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− | 1910年の日韓併合によって宮中の食文化は途絶える危機にあった。ソウルの淑明女子専門学校(現在の淑明女子大学校)で家政学を教えていた黄慧性氏は、歴史学者でもある小田省吾校長のすすめもあって、1942年から昌徳宮内の楽善斎にて[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]] | + | 1910年の日韓併合によって宮中の食文化は途絶える危機にあった。ソウルの淑明女子専門学校(現在の淑明女子大学校)で家政学を教えていた黄慧性氏は、歴史学者でもある小田省吾校長のすすめもあって、1942年から昌徳宮内の楽善斎にて[[:Category:宮中料理の一覧|宮中料理]]を学んだ。当時の楽善斎には純宗(第27代)妃の純貞孝皇后尹氏(尹妃)が暮らしており、のちに朝鮮王朝宮中飲食の初代技能保有者となる韓熙順尚宮を含め、5人の厨房尚宮が尹妃の料理を作っていた。口伝のみで記録を残さない女官たちの技術が、このとき初めて民間に伝えられ、失われる寸前で現代まで残ることとなった。従って、今日の韓国で宮中料理と呼ばれているものは、朝鮮時代末期の食文化が基本となっており、そこに文献上の記録をたどって復元したものが加わっている。朝鮮王朝宮中飲食は1970年に国の重要無形文化財に指定された<ref>[http://www.heritage.go.kr/heri/cul/culSelectDetail.do?pageNo=5_2_1_0&ccbaCpno=1271100380000 조선왕조궁중음식 (朝鮮王朝宮中飮食)] 、文化財庁国家文化遺産ポータル、2018年12月12日閲覧</ref>。 |
*朝鮮王朝宮中飲食 | *朝鮮王朝宮中飲食 |