「仁川市の料理」の版間の差分

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== 食文化の背景 ==
 
== 食文化の背景 ==
:現在の仁川市には[[ソウル市の料理|ソウル市]]の玄関口となる仁川国際空港や、釜山港に次いで韓国2位の規模を誇る仁川港があり、貿易や交通の拠点となる港湾都市として栄えている。しかし、その歴史は意外に浅く、1876年に締結された日朝修好条規を背景として、1883年に仁川港が開港したことに端を発する。それまでの仁川港は済物浦(チェムルポ、제물포)という小さな漁村であったが、開港によって日本や中国の租界が置かれ、多くの外国人が住むようになって大きく発展した。現在も仁川駅前には韓国最大の中華街が広がっており、[[チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)]]や、[[チャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)]]など、コリアナイズされた[[:Category:中華料理の一覧|中華料理]]中華料理の一覧|の本場として知られる。また、中華街の裏手には開港以降、外国人に向けて新鮮な野菜などを販売した新浦市場(シンポシジャン、신포시장)があり、[[マンドゥ(餃子/만두)]]、[[チンパン(あんまん/찐빵)]]、[[コンガルパン(中国式の大きなパン/공갈빵)]]といった中国由来の料理を現在も名物としている。一方で仁川市は港町としての魚介料理も豊富であり、旬のワタリガニを用いた[[カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)]]や、[[コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)]]、かつては「ムルトムボンイ(水に捨てる魚、물텀벙이)」と呼ばれていたアンコウを巧みに利用して作る[[アグタン(アンコウ鍋/아구탕)]]や、[[アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜)]]、青魚のツマリエツを刺身にしたペンデンイフェ(ツマリエツの刺身、[[밴댕이회]])富平区富平洞(プピョング プピョンドン、부평구 부평동)に専門店の集まる[[ヘムルタン(海鮮鍋/해물탕)]]などが有名である。このほか、仁川市は[[チョルミョン(生野菜入りの和え麺/쫄면)]]や、[[ケランパン(目玉焼き入り今川焼き/계란빵)]]の発祥地としても知られる。
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:現在の仁川市には[[ソウル市の料理|ソウル市]]の玄関口となる仁川国際空港や、釜山港に次いで韓国2位の規模を誇る仁川港があり、貿易や交通の拠点となる港湾都市として栄えている。しかし、その歴史は意外に浅く、1876年に締結された日朝修好条規を背景として、1883年に仁川港が開港したことに端を発する。それまでの仁川港は済物浦(チェムルポ、제물포)という小さな漁村であったが、開港によって日本や中国の租界が置かれ、多くの外国人が住むようになって大きく発展した。現在も仁川駅前には韓国最大の中華街が広がっており、[[チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)]]や、[[チャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)]]など、コリアナイズされた[[:Category:中華料理の一覧|中華料理]]の本場として知られる。また、中華街の裏手には開港以降、外国人に向けて新鮮な野菜などを販売した新浦市場(シンポシジャン、신포시장)があり、[[マンドゥ(餃子/만두)]]、[[チンパン(あんまん/찐빵)]]、[[コンガルパン(中国式の大きなパン/공갈빵)]]といった中国由来の料理を現在も名物としている。一方で仁川市は港町としての魚介料理も豊富であり、旬のワタリガニを用いた[[カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)]]や、[[コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)]]、かつては「ムルトムボンイ(水に捨てる魚、물텀벙이)」と呼ばれていたアンコウを巧みに利用して作る[[アグタン(アンコウ鍋/아구탕)]]や、[[アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜)]]、青魚のツマリエツを刺身にしたペンデンイフェ(ツマリエツの刺身、[[밴댕이회]])富平区富平洞(プピョング プピョンドン、부평구 부평동)に専門店の集まる[[ヘムルタン(海鮮鍋/해물탕)]]などが有名である。このほか、仁川市は[[チョルミョン(生野菜入りの和え麺/쫄면)]]や、[[ケランパン(目玉焼き入り今川焼き/계란빵)]]の発祥地としても知られる。
  
 
== 仁川市(인천시) ==
 
== 仁川市(인천시) ==
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