「インジョルミ(きなこ餅/인절미)」の版間の差分

 
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=== 文献上の記録 ===
 
=== 文献上の記録 ===
 
;『四声通解』(1517年)の記述
 
;『四声通解』(1517年)の記述
:朝鮮時代の文人、崔世珍(チェ・セジン、최세진)によって編纂された韻書『四声通解([[사성통계]])』に記載があり、インジョルミのことを「인졀미」と表記している。
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:朝鮮時代の文人、崔世珍(チェ・セジン、최세진)によって編纂された韻書『四声通解([[사성통해]])』に記載があり、漢字「𥻓(米へんに咨)」の説明として俗にインジョルミと呼ぶと紹介している<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/2537609/1/33 四聲通解 2卷] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号33/209)、2025年7月13日閲覧</ref>。
  
 
;『園幸乙卯整理儀軌』(1795年)の記述
 
;『園幸乙卯整理儀軌』(1795年)の記述
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;『是議全書』(19世紀末)の記述
 
;『是議全書』(19世紀末)の記述
:19世紀末に書かれた『是議全書([[시의전서]])』(原著者不詳)には、ナツメ([[대추]])を用いたテチュインジョルミ(ナツメ入りのきな粉餅、[[대추인절미]])の作り方が紹介されており、「よいもち米をしっかり水に浸した後に引き上げ、1升ぶん作るのであれば、ナツメひと升の種を取り、蒸し器に載せてじっくりと蒸し、一緒につけばよい。アズキ粉やきな粉をまぶす」とある。【原文2】
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:19世紀末に書かれた『是議全書([[시의전서]])』(原著者不詳)には、ナツメ([[대추]])を用いたテチュインジョルミ(ナツメ入りのきな粉餅、[[대추인절미]])の作り方が紹介されており、「よいもち米をしっかり水に浸した後に引き上げ、1升ぶん作るのであれば、ナツメひと升の種を取り、蒸し器に載せてじっくりと蒸し、一緒につけばよい。アズキ粉やきな粉をまぶす」【原文2】とある。
  
 
:【原文2】
 
:【原文2】
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