32,549
回編集
(→飲食店情報) |
|||
| 25行目: | 25行目: | ||
== 代表的な特産品 == | == 代表的な特産品 == | ||
| + | === モッコルベ(モッコル梨/먹골배) === | ||
| + | :モッコルベ([[먹골배]])は、[[ソウル市の料理|ソウル市]]の中浪区墨洞(チュンナング ムクトン、중랑구 묵동)一帯で栽培されてきた梨。ファンシルベ(黄実梨、[[황실배]])とも呼ぶ。モッコルは地域名を指し、直訳すると「墨の谷」を意味し、かつてこの地域で墨を生産していたことにちなむ。下記の伝承によれば朝鮮時代の15世紀まで歴史はさかのぼり、宮中へも進上されたとされるが、本格的には日本統治時代に栽培が盛んになった。近年は都市化が進んだことで墨洞一帯での栽培は減少しており、現在は[[京畿道の料理|京畿道]][[南楊州市の料理|南楊州市]]での生産が盛んである。九里市の一部でも生産されており、墨洞はかつて九里市の前身である[[京畿道の料理|京畿道]][[楊州市の料理|楊州市]]九里面(クリミョン、구리면)に属していたとの縁もある。 | ||
| + | |||
| + | *王邦衍の逸話 | ||
| + | :王邦衍(ワン・バンヨン、왕방연)は朝鮮時代前期の文臣。第6代王の端宗が[[江原道の料理|江原道]][[寧越郡の料理|寧越郡]]に流配された際、護送の役割を担った。このとき端宗が喉の渇きを訴えて水を求めたが、国法に則ってそれに応じることができなかった。これを後悔した王邦衍は、のちに官職を持してモッコル(墨洞)に居を定め、ここで梨を栽培して端宗の命日に捧げたとされる。この逸話を、モッコルベの発祥と考えることが多い。 | ||
== 代表的な酒類・飲料 == | == 代表的な酒類・飲料 == | ||