ケッチャンオデチムフェ(ハモのしゃぶしゃぶ/갯장어데침회)

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ケッチャンオデチムフェ갯장어데침회)は、ハモのしゃぶしゃぶ。

ケッチャンオデチムフェ

概要

ケッチャンオ(갯장어)はハモ。デチムフェは(데침회)はゆがいた刺身という意味でしゃぶしゃぶを表す。ハモは日本への輸出用としての需要が高かったため、日本語のハモ(하모)という呼び名が残っており、ハモユビキ(하모유비키)、ハモシャブシャブ(하모샤브샤브)とも呼ぶ。骨切りをしたハモをひと口大にし、ニラと合わせて韓方ダシにくぐらせ韓方醤油で味わう。ひと通り食べ終えた後、残ったスープにはラミョン(ラーメン/라면)を入れてシメとする。産地を中心としたハモ料理専門店で提供されるメニューであり、主産地である全羅南道麗水市の郷土料理としても有名。ハモを用いた料理としては、ほかにケッチャンオフェ(ハモの刺身/갯장어회)がある。5~10月頃を旬とする。

  • 語源
ケッチャンオの「ケッ(갯)」は、「犬(개)」に名詞を合成する「~の(ㅅ)」を組み合わせたもの。チャンオ(장어)は漢字で「長魚」と書いて、ウナギ(뱀장어민물장어)や、アナゴ(붕장어바다장어)などの長い魚を総称する。直訳すると「犬の長い魚」となり、歯の鋭さが犬に似ていることから名付けられたとされる。
  • エピソード
韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、著書『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』において、全羅南道麗水市のケッチャンオデチムフェを厳選したベスト8の1位として紹介した[1]

脚注

  1. 八田靖史, 2014, 『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』, 三五館, P8-9

外部リンク

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関連項目