「ナクチボックム(テナガダコ炒め/낙지볶음)」の版間の差分

 
(同じ利用者による、間の17版が非表示)
10行目: 10行目:
  
 
*語源
 
*語源
:ナクチはかつて漢字語で「絡蹄(ナクチェ、낙제)」とも表記し、これがナクチに変化したとの説がある。「絡」はひも状のものが絡まる様子、「蹄」はひづめを意味し、足が絡まった様子から名付けられたのではと推測される。
+
:ナクチはかつて漢字語で「絡蹄(ナクチェ、낙제)」とも表記し、これがナクチに変化したとの説がある。「絡」はひも状のものが絡まる様子、「蹄」はひづめを意味し、足が絡まった様子から名付けられたのではと推測される。なお、余談であるが、「絡蹄(낙제)」が「落第(낙제)」と同音異義語であることから、試験前にテナガダコを食べてはいけないとの俗説がある。同様に、[[ミヨックッ(ワカメスープ/미역국)]]もワカメがぬるぬると「滑る」ことから試験前に避けられる料理である。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
ぶつ切りにしたテナガダコをタマネギ、長ネギ、青唐辛子などの野菜とともに、粉唐辛子、コチュジャン、醤油などを混ぜ合わせた薬味ダレで炒める。居酒屋などで酒肴として提供されるほか、専門店では焼肉のように鉄板で炒めながら食べることも多い。茹でた素麺を添え、混ぜ合わせて食べることもある。また、ナクチボックムをごはんに載せたものをナクチトッパプ(テナガダコ炒め載せごはん、[[낙지덮밥]])と呼ぶ。
+
[[ファイル:23021801.JPG|300px|thumb|定食形式のナクチボックム。ナムルやサンチュ、海苔などの入った器にナクチボックムとごはんを入れて混ぜて味わう]]
テナガダコを用いた料理としては、ほかに[[サンナクチ(テナガダコの踊り食い/산낙지)]]、[[ヨンポタン(テナガダコのスープ/연포탕)]]、[[カルラクタン(牛カルビとテナガダコのスープ/갈낙탕)]]、[[プルラクジョンゴル(牛肉とテナガダコの鍋/불낙전골)]]、ナクチチム(テナガダコの蒸し煮、[[낙지찜]])、ナクチホロン(テナガダコの串巻き焼き、[[낙지호롱]])などがある。類似の料理としては、スルメイカを同様に炒めた[[オジンオボックム(イカ炒め/오징어볶음)]]、イイダコを用いた[[チュクミボックム(イイダコ炒め/주꾸미볶음)]]がある。
+
[[ファイル:23021802.JPG|300px|thumb|ごはんと混ぜたナクチボックム]]
 +
ぶつ切りにしたテナガダコをタマネギ、長ネギ、青唐辛子などの野菜とともに、粉唐辛子、コチュジャン、醤油などを混ぜ合わせた薬味ダレで炒める。居酒屋などで酒肴として提供されるほか、専門店では焼肉のように鉄板で炒めながら食べることも多い。茹でた素麺を添え、混ぜ合わせて食べることもある。また、ナクチボックムをごはんに載せたものをナクチトッパプ(テナガダコ炒め載せごはん、[[낙지덮밥]])と呼び、専門店ではナクチボックムとごはんを混ぜて食べるように定食として提供するところもある。
 +
 
 +
テナガダコを用いた料理としては、ほかに[[サンナクチ(テナガダコの踊り食い/산낙지)]]、[[ヨンポタン(テナガダコのスープ/연포탕)]]、[[カルラクタン(牛カルビとテナガダコのスープ/갈낙탕)]]、[[プルラクジョンゴル(牛肉とテナガダコの鍋/불낙전골)]]、ナクチスッケ(茹でテナガダコ、[[낙지숙회]])、ナクチチム(テナガダコの蒸し煮、[[낙지찜]])、ナクチチョムチム(テナガダコの酢和え、[[낙지초무침]])、ナクチホロン(テナガダコの串巻き焼き、[[낙지호롱]])などがある。類似の料理としては、スルメイカを同様に炒めた[[オジンオボックム(イカ炒め/오징어볶음)]]、イイダコを用いた[[チュクミボックム(イイダコ炒め/주꾸미볶음)]]がある。
  
 
== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
22行目: 25行目:
  
 
;『茲山魚譜』(1814年)の記述
 
;『茲山魚譜』(1814年)の記述
:丁若銓の書いた 魚類学書『茲山魚譜(자산어보)』には、テナガダコについての記述があり、名称を「石距(석거)」、俗称を「낙제어(絡蹄魚)」と紹介している。
+
:丁若銓の書いた魚類学書『茲山魚譜(자산어보)』には、テナガダコについての記述があり、名称を「石距(석거)」、俗称を「낙제어(絡蹄魚)」と紹介している。その項目内では、テナガダコについて「色は白く甘味があり、刺身やチゲ、干物によく、人に元気を与える」(原文1)とあり、また「疲れた牛にテナガダコを4~5匹食べさせるとすこぶる健康になる」(原文2)とも書かれている<ref>[https://library.korea.ac.kr/detail/?cid=CAT000000733434&ctype=o 玆山魚譜 / 筆寫本(P60-62)] 、高麗大学校図書館、2023年2月20日閲覧</ref>。
 +
 
 +
:【原文1】色白甘美宣鱠及羹腊人元気
 +
:【原文2】牛之疲憊者飼石距四五首則頗健也
  
 
=== 1950年代 ===
 
=== 1950年代 ===
 
;明洞ハルメナクチの創業
 
;明洞ハルメナクチの創業
:[[ソウル市の料理|ソウル市]]の中区明洞2街(チュング ミョンドンイガ、중구 명동2가)にあった「明洞ハルメナクチ(명동할매낙지)」は1950年に創業した。現在は閉店。
+
:[[ソウル市の料理|ソウル市]]の中区明洞2街(チュング ミョンドンイガ、중구 명동2가)にあった「明洞ハルメナクチ(명동할매낙지)」は1950年に創業した。創業以前に10年ほど営業をしていた店を引き継いでおり、そこから考えると1940年頃には明洞でナクチボックムが提供されていたと推測できる<ref>(재)한식재단, 2012, 『한국인이 사랑하는 오래된 한식당』, 한국외식정보(주), P114-115</ref>。現在は閉店。
  
 
=== 1960年代 ===
 
=== 1960年代 ===
 +
[[ファイル:23021803.jpg|300px|thumb|武橋洞・瑞林洞ナクチコルモクの一角を成した老舗店「ソリンナクチ(서린낙지)」のナクチボックム]]
 
;武橋洞・瑞麟洞ナクチ通り
 
;武橋洞・瑞麟洞ナクチ通り
:[[ソウル市の料理|ソウル市]]の中区武橋洞(チュング ムギョドン、중구 무교동)と隣接する鍾路区瑞麟洞(チョンノグ ソリンドン、종로구 서린동)一帯では、1960年代にナクチボックムの専門店が増え、ナクチコルモク(テナガダコ通り、낙지골목)と呼ばれるようになった。この地域は繁華街として、それ以前からシルビチプ([[실비집]])と呼ばれる安価な居酒屋が多かったが、料理の中からナクチボックムが人気を集め、専門店街として発展していった。1968年7月2日付の東亜日報(동아일보)記事には、ある建設会社の社員が「数日前にソウル、武橋洞の裏路地にある居酒屋でナクチボックムを肴に同僚3人とマッコリを飲んだ」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1968070200209206001&editNo=2&printCount=1&publishDate=1968-07-02&officeId=00020&pageNo=6&printNo=14375&publishType=00020  
+
:[[ソウル市の料理|ソウル市]]の中区武橋洞(チュング ムギョドン、중구 무교동)と隣接する鍾路区瑞麟洞(チョンノグ ソリンドン、종로구 서린동)一帯では、1960年代にナクチボックムの専門店が増え、ナクチコルモク(テナガダコ通り、낙지골목)と呼ばれるようになった。この地域は繁華街として、それ以前からシルビチプ([[실비집]])と呼ばれる安価な居酒屋が多かったが、料理の中からナクチボックムが人気を集め、専門店街として発展していった。1968年7月2日付の東亜日報(동아일보)記事には、ある建設会社の社員が「数日前にソウル、武橋洞の裏路地にある居酒屋でナクチボックムを肴に同僚3人とマッコリを飲んだ」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1968070200209206001&editNo=2&printCount=1&publishDate=1968-07-02&officeId=00020&pageNo=6&printNo=14375&publishType=00020 無知(무지)속에 파고든 빛좋은『亡國品(망국품)』] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>との記述があり、1969年8月31日付の朝鮮日報(조선일보)記事には「4、5年前から起こり始めた瑞麟洞のナクチコルモク」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1969083100239104001&editNo=1&printCount=1&publishDate=1969-08-31&officeId=00023&pageNo=4&printNo=14886&publishType=00010 原料(원료)는 밀가루‥‥날림醸造(양조) 많아] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>と書かれていることから、1960年代の前半から半ばにかけて地域に根付いたとみられる。だがその後、1970~90年代に地域の再開発が進められたことで、人気店でも移転を余儀なくされることが多く、現在は近隣地域などに老舗が散らばっている。また、ナクチコルモクのイメージから、武橋洞、瑞麟洞の名前を屋号に掲げる店は現在も多い。
無知(무지)속에 파고든 빛좋은『亡國品(망국품)』] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>との記述があり、1969年8月31日付の朝鮮日報(조선일보)記事には「4、5年前から起こり始めた瑞麟洞のナクチコルモク」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1969083100239104001&editNo=1&printCount=1&publishDate=1969-08-31&officeId=00023&pageNo=4&printNo=14886&publishType=00010  
 
原料(원료)는 밀가루‥‥날림醸造(양조) 많아] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>と書かれていることから、1960年代の前半から半ばにかけて地域に根付いたとみられる。だがその後、1970~90年代に地域の再開発が進められたことで、人気店でも移転を余儀なくされることが多く、現在は近隣地域などに老舗が散らばっている。また、ナクチコルモクのイメージから、武橋洞、瑞麟洞の名前を屋号に掲げる店は現在も多い。
 
  
 
;凡一洞チョバンナクチ
 
;凡一洞チョバンナクチ
38行目: 43行目:
  
 
:*チョバンナクチのトッピング
 
:*チョバンナクチのトッピング
::チョバンナクチには、コプチャン(牛の小腸、[[곱창]])、セウ(エビ、[[새우]])などのトッピングメニューがあり、ナクチ(テナガダコ、[[낙지]])のトッピング材料の頭文字をとって、コプチャンを加えたものはナッコプ([[낙곱]])、セウを加えたものはナクセ([[낙새]])、コプチャンとセウの両方を加えたものはナッコプセ([[낙곱새]])と呼ばれる(詳細は後述の「[[ナクチボックム(テナガダコ炒め/낙지볶음)#ナッコプセ|ナッコプセ]]」を参照)。
+
::チョバンナクチには、コプチャン(牛の小腸、[[곱창]])、セウ(エビ、[[새우]])などのトッピングメニューがあり、ナクチ(テナガダコ、[[낙지]])のトッピング材料の頭文字をとって、コプチャンを加えたものはナッコプ([[낙곱]])、セウを加えたものはナクセ([[낙새]])、コプチャンとセウの両方を加えたものはナッコプセ([[낙곱새]])と呼ばれる(詳細は本項目の「[[ナクチボックム(テナガダコ炒め/낙지볶음)#ナッコプセ|ナッコプセ]]」を参照)。
  
 
== 種類 ==
 
== 種類 ==
 +
[[ファイル:23021804.JPG|300px|thumb|ナクチチョルパンボックム]]
 
ナクチボックムには次のような種類がある。
 
ナクチボックムには次のような種類がある。
  
47行目: 53行目:
 
*ナクチチョルパンボックム(テナガダコの鉄板炒め、[[낙지철판볶음]])
 
*ナクチチョルパンボックム(テナガダコの鉄板炒め、[[낙지철판볶음]])
  
== ナッコプセ ==
+
=== ナッコプセ ===
 +
[[ファイル:23021805.JPG|300px|thumb|調理前のナッコプセ]]
 
:ナッコプセ([[낙곱새]])は、テナガダコと牛の小腸とエビの炒め鍋。ナッ(낙)はナクチ(テナガダコ、[[낙지]])、コプはコプチャン(牛の小腸、[[곱창]])、セはセウ(エビ、[[새우]])のいずれも頭文字で、チョバンナクチ([[釜山市の料理|釜山]]式ナクチボックム)のバリエーションメニューである。1990年代頃から本格的に普及したと見られ、ほかにもさまざまな具の選択肢がある中で、ナッコプセが飛び抜けて有名になった。近年はチョバンナクチよりも、ナッコプセの名称がより優位になった印象がある。チョバンナクチにトッピングをした類似のメニューとしては以下がある。また、ナッコプセから派生して、テナガダコ以外の主材料に牛の小腸とエビをトッピングするアレンジも見られる。
 
:ナッコプセ([[낙곱새]])は、テナガダコと牛の小腸とエビの炒め鍋。ナッ(낙)はナクチ(テナガダコ、[[낙지]])、コプはコプチャン(牛の小腸、[[곱창]])、セはセウ(エビ、[[새우]])のいずれも頭文字で、チョバンナクチ([[釜山市の料理|釜山]]式ナクチボックム)のバリエーションメニューである。1990年代頃から本格的に普及したと見られ、ほかにもさまざまな具の選択肢がある中で、ナッコプセが飛び抜けて有名になった。近年はチョバンナクチよりも、ナッコプセの名称がより優位になった印象がある。チョバンナクチにトッピングをした類似のメニューとしては以下がある。また、ナッコプセから派生して、テナガダコ以外の主材料に牛の小腸とエビをトッピングするアレンジも見られる。
  
*ナッコプ([[낙곱]]):テナガダコと牛の小腸の炒め鍋。
+
:*ナッコプ([[낙곱]]):テナガダコと牛の小腸の炒め鍋。
*ナクセ([[낙새]]):テナガダコとエビの炒め鍋。
+
:*ナクセ([[낙새]]):テナガダコとエビの炒め鍋。
*ナクサム([[낙삼]]):テナガダコと豚バラ肉([[삼겹살]])の炒め鍋。
+
:*ナクサム([[낙삼]]):テナガダコと豚バラ肉([[삼겹살]])の炒め鍋。
*ナクサムセ([[낙삼새]]):テナガダコと豚バラ肉とエビの炒め鍋。
+
:*ナクサムセ([[낙삼새]]):テナガダコと豚バラ肉とエビの炒め鍋。
*チュコプセ([[쭈곱새]]):イイダコと牛の小腸とエビの炒め鍋。
+
:*チュコプセ([[쭈곱새]]):イイダコと牛の小腸とエビの炒め鍋。
*タッコプセ([[닭곱새]]):鶏と牛の小腸とエビの炒め鍋。
+
:*タッコプセ([[닭곱새]]):鶏と牛の小腸とエビの炒め鍋。
  
 
== 日本における定着 ==
 
== 日本における定着 ==
64行目: 71行目:
  
 
== エピソード ==
 
== エピソード ==
 +
[[ファイル:23021806.JPG|300px|thumb|激辛で知られる[[ソウル市の料理|ソウル市]]鍾路区貫鉄洞「ウジョンナクチ(우정낙지)」のナクチボックム]]
 
韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、2005年11月に[[ソウル市の料理|ソウル市]]の武橋洞近くでナクチボックムを食べ、あまりの激辛具合に衝撃を受けた。辛さに対する自身の変化を4段階に分け、「1、身体が固まって動けなくなる」「2、妙なところに汗をかく(アゴからノドにかけて)」「3、耳が聞こえにくくなる」「4、下半身および身体の末端にしびれがくる」とやや過剰なレポートをしている<ref>[https://www.kansyoku-life.com/2000/02/2036.html コリアうめーや!!第113号(タコ炒めで究極の激辛トリップ!!)] 、韓食生活、2023年2月18日閲覧</ref>。
 
韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、2005年11月に[[ソウル市の料理|ソウル市]]の武橋洞近くでナクチボックムを食べ、あまりの激辛具合に衝撃を受けた。辛さに対する自身の変化を4段階に分け、「1、身体が固まって動けなくなる」「2、妙なところに汗をかく(アゴからノドにかけて)」「3、耳が聞こえにくくなる」「4、下半身および身体の末端にしびれがくる」とやや過剰なレポートをしている<ref>[https://www.kansyoku-life.com/2000/02/2036.html コリアうめーや!!第113号(タコ炒めで究極の激辛トリップ!!)] 、韓食生活、2023年2月18日閲覧</ref>。
  
87行目: 95行目:
 
{{DEFAULTSORT:なくちほつくむ}}
 
{{DEFAULTSORT:なくちほつくむ}}
 
*[[カルラクタン(牛カルビとテナガダコのスープ/갈낙탕)]]
 
*[[カルラクタン(牛カルビとテナガダコのスープ/갈낙탕)]]
 +
*[[ミヨックッ(ワカメスープ/미역국)]]
 
*[[プルラクジョンゴル(牛肉とテナガダコの鍋/불낙전골)]]
 
*[[プルラクジョンゴル(牛肉とテナガダコの鍋/불낙전골)]]
 
*[[サンナクチ(テナガダコの踊り食い/산낙지)]]
 
*[[サンナクチ(テナガダコの踊り食い/산낙지)]]
96行目: 105行目:
 
*[[水原市の料理]]
 
*[[水原市の料理]]
 
*[[釜山市の料理]]
 
*[[釜山市の料理]]
 +
*[[全羅南道の料理]]
 +
*[[木浦市の料理]]
 +
*[[務安郡の料理]]
 +
*[[霊岩郡の料理]]
 +
*[[長興郡の料理]]
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
[[Category:魚介料理の一覧]]
 
[[Category:魚介料理の一覧]]
 +
[[Category:釜山市の料理]]
 +
[[Category:全羅南道・光州市の料理]]
29,495

回編集