シッケ(韓国式の馴れ寿司/식해)

提供: 韓食ペディア
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シッケ식해)は、韓国式の馴れ寿司。シッケは漢字で「食醢」と書いて馴れ寿司のこと。カレイ、スケトウダラなどの魚を、粟飯、または米飯、粉唐辛子、塩、大根、ニンニク、ショウガ、麦芽などとともに漬け込み、発酵させて作る。カレイを用いたものはカジャミシッケ(カレイの馴れ寿司、가자미식해)と呼び、スケトウダラを用いたものはミョンテシッケ(スケトウダラの馴れ寿司、명태식해)と呼ぶ。もともとは北朝鮮に位置する咸鏡道(ハムギョンド、함경도)地方の郷土料理であり、朝鮮戦争以降に江原道束草市へ避難してきた人たちによって広まった。江原道束草市の青湖洞(チョンホドン、청호동)には咸鏡道出身者の集まるアバイ村(アバイマウル、아바이마을)という一画があり、シッケは村の名物として有名である。また、同様のルーツを持つアバイ村の名物料理として、アバイスンデ(大腸を使った太い腸詰/아바이순대)や、オジンオスンデ(詰め物をした蒸しイカ/오징어순대)がある。アバイ村内をはじめとした束草市内の郷土料理店で味わえるほか、市場などでも販売される。日本語では混同されやすい、飲み物のシッケ(甘酒/식혜)とはハングルのスペルが異なる。

脚注


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