プデチゲ(ソーセージ鍋/부대찌개)

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プデチゲ부대찌개)は、ソーセージ、ランチョンミートなどの加工肉を韓国式の味付けで調理した鍋。

名称

プデチゲのプデは漢字で「部隊」と書いて軍隊組織の部隊を表す。チゲは鍋料理の総称。「部隊鍋」「軍隊鍋」と訳されることも多い。日本ではブデチゲ、ブテチゲ、部隊チゲといった表記も見られるが、本辞典においては「プデチゲ」を使用する。発音表記は[부대찌개]。

概要

プデチゲはソーセージ、ランチョンミートなどの加工肉を韓国式の味付けで調理した鍋。具は店によってさまざまでベーコン、マカロニ、ペンネ、ベークドビーンズ、スライスチーズといった洋風食材に加え、タマネギ、長ネギ、春菊、ニンジンなどの野菜類、白菜キムチ、ひき肉、豆腐、キノコ、インスタントラーメン、タンミョン(당면、春雨)、チョルミョン(쫄면、でんぷん麺)、餅など多岐に渡る。ただし、料理のベースとしてはキムチチゲ(キムチ鍋/김치찌개)の亜流と考えられることが多く、韓福眞は著書『私たちの生活100年・飲食(우리 생활 100년-음식)』の中で、「プデチゲは西洋式の肉加工品であるソーセージやハム(ランチョンミート)などを入れたキムチチゲ」(原文1)[1]だと説明している。味付けは牛ベースのスープが多く用いられ、粉唐辛子などで辛く味付けをする。卓上のコンロに鍋を置いて、調理しながら味わうスタイルが一般的だが、食堂においては1人前のプデチゲをトゥッペギ(뚝배기、チゲ用に使う素焼きの鍋)で提供することもある。主に専門店で味わう料理だが、居酒屋、食堂などのメニューに載ることもある。

【原文1】「부대찌개는 서양식 육가공품인 소시지와 햄 등을 넣은 김치찌개」

歴史

1950~60年代

プデチゲの由来には諸説あり、必ずしも明確な起源が明らかになっている訳ではないが、朝鮮戦争(1950~53年)後の困窮した時代に米軍基地から流出した缶詰類を韓国式に調理したとの説が有力である。

  • 「オデン食堂」の解説
1960年に創業し、韓国でもっとも古いプデチゲの専門店とされる「オデン食堂(오뎅식당)」(京畿道議政府市)では、公式ウェブサイトでプデチゲの由来を以下のように説明している。「米軍は食糧をアメリカから空輸して食べ、その食糧が一部軍隊の外に流れ出た。アメリカ人の食材だったが、韓国人はこれをアメリカ人のように食べはしなかった。朝鮮半島の住民たちの長い伝統料理のスタイルであるタン(スープ)にこれを入れた。そして名前をプデチゲと呼んだ」(原文2)。[2]
また、同ページではプデチゲを「キムチチゲの一種だ」とも説明し、その成立背景を以下のように分析している。「プデチゲの調理法を見ると、誰かが創案をした料理ではない。 キムチチゲにソーセージやハムを加えたことだけのことだ。 キムチを入れないプデチゲも稀にあるが、多くのプデチゲはキムチとともに煮るので色々な種類のキムチチゲ、すなわち豚キムチチゲ、サンマキムチチゲ、ツナキムチチゲ、イワシキムチチゲ、サバキムチチゲと同じ系統にある料理といえる。 従って、プデチゲはソーセージとハムを比較的容易に入手できる地域で食べ始めた料理だっただろうことを推測できる。 朝鮮戦争以後、米軍はソウル、釜山、仁川、原州、春川、東豆川、烏山、坡州、平沢、城南、水原、議政府、鎮海などなど、朝鮮半島のあちこちに駐留した。 その各米軍駐屯地でソーセージとハムは流れ出ただろうし、従ってプデチゲ、すなわちソーセージハムキムチチゲは朝鮮半島のあちこちで作られ、食べられたことだろう」(原文3)。
【原文2】「미군은 음식을 미국에서 공수하여 먹었고, 그 음식이 일부 군대 밖으로 흘러나왔다. 미국인의 음식 재료였는데, 한국인은 이를 미국인처럼 먹지 않았다. 한반도 주민들의 오랜 전통음식 스타일인 '탕'에 이를 넣었다. 그리고 이름을 부대찌개라 하였다.」
【原文3】「부대찌개의 조리법을 보면, 누군가 창안을 한 음식은 아니다. 김치찌개에 소시지나 햄을 더한 것일 뿐이다. 김치를 넣지 않는 부대찌개도 더러 있지만, 대부분의 부대찌개는 김치와 함께 끓이므로 여러 종류의 김치찌개, 즉 돼지고기김치찌개, 꽁치김치찌개, 참치김치찌개, 멸치김치찌개, 고등어김치찌개와 한 계통에 있는 음식이라 할 수 있다. 따라서 부대찌개는 소시지와 햄을 비교적 쉽게 구할 수 있는 지역에서 먹기 시작한 음식이었을 것을 추측할 수 있다. 한국전쟁 이후 미군은 서울, 부산, 인천, 원주, 춘천, 동두천, 오산, 파주, 평택, 성남, 수원, 의정부, 진해 등등 한반도 곳곳에 주둔하였다. 그 여러 미군 주둔지에서 소시지와 햄이 흘러나왔을 것이고, 따라서 부대찌개, 즉 소시지햄김치찌개는 한반도 여기저기서 끓여 먹었을 것이다.」
  • インスタントラーメンの登場
1963年9月、韓国初の国産インスタントラーメンが「三養食品(삼양식품)」から発売された[3]。日本ではプデチゲを指して「ラーメン鍋」と翻訳することもあるが、インスタントラーメンの発売開始よりもプデチゲの誕生が早かったことを考えると、必ずしもプデチゲにインスタントラーメンは必須の具ではない。元祖とされる前述の「オデン食堂」でもインスタントラーメンはトッピングという扱いになっており、レギュラーのプデチゲには具として入らない。

1980年代

プデチゲが米軍基地の周辺から、全国に拡大していったのは1980年代からと推定できる。

  • 「本明洞プデチゲ」の開店
1982年にソウルの明洞で開店した「本明洞プデチゲ」は、ソウルで初めてのプデチゲ専門店と名乗っていた。現在は閉店。
  • キム・チャンビョルの報告
キム・チャンビョルは著書『韓国料理、その美味しい誕生(한국음식 그 맛있는 탄생)』の中でプデチゲの広まった時期について以下のように述べている。「筆者のアンケート調査によれば、80年代中盤までにプデチゲを食べた人は米軍基地の近隣に住んでいたり、または米軍基地と関連した仕事をする人がいる場合に過ぎなかった。 一般的な食堂でプデチゲを食べたという回答は80年代後半以降に限定された」(原文4)[4]
【原文4】「필자의 설문조사의 결과, 80년대 중반까지 부대찌개를 먹어본 사람은 미군기지 인근에 살고 있거나 또는 미군기지와 관련된 일을 하는 사람이 있는 경우에 불과했다. 일반적인 식당에서 부대찌개를 먹었다는 응답은 80년대 후반 이후로만 국한되었다.」

1990年代

  • 「ノルブプデチゲ&チョルパングイ」の開店
1987年に「ノルブポッサム(놀부보쌈)」として出発した現在の株式会社ノルブは、1992年に「ノルブプデチゲ&チョルパングイ(놀부부대찌개 & 철판구이)」をオープンさせた[5]

種類

プデチゲには次のような種類がある。

  • ジョンスンタン(존슨탕)
ジョンスンタンはプデチゲとよく似た料理であり、ソウル市龍山区の「パダ食堂(바다식당)」の看板料理として有名。牛骨と牛胸肉のダシをベースとした辛口のスープに、ソーセージ、ランチョンミート、タマネギ、長ネギ、キャベツ、スライスチーズなどの具を入れて作る(インスタントラーメンは入らない)。この料理はアメリカのリンドン・B・ジョンソン大統領(第36代)に由来し、直訳すると「ジョンソンの鍋」という意味である。命名の由来には諸説あるが、「ジョンソン大統領が米軍基地を訪問した際、偶然プデチゲの味見をして最高の味だと高く評価した」(原文5)[6]という説や、「訪韓中の食事を担当した調理人が、親善の意味を込めて、アメリカの材料を韓国式に調理したのが始まり」(八田靖史の取材記録より、梨泰院「パダ食堂」、2004年7月6日)との説がある。ただし、確かにジョンソン大統領は1966年10月31日から11月2日まで韓国を訪問しているものの、プデチゲを食べたり、プデチゲ風の料理が食事として出たという明確な記録は見当たらない。
【原文5】「존슨 대통령이 미군기지를 방문했다가 우연히 부대찌개를 맛보고 최고의 맛이라 호평했다」
  • トゥッペギプデチゲ(뚝배기부대찌개)
トゥッペギで煮込んだ1人前のプデチゲ

エピソード

  • 議政府市の「第一市場(제일시장)」では、プデチゲ用の加工肉をプデゴギ(부대고기、部隊肉)の名前で販売している。
  • プデチゲに欠かせないランチョンミートは韓国語でハム(햄)と呼ばれる。

地域

  • 京畿道議政府市
議政府洞にプデチゲの専門店通りがある。
  • 京畿道平沢市
松炭地区にプデチゲの専門店が集まっており、松炭プデチゲとも呼ばれる。「ファンソチプ(황소집)」「テンチプ(땡집)」「キムネチプ(김네집)」「チェネチプ(최네집)」の4店舗が特に有名。

脚注

  1. 한복진, 2001, 『우리 생활 100년-음식』, 현암사, P77
  2. 의정부 부대찌개의 유래 、オデン食堂公式ウェブサイト、2014年7月4日閲覧
  3. 삼양식품 회사연역 、三養食品公式ウェブサイト、2014年7月8日閲覧
  4. 김찬별, 2008, 『한국음식 그 맛있는 탄생』, 로크미디어, P133
  5. 놀부 NBG 、ノルブ公式ウェブサイト、2014年7月8日閲覧
  6. 한국관광공사, 2009, 『대한민국 대표 음식이야기』, 도서출판 넥서스, P59

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目