タッカルビ(鶏肉の鉄板焼き/닭갈비)

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タッカルビ닭갈비)は、鶏肉と野菜を甘辛いタレと絡めて鉄板で炒めた料理。

タッカルビ

名称

タッカルビのタッ()は鶏。カルビ(갈비)は肋骨、およびその周辺の肉を意味する。ただし、タッカルビにおけるカルビは、骨つきの鶏肉を牛カルビや豚カルビに見立てたことから名付けられたとされる。日本ではタクカルビ、ダッカルビ、ダクカルビ、鶏カルビといった表記も見られるが、本辞典においては「タッカルビ」を使用する。発音表記は[닥깔비]。

概要

 
タッカルビのトッピング
 
タッカルビの後に作ったポックムパプ

タッカルビはぶつ切りにした鶏肉と、キャベツ、ニンジン、サツマイモなどの野菜を甘辛いタレと絡めて炒めた料理。鶏肉は主をにモモ肉が使われる。店によって一緒に炒める具材はさまざまであり、タマネギ、長ネギ、エゴマの葉といった野菜に始まり、タンミョン(春雨、당면)、チョルミョン(でんぷん麺、쫄면)、うどん、餅、スライスチーズ、テナガダコなどの魚介類まで多岐に渡る。またこれらをサリ(사리)と呼ばれるトッピングとして選べる専門店も多い。専門店では円形の平たく大きな鉄板を用意し、注文を受けて客席で調理をするスタイルが多いが、店や地域によって鉄鍋を用いる場合もある。タッカルビをひとしきり味わった後は、少量残したところへごはんやうどんなどを投入し、炒めて食べるのも定番である。韓国では専門店で味わう料理だが、日本では韓国家庭料理店などでも提供される。

  • シメの食事メニュー
タッカルビの専門店では、シメの食事メニューとしてマッククス(冷やしそば/막국수)を提供することが多い。マッククスは、タッカルビと同じく江原道春川市の郷土料理であり、その歴史はタッカルビよりも古い。

歴史

1960年代

タッカルビの由来には諸説ある。地方によっても異なるが、1960年頃に誕生したとの説が有力である。

江原道春川市の事例

 
春川の明洞タッカルビ通り
  • 江原道春川市の調査
タッカルビの発祥地を自認し、市内にも専門店を多数有する江原道春川市は2003~4年に発祥の経緯を調査し、以下のように公式的な発表をしている。
「春川地域でのタッカルビ誕生に対し調査をした結果、1959年から現在の中央路2街18番地(現、三星生命駐車場と、駐車場のそばにある三星生命の玄関階段の間。その当時はバスターミナルとして使われており、近隣にある現、中央路2街11番地の朝興銀行は江原合乗の終点として使用)に、板で作った小さな豚焼肉店を始めた金永錫さんが、四月革命(1960年4月19日)が起きた年のある日、豚肉を仕入れられず、鶏2羽を買ってきてぶつ切りにし、テジカルビ(豚カルビ焼き)のように作ってみなければならないと言って、終日研究をした結果、鶏肉をテジカルビのように開いてタッカルビを作り、これに味付けをして12時間寝かせ売り始めたのが春川タッカルビが作られた由来と確認する」(原文1)。[1]
  • 韓国観光公社の記述
また、同様の記述は韓国観光公社が配布する『韓国の味紀行』という冊子(WEBでも閲覧可)にも見られ、そこでは以下のように紹介されている。
「1960年代初め、春川の中央路のある掘っ立て小屋で主に豚肉料理出していたいた金氏夫婦がいました。ある日豚肉が手に入らなかった夫婦は、鶏2羽を買ってテジカルビ(豚カルビ焼き)のように料理しました。鶏肉をテジカルビのように広く伸ばし、かたまりのまま焼いて切って食べると一風変わった味がしました。その後、甘いタレに鶏肉を漬け込んでおいてからテジカルビのように焼いて出したところ、酒のつまみとして人気を呼ぶようになりました。このようにして誕生した『タッカルビ(鶏肉と野菜のピリ辛鉄板焼き)』は、噂で春川全域に広がり、1960年末頃には練炭の上に鉄板をのせタッカルビを焼いて出す『タッカルビ屋台』が流行しました。タッカルビは他の焼き料理に比べて値段が安かったため、休暇中の軍人や京春線の列車に乗り春川や江村に遊びに来た大学生にも好まれました。タッカルビ一つの値段が100ウォンしかしなかったため、『大学生カルビ』または『庶民カルビ』という名前も付きました」[2]
  • ファン・ギョイクの報告
コラムニストのファン・ギョイクは著書『味について行ってみる(맛따라 갈까 보다)』の中で、タッカルビは当初、タップルコギ(닭불고기)と呼ばれていたとし、春川明洞タッカルビ通りの親睦団体「ケミョン会(계명회)」会長の言葉として、「1961年、楽園洞に『ウソンタップルコギ』という店が初めてタップルコギという名前の看板を掲げた」(原文2)との話を載せている。[3] また、同書ではタッカルビという名称が70年代中盤に登場し、タップルコギとしばらく併用された後、タッカルビに統一されたと記述している。
【原文1】「춘천지역에서의 닭갈비 발생에 대하여 조사한 결과 1959년 지금의 중앙로2가 18번지(현 삼성생명 주차장과 주차장 옆 삼성생명 현관 계단 사이, 그 당시에는 버스터미널로 사용되었으며, 인근에 있는 현 중앙로2가 11번지 조흥은행은 강원합승종점으로 사용됨)에서 판자로 지은 조그만 장소에서 돼지고기등으로 영업을 하던 김영석(金永錫)씨가 1960년 4.19가 일어나던해 어느날 돼지고기 구하기 어려워 닭 2마리를 사가지고 와서 닭을 토막내어 돼지갈비처럼 만들어 보아야 하겠다고 하여, 하루종일 연구끝에 닭을 돼지갈비처럼 발려서 닭갈비를 만들었으며, 이것을 양념하여 12시간 재워서 팔기 시작한 것이 춘천닭갈비가 만들어진 유래로 확인됨.」
【原文2】「61년 낙원동에‘우성 닭불고기’집이 최초로 닭불고기란 이름의 간판을 내걸었다」

江原道洪川郡の事例

タッカルビの発祥地を江原道春川市と隣接する洪川郡だとする主張も根強い。現在の洪川郡では1969年創業の「オクスタッカルビ(옥수닭갈비)」が営業を続けており、洪川郡では元祖とされている。春川式のタッカルビが網焼きから始まったのに対し、洪川式では鍋料理風のスタイルから発展していった。

  • オクスタッカルビの事例
 
2003年に撮影した「オクスタッカルビ」の外観
店主によれば自店が洪川では初めてタッカルビを提供し、創業当初はドラム缶に練炭を使った方式だったという。また、創業当初は地元客のみならず行楽客でも賑わったが、1975年に嶺東高速道路が東海岸まで伸びると、客足が鈍ったと語っている。(八田靖史の取材記録より、2003年1月14日)
  • グルメガイドの記事
韓国で2000年に発行されたグルメガイド「元祖の名店100倍楽しむ地方編(원조맛집 100배 즐기기 지방편)」(中央M&B)には以下のような記述がある。
「『タッカルビ』という名称はもともと洪川で先に使用された。今の春川タッカルビとは異なり、当時の洪川タッカルビは鍋にダシを注いで煮て食べるものだった」(原文3)[4]
【原文3】「'닭갈비'라는 명칭은 월래 홍천에서 면저 사용되었다. 지금 춘천의 닭갈비와는 달리 당시의 홍천닭갈비는 냄비에 육수를 부어 끓여 먹는 것이었다.」

1970~80年代

朝鮮日報(1971年)の記事
1971年1月14日付の『朝鮮日報(조선일보)』には「カラー風土巡覧 冬の旅人(칼러風土巡覧 겨울 나그네)」という記事が掲載されており、江原道春川市の観光情報がまとめられている。記事内では昭陽湖(ソヤンホ、소양호)の周辺で味わえる料理として、夏のオジュク(魚粥、어죽)が有名だと紹介したうえで、「川風が強い最近は冬の味覚を楽しむほどのものがなく、ただ市内の「タッカルビ店」が盛んに賑わうのみである。朝鮮日報のコラムでだけ大手を振っていると思われた「肋鶏」が、5、6年以来、40~50ヶ所の居酒屋で名前を鳴り響かせるという。 だが、同じ肋鶏でも春川のタッカルビには鶏自体がほぼ丸ごとついてくる。下に練炭の火がついたドラム缶の上に、いくつかにぶつ切りにされたカルビについた鶏(1台60ウォン)のかたまりを炒めても食べ、また炭火で焼いても食べる」(原文4)と述べている[5]。この記述から、当時すでにタッカルビが昭陽湖一帯の名物として定着するとともに、炒める調理法のタッカルビが登場していたと推測できる。
【原文4】「강바람이 세찬 요즘에는 겨울의 味覚을 즐길만한 것이 없고 다만 시내의 「닭갈비집」이 한창 흥청거릴 뿐이다. 朝鮮日報 칼럼에서만 활개를 치는 줄 알았던「鶏肋」이 5, 6년이래 40~50군데의 대폿집에서 마구 이름을 떨친다고 한다. 하지만 같은 鶏肋이라도 春川의 닭갈비에는 닭자체가 거의 통째로 붙어 나온다. 밑으로 연탄불이 피워진 드럼통 바닥에 몇 갠가로 토막쳐져 갈비에 붙은 닭(한대에 60원)덩이를 볶아도 먹고, 또 숯불에 구워도 먹는다.」
朝鮮日報(1973年)の記事
1973年10月17日付の『朝鮮日報(조선일보)』には「別味珍味(별미진미)」というコラムが掲載されており、江原道春川市の名物としてタッカルビが紹介されている。記事内では「鶏を丸々骨ごと、醤油、砂糖、コショウなどの薬味ダレに漬け、冷蔵庫に入れてひと晩寝かせてから鉄板で作ったトゥレバン(두레반、円形の大きな膳)をドラム缶の上に置いて焼く。 タッカルビ1本70ウォン、3~4人で囲んで10本を注文して焼酎を飲む」(原文5)と紹介されている[6]。内容を見るに、この時代には円形の鉄板で焼くスタイルが確立していたと思われる。味付けは唐辛子の記述がないことから、テジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)に近いのではと推測される。
【原文5】「닭을 통째로 뼈째, 간장 설탕 후춧가루등 갖은 양념에 재워 냉장고에 넣어서 하루저녁을 묵혀 두었다가 철판으로 만든 두레반을 드럼깡 위에 놓고 굽는다. 닭갈비 한대에 70원씩, 3, 4명이 둘러앉아 10대를 청하고 소주를 마신다.」
ファン・ギョイクの報告
ファン・ギョイクは著書『味について行ってみる(맛따라 갈까 보다)』の中で、タッカルビの歴史について時代ごとの考察をしており、1970年代以降について以下のように述べている。
 
網焼きのタッカルビ(タップルコギ)
「70年代初めまでのタップルコギは、今のタッカルビとは違ってドラム缶の中に練炭を入れ、その上に焼き網を載せて味付けをした鶏肉を焼いて食べた」「70年代の中盤を過ぎ、ドラム缶の上から焼き網が消え鉄板が上がった。 それと共に野菜と餅が入り始め、肉を食べた後にごはんや麺を加えて食べるようになった」「80年代に入ると、タッカルビの人気はまさに爆発的だった。 特にテレビの『味に沿って道に沿って』のような番組に紹介されてからは、春川における古くからの郷土料理であるマッククス(冷やしそば)に次ぐ名声を得始めた」(原文6)[3]
【原文6】「70년대 초까지의 닭불고기는 지금의 닭갈비와는 달리 드럼통 안에 연탄을 넣고 그 위에 석쇠를 올려 양념한 닭고기를 구워 먹었다.」「70년대 중반을 넘기면서 드럼통 위에 석쇠가 퇴장하고 철판이 올랐다. 그러면서 야채와 가래떡이 들어가기 시작하고 고기를 먹고 난 다음 밥이나 국수를 비벼 주게 되었다.」「80년대 들어 닭갈비의 인기는 가히 폭발적이었다. 특히 텔레비전의 '맛따라 길따라' 류의 프로그램에 소개되고 난 후부터는 춘천의 오랜 향토 음식인 막국수에 버금가는 명성을 얻기 시작했다.」

1990年代

1990年代に入ってからはソウル市を中心として全国に専門店が拡大していった。

2000年代

春川タッカルビ祭りの開催
2004年4月に江原道春川市にて、第1回「春川タッカルビ祭り(춘천닭갈비축제)」が開催された。その後、2008年からは、1996年8月に第1回を行った「春川マッククス祭り(춘천막국수축제)」と合同になり、現在まで「春川マッククスタッカルビ祭り(춘천막국수 닭갈비축제)」として開催されている[7]

2010年代以降

2014年にチーズタッカルビが登場し、日本にも伝わって大きなブームとなった。

  • チーズタッカルビの登場
韓国では2014年にチーズブームが到来。2014年5月にソウルの弘大で1号店をオープンした「ジェームスチーズトゥンカルビ(제임스치즈등갈비)」は、辛い味付けのトゥンカルビ(豚バックリブの焼肉/등갈비)を溶けたチーズにつけて味わうチーズトゥンカルビで爆発的な人気を集め、わずか半年で全国に100店舗超を展開した(八田靖史の取材記録より、2014年11月28日)。この人気によって後発店が続々と誕生したほか、同様のスタイルで辛い料理をチーズに絡めて食べる他の料理も人気を集めた。その代表格と言えるのがチーズタッカルビ(チーズに絡める鶏肉の鉄板焼き、치즈닭갈비)であり、ほかには[[チュクミボックム(イイダコ炒め/주꾸미볶음)|チーズチュクミ(チーズに絡めるイイダコ炒め、치즈주꾸미)]]、[[タッパル(鶏足焼き/닭발)|チーズタッパル(チーズに絡める鶏足焼き、치즈닭발)]]などがあった。このチーズタッカルビは2015年夏以降に日本へと伝わり、2016年に入って大きなブームへと拡大した(日本における定着 チーズタッカルビのブーム参照)。
  • チーズタッカルビの起源
チーズタッカルビのブームは2014年以降に拡大したが、タッカルビにチーズを加える工夫自体はそれ以前からあった。当初はタッカルビそのものではなく、タッカルビの後に食べるポックムパプ(チャーハン/볶음밥)にチーズをかけるトッピングから始まっており、韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2004年7月5日にソウルの新村で初めて食べた。このときの経験は親しい友人らに送っていた非公開のメールマガジン「週刊サメガレイ第175号」に記録があり、その中で「タッカルビのさらなる可能性を感じた」と感動を綴っている。このポックムパプへのトッピングが、やがてタッカルビ本体へのトッピングへと移行していった。鉄板に大量のチーズを溶かし、タッカルビを絡めて食べるスタイルもチーズトゥンカルビのブーム以前からあり、ネット検索でさかのぼる限り、少なくとも2011年1月に全羅北道全州市でオープンした「コスタッカルビ(고수닭갈비)」の例が見られる[8]

種類

 
クンムルタッカルビ

タッカルビには次のような種類がある。

鶏肉のバリエーション

タッカルビはもともと骨のついた肉をぶつ切りにして使ったが、徐々に食べやすい骨なしの鶏モモ肉が主流となっていった。90年代には骨ありと骨なしを選ぶ店が多かったが、やがて骨なしが主流となり、タッカルビといえば骨なしが当たり前になってきている。タッカルビの語源が、骨つきの鶏肉を牛カルビや豚カルビに見立てたこと由来するのを考えると、現在のスタイルは名前とかけ離れたものになったと言える。

  • ピョインヌンタッカルビ(뼈있는닭갈비)
骨ありのタッカルビ
  • ピョオムヌンタッカルビ(뼈없는닭갈비)
骨なしのタッカルビ

具のバリエーション

  • ヘムルタッカルビ(해물닭갈비)
魚介類を加えたタッカルビ
  • ナクチタッカルビ(낙지닭갈비)
テナガダコを加えたタッカルビ
  • チュクミタッカルビ(주꾸미닭갈비)
イイダコを加えたタッカルビ
  • カレータッカルビ(카레닭갈비)
カレー味のタッカルビ。特にカレー味と名乗らなくても味付けにカレー粉を用いる店もある。
  • チーズタッカルビ(치즈닭갈비)
ピザ用のシュレッドチーズを加えたタッカルビ

調理法のバリエーション

煮る、焼くといった調理法のタッカルビは、2010年代に入ってソウルを中心に増加の傾向を示している。

  • クンムルタッカルビ(국물닭갈비)
鍋料理のように煮汁を多めに作るタッカルビ。江原道太白市の郷土料理としても有名で、ムルタッカルビ(물닭갈비)、テベクタッカルビ(태백닭갈비)と呼ばれることもある(「太白市の料理/ムルタッカルビ」の項目も参照)。
  • スップルタッカルビ(숯불닭갈비)
下味をつけた鶏肉を網焼きするタッカルビ。かつて春川で作られていた大元のスタイルを踏襲したもの。

日本における定着

 
2002年に市販されたタッカルビの素

90年代に韓国で流行したのを受け、90年代後半から2000年代の初めにかけて、日本にもタッカルビが持ち込まれた。中でも2000~01年にかけては専門店がオープンしたり、ファミリーレストランの「デニーズ」がメニューに加えるなど、ブームの様相を呈した。このとき、タッカルビでなく「ダッカルビ」との表記も多く使われたため、現在でもダッカルビと表記するケースは多い。

  • 2000年から2001年にかけて東京、新大久保で「玄の家」、西新宿の新宿アイランドタワー地下1階で「春川ダッカルビ」、渋谷のセンター街で「元祖春川村」といったタッカルビ専門店がオープンした。
  • 2001年1月にはファミリーレストランの「デニーズ」がタッカルビの販売を始めた。
  • 2002年2月には味の素から「Cook Do Korea!ダッカルビ用」が、ミツカンから「アジア元気食堂〈タッカルビ丼〉」が発売され、家庭でも手軽にタッカルビを味わえるようになった。

チーズタッカルビのブーム

 
チーズタッカルビ
  • 東京、新大久保では2015年夏頃からピザ用のシュレッドチーズを溶かして絡めるチーズタッカルビが登場し、これが2016年に入って人気を獲得。提供店舗が増えるとともに、他地域にも広がって大きなブームとなった。2016年の下半期からはテレビなどのメディアでも取り上げられ、2017年に入ってもさらにブームが拡大している。

エピソード

  • 韓食ペディアの執筆者である八田靖史は1997年2月25日に初めてタッカルビを食べ、当時の日記に「にわとりカルビは非常に美味しかった」との感想を残している。

地域

 
ファンギタッカルビ
全国的にタッカルビ発祥の地として有名。明洞や楽園洞、江原大学の周辺などにタッカルビの専門店通りがある。
江原道春川市とともにタッカルビ発祥地のひとつと考えられている。
 
ムルタッカルビ
鍋料理風に仕立てるムルタッカルビが郷土料理として有名。ムルタッカルビ、テベクタッカルビとも呼ぶ。
韓方材のファンギ(キバナオウギ、황기)を煮込んだ汁を薬味ダレに混ぜたファンギタッカルビが有名。ファンギは旌善郡の特産品である(「旌善郡の料理/ファンギ」の項目も参照)。

脚注

  1. 『春川地域でのタッカルビ発生に対する由来公告』(春川市庁公告資料)
  2. 江原道の味紀行 、韓国観光公社ウェブサイト、2014年9月4日閲覧
  3. 3.0 3.1 황교익, 2000, 『맛따라 갈까 보다』, 디자인하우스, P167-168
  4. 2000, 『원조맛집 100배 즐기기 지방편』, 중앙M&B, P30
  5. 別味珍味 春川「닭갈비」 、NAVERニュースライブラリー、2023年1月29日閲覧
  6. 別味珍味 春川「닭갈비」 、NAVERニュースライブラリー、2023年1月29日閲覧
  7. 춘천막국수 닭갈비축제 、春川マッククスタッカルビ祭りウェブサイト、2023年6月25日閲覧
  8. 전주 한옥마을 '고수 닭갈비' 、全州中央新聞、2017年3月23日閲覧

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目