「カルビグイ(牛カルビ焼き/갈비구이)」の版間の差分

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'''カルビグイ'''([[갈비구이]])は、牛カルビ焼き。カルビ([[갈비]])は肋骨、およびそのまわりの肉のこと。グイ(=クイ、[[구이]])とは焼き物の総称。焼肉店ではクイを省略し、カルビと呼ぶことも多い。ソカルビ([[소갈비]])とも呼ぶ。肋骨まわりの肉を薄く切り広いて、網や鉄板などで焼いて味わう。下味をつけずにそのまま焼いたものをセンカルビ(生カルビ、[[생갈비]])と呼び、甘い醤油ダレに漬け込んだものをヤンニョムカルビ([[양념갈비]])と呼ぶ。日本では骨を外したものもカルビと称するが、韓国では骨付きが前提であり、骨を外したものは[[カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)]]と呼び分ける。牛焼肉の部位としては定番のひとつであり、[[カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)]]、[[トゥンシム(牛ロースの焼肉/등심)]]、[[アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)]]、[[チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)]]などともに、牛焼肉店のメニューに並ぶことが多い。なお、豚のカルビを焼いた料理は[[テジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)]]と呼ぶ。類似の料理には、[[トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)]]がある。
 
'''カルビグイ'''([[갈비구이]])は、牛カルビ焼き。カルビ([[갈비]])は肋骨、およびそのまわりの肉のこと。グイ(=クイ、[[구이]])とは焼き物の総称。焼肉店ではクイを省略し、カルビと呼ぶことも多い。ソカルビ([[소갈비]])とも呼ぶ。肋骨まわりの肉を薄く切り広いて、網や鉄板などで焼いて味わう。下味をつけずにそのまま焼いたものをセンカルビ(生カルビ、[[생갈비]])と呼び、甘い醤油ダレに漬け込んだものをヤンニョムカルビ([[양념갈비]])と呼ぶ。日本では骨を外したものもカルビと称するが、韓国では骨付きが前提であり、骨を外したものは[[カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)]]と呼び分ける。牛焼肉の部位としては定番のひとつであり、[[カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)]]、[[トゥンシム(牛ロースの焼肉/등심)]]、[[アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)]]、[[チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)]]などともに、牛焼肉店のメニューに並ぶことが多い。なお、豚のカルビを焼いた料理は[[テジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)]]と呼ぶ。類似の料理には、[[トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)]]がある。
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== 歴史 ==
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=== 1930年代 ===
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:;趙豊衍の報告
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:1914年生まれの随筆家、趙豊衍(조풍연)によれば、1939年に[[ソウル市の料理|ソウル市]]鍾路区楽園洞(チョンノグ ナグォンドン)の[[ネンミョン(冷麺/냉면)]]店でカルビグイを提供したのが外食における始まりだったという<ref>著:趙豊衍、訳:尹大辰, 1995, 『韓国の風俗 -いまは昔-』, 南雲堂, P30-31</ref>。当時は[[ネンミョン(冷麺/냉면)|ネンミョン]]1杯が20銭であり、カルビグイも同じく1皿20銭であった。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2019年4月18日 (木) 10:43時点における版

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カルビグイ갈비구이)は、牛カルビ焼き。カルビ(갈비)は肋骨、およびそのまわりの肉のこと。グイ(=クイ、구이)とは焼き物の総称。焼肉店ではクイを省略し、カルビと呼ぶことも多い。ソカルビ(소갈비)とも呼ぶ。肋骨まわりの肉を薄く切り広いて、網や鉄板などで焼いて味わう。下味をつけずにそのまま焼いたものをセンカルビ(生カルビ、생갈비)と呼び、甘い醤油ダレに漬け込んだものをヤンニョムカルビ(양념갈비)と呼ぶ。日本では骨を外したものもカルビと称するが、韓国では骨付きが前提であり、骨を外したものはカルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)と呼び分ける。牛焼肉の部位としては定番のひとつであり、カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)トゥンシム(牛ロースの焼肉/등심)アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)などともに、牛焼肉店のメニューに並ぶことが多い。なお、豚のカルビを焼いた料理はテジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)と呼ぶ。類似の料理には、トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)がある。

歴史

1930年代

趙豊衍の報告
1914年生まれの随筆家、趙豊衍(조풍연)によれば、1939年にソウル市鍾路区楽園洞(チョンノグ ナグォンドン)のネンミョン(冷麺/냉면)店でカルビグイを提供したのが外食における始まりだったという[1]。当時はネンミョン1杯が20銭であり、カルビグイも同じく1皿20銭であった。

脚注

  1. 著:趙豊衍、訳:尹大辰, 1995, 『韓国の風俗 -いまは昔-』, 南雲堂, P30-31

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関連項目