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:共和春(コンファチュン、공화춘)は、中国・山東省出身の于希光(ウ・ヒグァン、우희광)氏によって開かれた中華料理店。創業年代は1905年と1908年の両説があり(チャジャンミョン博物館では1908年と説明している<ref>[https://www.icjgss.or.kr/jajangmyeon/introduction/history.asp 역사적배경] 、チャジャンミョン博物館ウェブサイト、2019年5月2日閲覧</ref>)、当時は「山東会館(산동회관)」という名称の宿泊施設を兼ねた飲食店であった。店名を「共和春」としたのは辛亥革命によって中華民国が誕生した1912年で「共和国の春」という意味が込められている。韓国における中華料理店の草分けとして長らく愛されてきたが、1983年に閉店。同店の建物は2006年4月に登録文化財第246号として指定されたのち<ref>[http://www.heritage.go.kr/heri/cul/culSelectDetail.do?pageNo=5_2_1_0&ccbaCpno=4412302460000 등록문화재 제246호 인천 선린동 공화춘(共和春)] 、文化財庁国家文化遺産ポータル、2019年5月2日閲覧</ref>、2012年4月に「チャジャンミョン博物館(짜장면박물관)」として利用されるに至った。なお、現在のチャイナタウンには「共和春」の後継とされる店がふたつある。ひとつは2004年2月に開店した同名の「共和春」で、かつて「共和春」で料理長を務めていた人物を株式会社共和春フランチャイズの代表イ・ヒョンデ(이현대)氏が招聘し新たに始めたものである<ref>[http://gonghwachun.co.kr/welcome 대표인사말] 、共和春ウェブサイト、2019年5月2日閲覧</ref><ref>[http://www.powerkoream.co.kr/news/articleView.html?idxno=1103983 짜장면의 원조 공화춘, 그 잊혀진 맛을 되살리다 공화춘 이현대 대표] 、月刊パワーコリア(2017年2月15日記事)、2019年5月2日閲覧</ref>。もうひとつは于希光氏の娘であるウ・ランヨン(우란영)氏と結婚したワン・イビョン(왕입영)氏が、「共和春」での修行を経て1980年に開店した「新勝飯店(신승반점)」である<ref>[http://daily.hankooki.com/lpage/life/201708/dh20170819070833138910.htm [주간한국] [이야기가 있는 맛집(289)] ‘신승반점’ 왕애주 대표] 、デイリー韓国(2017年8月19日記事)、2019年5月2日閲覧</ref>。現在「新勝飯店」の代表はワン・イビョン、ウ・ランヨン夫婦の娘であり、また于希光の孫に当たるワン・エジュ(왕애주)氏が受け継いでおり、店名は異なるもののこちらを直系の後継店と考える人も多い。 | :共和春(コンファチュン、공화춘)は、中国・山東省出身の于希光(ウ・ヒグァン、우희광)氏によって開かれた中華料理店。創業年代は1905年と1908年の両説があり(チャジャンミョン博物館では1908年と説明している<ref>[https://www.icjgss.or.kr/jajangmyeon/introduction/history.asp 역사적배경] 、チャジャンミョン博物館ウェブサイト、2019年5月2日閲覧</ref>)、当時は「山東会館(산동회관)」という名称の宿泊施設を兼ねた飲食店であった。店名を「共和春」としたのは辛亥革命によって中華民国が誕生した1912年で「共和国の春」という意味が込められている。韓国における中華料理店の草分けとして長らく愛されてきたが、1983年に閉店。同店の建物は2006年4月に登録文化財第246号として指定されたのち<ref>[http://www.heritage.go.kr/heri/cul/culSelectDetail.do?pageNo=5_2_1_0&ccbaCpno=4412302460000 등록문화재 제246호 인천 선린동 공화춘(共和春)] 、文化財庁国家文化遺産ポータル、2019年5月2日閲覧</ref>、2012年4月に「チャジャンミョン博物館(짜장면박물관)」として利用されるに至った。なお、現在のチャイナタウンには「共和春」の後継とされる店がふたつある。ひとつは2004年2月に開店した同名の「共和春」で、かつて「共和春」で料理長を務めていた人物を株式会社共和春フランチャイズの代表イ・ヒョンデ(이현대)氏が招聘し新たに始めたものである<ref>[http://gonghwachun.co.kr/welcome 대표인사말] 、共和春ウェブサイト、2019年5月2日閲覧</ref><ref>[http://www.powerkoream.co.kr/news/articleView.html?idxno=1103983 짜장면의 원조 공화춘, 그 잊혀진 맛을 되살리다 공화춘 이현대 대표] 、月刊パワーコリア(2017年2月15日記事)、2019年5月2日閲覧</ref>。もうひとつは于希光氏の娘であるウ・ランヨン(우란영)氏と結婚したワン・イビョン(왕입영)氏が、「共和春」での修行を経て1980年に開店した「新勝飯店(신승반점)」である<ref>[http://daily.hankooki.com/lpage/life/201708/dh20170819070833138910.htm [주간한국] [이야기가 있는 맛집(289)] ‘신승반점’ 왕애주 대표] 、デイリー韓国(2017年8月19日記事)、2019年5月2日閲覧</ref>。現在「新勝飯店」の代表はワン・イビョン、ウ・ランヨン夫婦の娘であり、また于希光の孫に当たるワン・エジュ(왕애주)氏が受け継いでおり、店名は異なるもののこちらを直系の後継店と考える人も多い。 | ||
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+ | == エピソード == | ||
+ | === ブラックデー === | ||
+ | ブラックデー([[블랙데이]])は、チャジャンミョンを食べるイベントデー。2月14日のバレンタインデー([[밸런타인데이]])、3月14日のホワイトデー([[화이트데이]])に縁のなかった人たちが集まり、全身を黒い服装で包み、嫉妬交じりのどす黒い気持ちを共有しながら、真っ黒い食べ物であるチャジャンミョンを味わう黒尽くしの1日を指す。凝る人であればアクセサリーなども黒で統一し、食後にはブラックコーヒーを飲む。恋人のいない人たちの集まりであるブラックデーは、ミーティング(合コン、미팅)を兼ねる場合もあり、そこでカップルが誕生することもある。ブラックデーに付き合い始めたカップルは1ヶ月後の5月14日にローズデー(로즈데이)を迎えてバラを贈り合う。ブラックデーにチャジャンミョンを食べる友人さえいなかった人は、5月14日のイエローデー([[옐로우데이]])に[[カレライス(カレーライス/카레라이스)]]を食べなければならない。 | ||
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== 脚注 == | == 脚注 == |