「トゥンシム(牛ロースの焼肉/등심)」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の2版が非表示)
1行目: 1行目:
 
{{Notice}}
 
{{Notice}}
[[ファイル:18070813.JPG|thumb|400px|済州黒牛の焼肉(トゥンシム)]]
+
[[ファイル:23010224.JPG|400px|thumb|トゥンシム]]
'''トゥンシム'''([[등심]])は、牛ロースの焼肉。トゥンシムは牛の肩から背中にかけての肉を指し、日本での部位分けとしては肩ロース、リブロースに相当する。牛肉の部位名であり、それを焼いた料理名でもある。トゥンシムの、トゥン(등)は背中、シム(심)は筋を表す。2~3センチほどにの厚さに切った肉を、鉄板、または網などで焼き、塩につけて、あるいはサンチュ(상추)やエゴマの葉などで包んで食べる。ゴマ油と粗塩を混ぜたキルムジャン(기름장)というタレにつけてもよい。牛焼肉の部位としては定番のひとつであり、[[カルビグイ(牛カルビ焼き/갈비구이)]]、[[カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)]]、[[アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)]]、[[チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)]]、[[サルチサル(霜降りロースの焼肉/살치살)]]などともに、牛焼肉店のメニューに並ぶことが多い。
+
'''トゥンシム'''([[등심]])は、牛ロースの焼肉。
 +
 
 +
== 概要 ==
 +
トゥンシムは牛の肩から背中にかけての肉を指し、日本での部位分けとしては肩ロース、リブロースに相当する。牛肉の部位名であり、それを焼いた料理名でもある。トゥンシムの、トゥン(등)は背中、シム(심)は筋を表す。2~3センチほどにの厚さに切った肉を、鉄板、または網などで焼き、塩につけて、あるいはサンチュ(상추)やエゴマの葉などで包んで食べる。ゴマ油と粗塩を混ぜたキルムジャン(기름장)というタレにつけてもよい。牛焼肉の部位としては定番のひとつであり、[[カルビグイ(牛カルビ焼き/갈비구이)]]、[[カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)]]、[[アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)]]、[[チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)]]、[[サルチサル(霜降りロースの焼肉/살치살)]]などともに、牛焼肉店のメニューに並ぶことが多い。
  
 
*細かな部位分け
 
*細かな部位分け
8行目: 11行目:
 
*トクシム
 
*トクシム
 
:ウィットゥンシムや、コットゥンシムにはトクシム([[떡심]])と呼ばれるスジが差し込んでおり、これを部位を示す印がわりとする場合がある。スジだけに食感はかなり固いものの、珍味として好む人もいる。
 
:ウィットゥンシムや、コットゥンシムにはトクシム([[떡심]])と呼ばれるスジが差し込んでおり、これを部位を示す印がわりとする場合がある。スジだけに食感はかなり固いものの、珍味として好む人もいる。
 +
 +
== 地域 ==
 +
*忠清南道牙山市
 +
:[[忠清南道の料理|忠清南道]][[牙山市の料理|牙山市]]の塩峙邑塩峙里(ヨムチウプ ヨムチリ、염치읍 염치리)には焼肉店が多く、塩峙韓牛村(염치한우촌)、塩峙韓牛特化通り(염치한우특화거리)などと呼ばれている。同地域にはコドゥンシム([[고등심]])と呼ばれる希少部位があり、トゥンシムの一部を指す。肉をカットしたときの形状がコドゥンオ(サバ、[[고등어]])に似ていることからコドゥンオトゥンシム(サバロース、[[고등어등심]])と呼んだもので、これを略してコドゥンシムの名で定着している。古株店「京東食堂(경동식당)」の名物として知られる。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
25行目: 32行目:
 
*[[アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)]]
 
*[[アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)]]
 
*[[チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)]]
 
*[[チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)]]
 +
*[[忠清南道の料理]]
 +
*[[牙山市の料理]]
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
[[Category:焼肉料理の一覧]]
 
[[Category:焼肉料理の一覧]]
 
[[Category:肉・卵料理の一覧]]
 
[[Category:肉・卵料理の一覧]]
 
[[Category:牛肉料理の一覧]]
 
[[Category:牛肉料理の一覧]]
 +
[[Category:忠清南道・大田市・世宗市の料理]]
32,549

回編集

案内メニュー