「扶安郡の料理」の版間の差分

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=== パジラッチュク(アサリ粥/바지락죽) ===
 
=== パジラッチュク(アサリ粥/바지락죽) ===
 
[[ファイル:15011903.JPG|thumb|300px|パジラッチュク]]
 
[[ファイル:15011903.JPG|thumb|300px|パジラッチュク]]
パジラッチュクはアサリ粥。地元でとれたアサリをむき身にして、米と一緒にゴマ油で炒め、水を加えてじっくり煮込んで作る。具にはアサリのほか、刻んだ野菜やキノコ、緑豆などを加え、店によっては高麗人参や、桑の葉などを加えて作ることもある。アサリの旬は春だが、専門店ではほぼ通年で味わえる。辺山面大項里に専門店が集まっている。
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:パジラッチュクはアサリ粥。地元でとれたアサリをむき身にして、米と一緒にゴマ油で炒め、水を加えてじっくり煮込んで作る。具にはアサリのほか、刻んだ野菜やキノコ、緑豆などを加え、店によっては高麗人参や、桑の葉などを加えて作ることもある。アサリの旬は春だが、専門店ではほぼ通年で味わえる。辺山面大項里に専門店が集まっている。
  
 
=== ペカプクイ(ハマグリ焼き/백합구이) ===
 
=== ペカプクイ(ハマグリ焼き/백합구이) ===
ペカプクイはハマグリ焼き。殻ごとアルミホイルに包んで焼く。ハマグリ料理の専門店ではほかに、ペカプチュク(ハマグリ粥、백합죽)、ペカプタン(ハマグリ鍋、백합탕)、ペカプチム(ハマグリと野菜の蒸し煮、백합찜)といった料理を提供する。ハマグリの標準語はテハプ([[대합]])であるが、扶安郡においてはペカプ(백합)という呼び名が広く使われている。
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:ペカプクイはハマグリ焼き。殻ごとアルミホイルに包んで焼く。ハマグリ料理の専門店ではほかに、ペカプチュク(ハマグリ粥、백합죽)、ペカプタン(ハマグリ鍋、백합탕)、ペカプチム(ハマグリと野菜の蒸し煮、백합찜)といった料理を提供する。ハマグリの標準語はテハプ([[대합]])であるが、扶安郡においてはペカプ(백합)という呼び名が広く使われている。
  
 
=== チョッカルジョンシク(塩辛定食/젓갈정식) ===
 
=== チョッカルジョンシク(塩辛定食/젓갈정식) ===
 
[[ファイル:15011904.JPG|thumb|300px|チョッカルジョンシク]]
 
[[ファイル:15011904.JPG|thumb|300px|チョッカルジョンシク]]
チョッカルジョンシクは塩辛定食。地元で作られた塩辛を小皿にたくさん用意し、ごはん、副菜とともに提供する。塩辛の種類は季節ごとに変わり、例えば右の写真ではスケトウダラの内臓([[창난젓]])、ヌマエビ([[토하젓]])、タチウオ([[갈치젓]])、イシモチ([[황석어젓]])、牡蠣([[굴젓]])、ベイカ([[꼴뚜기젓]])、テナガダコ([[낙지젓]])、アサリ([[바지락젓]])、スルメイカ([[오징어젓]])の各塩辛が並んでいる。塩辛の生産が盛んなコムソ地区に専門店が多い。
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:チョッカルジョンシクは塩辛定食。地元で作られた塩辛を小皿にたくさん用意し、ごはん、副菜とともに提供する。塩辛の種類は季節ごとに変わり、例えば右の写真ではスケトウダラの内臓([[창난젓]])、ヌマエビ([[토하젓]])、タチウオ([[갈치젓]])、イシモチ([[황석어젓]])、牡蠣([[굴젓]])、ベイカ([[꼴뚜기젓]])、テナガダコ([[낙지젓]])、アサリ([[바지락젓]])、スルメイカ([[오징어젓]])の各塩辛が並んでいる。塩辛の生産が盛んなコムソ地区に専門店が多い。
  
 
=== オディハンジョンシク(桑韓定食/오디한정식) ===
 
=== オディハンジョンシク(桑韓定食/오디한정식) ===
オディハンジョンシクは桑韓定食。桑の実や桑の葉を用いた韓定食。扶安は古くから養蚕で栄え、蚕のエサとなる桑栽培でも栄えた。桑の葉と熟成させた焼きサバ、桑の葉キムチ、桑の実入りの釜飯などが並ぶ。
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:オディハンジョンシクは桑韓定食。桑の実や桑の葉を用いた韓定食。扶安は古くから養蚕で栄え、蚕のエサとなる桑栽培でも栄えた。桑の葉と熟成させた焼きサバ、桑の葉キムチ、桑の実入りの釜飯などが並ぶ。
  
 
=== カボジンオグイ(コウイカ焼き/갑오징어구이) ===
 
=== カボジンオグイ(コウイカ焼き/갑오징어구이) ===
カボジンオグイはコウイカ焼き。コウイカは日本でスミイカとも呼ばれる。コウイカと野菜を甘辛いタレに絡めて鉄板や石板などで炒めて作る。同じく扶安の名物であるヤンパギムチ(タマネギのキムチ、양파김치)と一緒に食べても美味しい。コウイカの旬は5~6月であり、この時期以外は急速冷凍したものが使われる。最後に鉄板でごはんを炒めて食べるのも定番である。
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:カボジンオグイはコウイカ焼き。コウイカは日本でスミイカとも呼ばれる。コウイカと野菜を甘辛いタレに絡めて鉄板や石板などで炒めて作る。同じく扶安の名物であるヤンパギムチ(タマネギのキムチ、양파김치)と一緒に食べても美味しい。コウイカの旬は5~6月であり、この時期以外は急速冷凍したものが使われる。最後に鉄板でごはんを炒めて食べるのも定番である。
  
 
=== チュクミシャブシャブ(イイダコのしゃぶしゃぶ/쭈꾸미샤브샤브) ===
 
=== チュクミシャブシャブ(イイダコのしゃぶしゃぶ/쭈꾸미샤브샤브) ===
チュクミシャブシャブはイイダコのシャブシャブ。生のイイダコを野菜とともにアサリなどの海鮮ダシでさっとゆがき、チョコチュジャン(唐辛子酢味噌、[[초고추장]])などで味わう。墨袋は取らずに一緒に煮込むため、スープは真っ黒になるが、栄養価が高まるとして評価されている。イイダコの旬はメスが卵を持つ3月末~5月である。
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:チュクミシャブシャブはイイダコのシャブシャブ。生のイイダコを野菜とともにアサリなどの海鮮ダシでさっとゆがき、チョコチュジャン(唐辛子酢味噌、[[초고추장]])などで味わう。墨袋は取らずに一緒に煮込むため、スープは真っ黒になるが、栄養価が高まるとして評価されている。イイダコの旬はメスが卵を持つ3月末~5月である。
  
 
== 代表的な特産品 ==
 
== 代表的な特産品 ==