苔、속대기)と呼ばれる海藻を加える。付け合わせには、ソンジクッ(牛の血入りスープ/선지국)を添えるのが定番である。

チンジュネンミョン(晋州冷麺/진주냉면)

チンジュネンミョン(晋州冷麺)

チンジュネンミョン(진주냉면)は、晋州式のネンミョン(冷麺/냉면)。タコ、ムール貝、干しダラなどの魚介ダシでスープを作り、そば粉とサツマイモのでんぷんで作った麺を加える。具に細切りのユッチョン(牛肉のチヂミ、육전)を載せるのも特徴である。

チャンオグイ(ウナギ焼き/장어구이)

晋州城の前を流れる南江(ナムガン、남강)はかつてウナギ(뱀장어)がたくさんとれたことから、チャンオグイ(ウナギ焼き/장어구이)が一帯の名物になっている。

その他の郷土料理

  • チンジュハンジョンシク(晋州韓定食/진주한정식)
  • ホッチェサパプ(祭祀風定食/헛제사밥)

代表的な特産品

代表的な酒類・飲料

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • 第一食堂(제일식당)
住所:慶尚南道晋州市晋陽湖路547番キル10-24(大安洞8-288)
住所:경상남도 진주시 진양호로547번길 10-24(대안동 8-288)
電話:055-741-5591
料理:チンジュピビムパプ(晋州ビビンバ)
  • 天鳳食堂(천황식당)
住所:慶尚南道晋州市矗石路207番キル3(大安洞4-1)
住所:경상남도 진주시 촉석로207번길 3(대안동 4-1)
電話:055-741-2646
料理:チンジュピビムパプ(晋州ビビンバ)
  • ハヨノク(하연옥)
住所:慶尚南道晋州市晋州大路1317-20(二峴洞1191)
住所:경상남도 진주시 진주대로 1317-20(이현동 1191)
電話:055-746-0525
料理:チンジュネンミョン(晋州冷麺)

エピソード

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2023年1月12日閲覧

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目