アグタン(アンコウ鍋/아구탕)

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アグタン아구탕)は、アンコウ鍋。

アグタン

概要

アグ(아구)はアンコウ、タン()は鍋料理の意。アンコウはアグィ(아귀)とも呼ばれるため、アグィタン(아귀탕)と呼ぶこともある。アンコウのアラなどでとったスープに、ぶつ切りにしたアンコウ、大豆モヤシ、セリ、長ネギ、青唐辛子などの具として入れ、みじん切りニンニク、ショウガ、粉唐辛子、塩、醤油などで味付ける。アンコウの身は、ワサビ醤油につけて食べてもよい。アンコウ料理の専門店や、海鮮料理店、居酒屋などで提供される。そのほかアンコウを使った料理としては、アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜)、アグスユク(茹でアンコウ、아구수육)などがある。韓国でアンコウが食用として利用され始めたのは1960年代であり、この時期に慶尚南道昌原市の馬山(マサン、마산)地区や、仁川市において調理法が普及していった。

  • ムルトムボンイタン
ムルトムボンイタン(물텀벙이탕)は、アグタンの仁川市方言。ムルトムボンイ(물텀벙이)はアンコウ(아귀)の別称。ムルトムボン(물텀벙)とも呼ぶ。直訳すると「水にドボンする魚」という意味であり、かつてはとれても捨てられていたことに由来する。タン()は漢字で「湯」と書いて鍋料理の意。仁川市彌鄒忽区龍峴洞(ミチュホルグ ヨンヒョンドン、미추홀구 용현동)に専門店が集まっており、一帯は「龍峴洞ムルトムボンイ通り」(용현동 물텀벙이거리)と呼ばれる。

地域

脚注


外部リンク

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関連項目