「順天市の料理」の版間の差分

 
(同じ利用者による、間の2版が非表示)
10行目: 10行目:
  
 
[[ソウル市の料理|ソウル市]]からのアクセスは、ソウル駅から順天駅まで高速鉄道で2時間40~3時間程度。ソウル高速バスターミナルから順天総合バスターミナルまで約3時間40分の距離である。[[釜山市の料理|釜山市]]の釜山西部市外バスターミナル(沙上)から、順天総合バスターミナルまで市外バスで約2時間20分の距離である。
 
[[ソウル市の料理|ソウル市]]からのアクセスは、ソウル駅から順天駅まで高速鉄道で2時間40~3時間程度。ソウル高速バスターミナルから順天総合バスターミナルまで約3時間40分の距離である。[[釜山市の料理|釜山市]]の釜山西部市外バスターミナル(沙上)から、順天総合バスターミナルまで市外バスで約2時間20分の距離である。
 +
 +
*韓国三大寺院
 +
:韓国三大寺院は、[[慶尚南道の料理|慶尚南道]][[梁山市の料理|梁山市]]の通度寺(トンドサ、통도사)、[[慶尚南道の料理|慶尚南道]][[陜川郡の料理|陜川郡]]の海印寺(ヘインサ、해인사)、[[全羅南道の料理|全羅南道]]順天市の松広寺(ソングァンサ、송광사)を指す。仏教における三宝を「仏法僧」と表し、通度寺が「仏(仏宝寺刹)」、海印寺が「法(法宝寺刹)」、松広寺が「僧(僧宝寺刹)」に該当する。
  
 
== 食文化の背景 ==
 
== 食文化の背景 ==
28行目: 31行目:
  
 
=== タクチャン(鶏鍋/닭장) ===
 
=== タクチャン(鶏鍋/닭장) ===
[[ファイル:24052610.jpg|300px|thumb|タクチャントックッ]]
+
[[ファイル:25012401.JPG|300px|thumb|タクチャントックッ]]
 
:タクチャン([[닭장]])は、鶏鍋。タク([[닭]])は鶏、チャン([[장]])は漢字で「醤」と書いて醤油のこと。ぶつ切りにした鶏を醤油ダレに漬け込んで下味をつけ、長ネギ、ニンニクなどと一緒に鍋仕立てにする。餅を入れたものはタクチャントックッ(鶏の雑煮、[[닭장떡국]])と呼び、順天市や隣接する[[光陽市の料理|光陽市]]などで正月料理として親しまれる。近年の韓国では[[トックッ(韓国式の雑煮/떡국)]]は牛肉を煮込んで作ることが多く、古くはキジ肉や鶏肉が多く用いられたものの、いまは少数派となっている。専門店では[[オッタク(漆鶏/옻닭)]]、[[タッペクスク(丸鶏の水煮/닭백숙)]]、[[タットリタン(鶏と野菜の鍋料理/닭도리탕)]]といった鶏料理のほか、同じく順天市の名物であるタックイ(鶏焼肉、[[닭구이]])を提供するところも多い。
 
:タクチャン([[닭장]])は、鶏鍋。タク([[닭]])は鶏、チャン([[장]])は漢字で「醤」と書いて醤油のこと。ぶつ切りにした鶏を醤油ダレに漬け込んで下味をつけ、長ネギ、ニンニクなどと一緒に鍋仕立てにする。餅を入れたものはタクチャントックッ(鶏の雑煮、[[닭장떡국]])と呼び、順天市や隣接する[[光陽市の料理|光陽市]]などで正月料理として親しまれる。近年の韓国では[[トックッ(韓国式の雑煮/떡국)]]は牛肉を煮込んで作ることが多く、古くはキジ肉や鶏肉が多く用いられたものの、いまは少数派となっている。専門店では[[オッタク(漆鶏/옻닭)]]、[[タッペクスク(丸鶏の水煮/닭백숙)]]、[[タットリタン(鶏と野菜の鍋料理/닭도리탕)]]といった鶏料理のほか、同じく順天市の名物であるタックイ(鶏焼肉、[[닭구이]])を提供するところも多い。
  
50行目: 53行目:
  
 
*名前に関する逸話
 
*名前に関する逸話
:ケレンイ村は帝釈山(チェソクサン、제석산)のふもとにあり、この山にはイヌヤクシソウの命名に関する逸話が残っている<ref>[https://www.grandculture.net/suncheon/toc/GC07600737 고들빼기김치] 、デジタル順天文化大典、2024年5月7日閲覧</ref>。ある日、観賞用の自然石を採取するために、高氏兄弟、白氏、李氏の4人が帝釈山まで出かけたところ、山の神の怒りに触れたのか道に迷ってしまった。そのまま数日間、自生する野草を食べながら命をつなぎ、ようやく救助されたので、苦味がありながらも味のよい野草を下山の際に持ち帰って植えた。村人たちも好んで食べるようになったが、名前がなかったため、高(고)氏がふたり(둘)、白(백)氏、李(이)氏とつなげて「고둘백이」と呼び、これが変化して現在の「[[고들빼기]]」になった。
+
:ケレンイ村は帝釈山(チェソクサン、제석산)のふもとにあり、この山にはイヌヤクシソウの命名に関する逸話が残っている<ref>[https://www.grandculture.net/suncheon/toc/GC07600737 고들빼기김치] 、デジタル順天文化大典、2024年5月7日閲覧</ref>。ある日、観賞用の自然石を採取するために、高氏兄弟、白氏、李氏の4人が帝釈山まで出かけたところ、山の神の怒りに触れたのか道に迷ってしまった。そのまま数日間、自生する野草を食べながら命をつなぎ、ようやく救助されたので、苦味がありながらも味のよい野草を下山の際に持ち帰って植えた。村人たちも好んで食べるようになったが、名前がなかったため、高(고)氏がふたり(둘)、白(백)氏、李(이)氏とつなげて「고둘백이」と呼び、これが変化して現在の「[[고들빼기]]」になったと語られる。
  
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
 
== 代表的な酒類・飲料 ==
32,549

回編集