年末特別企画~2015年これがうまかったベスト10!!

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年末特別企画~2015年これがうまかったベスト10!!

<2015年これがうまかったベスト10!!>
「こんばんは。司会の古里柳徹子でございます」
「こんばんは。宇米谷宏です」

「コリやなぎ徹子と、うめーや宏。」
「2人合わせてコリアうめーや!!でございます」

ぱちぱちぱちぱちぱちぱち。

「さて、今年もこの季節がやってきました」
「かつてメールマガジンに登場していた我々ふたり」
「年末の顔としての役割をブログに移しまして」
「今年で3度目の出演ということになっております」

「この恒例行事も2004年以来なんと11年目」
「途中で2年ほど飛ばした時期はありましたが」
「こうして順調に回を重ねてこれたのは幸せなことです」
「まずはそんな過去の歴史を紹介しましょう」

<過去のベストテン>
2004年これがうまかったベスト10!!
2005年これがうまかったベスト10!!
2008年これがうまかったベスト10!!
2009年これがうまかったベスト10!!
2010年これがうまかったベスト10!!
2011年これがうまかったベスト10!!
2012年これがうまかったベスト10!!
2013年これがうまかったベスト10!!
2014年これがうまかったベスト10!!

「と、ご挨拶をしたところで、八田氏!」
「今年も年末になったのはいいとして去年のアレ!」
「そう、某地域で隠した料理はどうなったんですか!」
「結局、今年の今日まで放置ですよ!」

あ、あー。そうでしたね。

去年はミステリーツアーに入る予定とかがあって、
ベストテンの一部を非公開にしたんでしたっけ。
すっかり忘れていました。

一応ですね……。

第7位、某地域の某魚料理!
 ↓
第7位、牙山市で80年の歴史を誇る老舗のウナギ焼き

第3位、某地域の某麺料理!
 ↓
第3位、瀋陽市(中国)「七宝山飯店」の冷麺

というのが隠されていた内容です。
第7位はミステリーツアーでも行きまして大好評。
第3位は今年の北朝鮮旅行にかかわるのですが、
昨年、それが1度中止になったんですよね。

七宝山飯店は北朝鮮政府が経営するホテルですが、
そこで食べた冷麺がまさに至福の味わいでした。
ただ、去年の段階ではまだ北朝鮮に行けておらず、
そのネタバレになるなと思って伏せたんです。

ま、今年はもう某とかないのでご安心ください。

「うわ、相変わらずバカなことを言っていますね」
「そもそも某なんてないのが当たり前」
「安心とかナメたセリフにいよいよ気持ちも萎えますが」
「なんとか皆様のために進行していきましょう」

「それでは2015年のランキング!」
「第10位から第7位までの発表です!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

10位:京畿道南楊州市のトンチミグクス2軒ハシゴ
9位:光州広域市の個性派豚焼肉2軒ハシゴ
8位:京畿道広州市(南漢山城)のタットガニ
7位:仁川広域市の天然ヒラメ刺しとすいとん鍋

「はい、今年も地方料理が満載ですね」
「これなら一応は仕事をしたと言えるでしょうか」
「中には見慣れない料理名もありますので」
「八田氏に内容の解説をしてもらいましょう」

相変わらずの辛口ですよねぇ。

一応もなにも今年の出張は全9回で計61日。
計203軒(うち新規173軒)を取材したぐらいですから、
自分でも頑張ったほうだと思いますよ。

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まあ、ともかく。

10位のトンチミグクスは水キムチに素麺を入れた料理。
南楊州(ナミャンジュ)の松村里(ソンチョンニ)という地域に、
有名なトンチミグクスの店が2軒並んでいてハシゴをしました。
どちらも見事でしたが、僕は「開城チプ」がより好みですね。

店名:チュギョジュヌントンチミグクス(죽여주는 동치미국수)
住所:京畿道南楊州市鳥安面北漢江路547(松村里754-2)
住所:경기도 남양주시 조안면 북한강로 547(송촌리 754-2)
電話:031-576-4070

店名:開城チプ(개성집)
住所:京畿道南楊州市鳥安面北漢江路539(松村里792-1)
住所:경기도 남양주시 조안면 북한강로 539(송촌리 792-1)
電話:031-576-6497

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9位は光州(クァンジュ)で食べた豚焼肉。
光州はツアーで行ったり、『日経おとなのOFF』に記事を書くなど、
しっかり取材をすることができた地域のひとつです。

中でも印象的だったのが焼き冷麺でシメる豚カルビ店と、
マッコリ醸造場を兼ねる藁焼きサムギョプサル店。
以下の「旅いさら」というサイトでもコラムにしました。

<関連記事>
地元で知らなきゃモグリと言われる豚カルビ&焼き冷麺がウマい!(旅いさら)
マッコリの蔵元が敷地内に開いた藁焼き豚焼肉の店がいろいろスゴイ(旅いさら)

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8位は2月のぐるぐるグルメツアーで行きました。
昨年、世界遺産に指定された南漢山城の奥まったところに、
庭園の素晴らしい鶏料理&韓定食の店があります。
ここのタットガニ(鶏粥鍋)が絶品でしたね。

<関連記事>
ミステリーツアー速報4日目~絶品の鍋2品を堪能し今回のツアーも無事終了しました。

店名:楽善斎(낙선재)
住所:京畿道広州市中部面仏堂キル101(仏堂里194-2)
住所:경기도 광주시 중부면 불당길 101(불당리 194-2)
電話:031-746-3800

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第7位は仁川の花水埠頭で食べた刺身とすいとん鍋。
漁船がとれたてを直販する水産物直売所で刺身を買い、
近隣の店に持ち込むのですが、シメのアラ鍋が最高でした。
その鍋を食べにまた行きたいという港です。

<関連記事>
絶品のすいとんアラ鍋を提供する持ち込み自由の刺身店(旅いさら)

「はい、八田氏ありがとうございます」
「どうやら真面目に今年は食べ歩いたようですね」
「これが心を入れ替えたのなら何よりですが」
「ま、たまたまでしかないでしょうしね」

わはははははは。(場内爆笑)

「さて、このまま今年は順調に進めたいところ」
「お次は第6位から第4位までを紹介します!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

6位:福島県白河市の虎マッコリ&福島の郷土料理
5位:慶尚北道栄州市の高麗人参定食&アップルパイ
4位:忠清南道洪城郡のトリガイしゃぶしゃぶ

「はい、こちらも各地域揃いました」
「なかなかバラエティに富んでいるようですが」
「よくよく見ると国内も混ざっていますね」
「八田氏の説明を聞いてみましょう」

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今年は国内の日帰りバスツアーを始めまして、
日本の中の韓国を巡るという企画でした。
これが予想外に好評をいただき全部で4回実施。
そのうち2度訪れたのが福島県白河市でした。

ここには日本で初めて国産のマッコリを造り始めた、
有賀醸造という酒蔵があるんです(1990年~)。
マッコリファンなら虎マッコリの製造元として有名ですね。
ここを訪ねて酒蔵を見学し、郷土料理にも舌鼓を打つと。

日帰りながら満足度の高いツアーになりました。
これは個人的にも継続して実施したい企画です。

<関連記事>
第1回「日本国内の韓国・朝鮮を巡る旅(福島編)」後記~出来たてマッコリを片っ端から空に
国産のマッコリはドライで辛口!四半世紀の歴史がある有賀醸造の「虎マッコリ」(ippin)

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5位は今年広報大使を拝命した栄州(ヨンジュ)から。

栄州は高麗人参、リンゴ、韓牛の名産地として有名ですが、
それらを組み合わせた料理を食べられるお店に出合いました。
薬膳料理を掲げる「薬膳堂」というお店なのですが、
地元素材同士、合わないはずがないというのが持論です。

<関連記事>
栄州市広報大使が推薦する秋の旬グルメを満喫できる3軒(旅いさら)

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4位は忠清南道洪城郡のトリガイしゃぶしゃぶ。
2月のぐるぐるグルメでも洪城産のトリガイを入れましたが、
ツアーとは別にこっそり本場にも行ってきました。

日程の関係上、どうしても洪城までは行けないのが残念で。
参加者の方には申し訳ありませんが抜け駆けということです。

<関連記事>
エビを食べたらトリガイも食べたくなる漁港 ~ただし同時には不可(旅いさら)

「はい、抜け駆けをこっそり告白と」
「きっと参加者の方もこれを見てたりするでしょうけどね」
「年末のドタバタに紛れようという魂胆が見え見え」
「浅はかです。本当にあきれるほど浅はかです」

がはははははは。(場内爆笑)

「さて、次はいよいよベスト3ですがその前に少し寄り道」
「次点のような番外をご覧ください」

番外:リッツカールトンソウル「花園」の懐石弁当

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「ん? 懐石弁当とはまた贅沢なものを」
「いったいこれはどうしたんですか?」

実は今年は日韓の食文化交流追いかけていまして、
来年の1月20日頃には新刊として出版される予定です。
本来は今年のうちに出したかったんですけどね。

2003年に初めての本を出版して以来、昨年まで、
毎年1冊は著書を出していたのに今年は途切れました。
本当に仕事のできない1年だったと反省しています。
そんな悔恨も含めた番外として選びました。

「なるほど、そういう意味での番外ですか」
「たぶん遅筆がたたって締切を過ぎたんでしょう」
「先ほど出張9回とか、203軒とか自慢していましたが」
「出版がゼロというのでは説得力がないですね」

はははははは。(場内冷笑)

「さて、巧妙な新刊の宣伝はこのぐらいにして」
「いよいよベスト3の発表へと移ることにしましょう」
「2015年のトップを飾るのはどの料理か!」
「それでは発表です!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

3位:慶尚北道英陽郡の『飲食知味方』再現料理
2位:全羅南道莞島郡のアワビ三昧&サワラの刺身
1位:平壌、咸興の冷麺&北朝鮮料理全般

「はい、今年はきれいに出揃いました」
「去年は3位が某地域の某麺料理でしたからね」
「その伏線が1位ということになるのでしょうか」
「八田氏に語っていただくことにしましょう」

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今年は栄州市の広報大使をいただいたことで、
栄州市が属する慶尚北道全体の広報大使も拝命しました。
その関連で「GB-Story」という冊子を作ったのですが、
巻頭特集になったのが英陽(ヨンヤン)でした。

『飲食知味方』は両班夫人の書いたレシピ本で、
ハングルで書かれた料理本としては最古(1670年頃)。
それを現代に復元した料理を味わえるとあって、
期待も大きかったのですが感動はそれ以上でした。

詳しくは以下のウェブ版をダウンロードしてご覧ください。

<関連記事>
ダウンロード版「GB-Story」配布~慶尚北道広報大使による最新取材報告会後記

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2位はまんぷくツアーのメインになった莞島のアワビ。
これ、先に紹介した来年の新刊でも詳しく取り上げるのですが、
日韓の架け橋としても意義ある特産品なんです。

そんなアワビを下見、2度に渡るツアーで山ほど食べ、

「人生でこんなにアワビを食べることはないだろう」

と思えるほど贅沢な体験をした1年でした。
あとは秋冬に旬を迎えるサワラの刺身も贅沢でしたねぇ。
足が早く身割れしやすいので刺身はたいへん貴重です。

<関連記事>
韓国アワビが身近になった理由(K-FOODコラム)
サワラの刺身という産地の贅沢(K-FOODコラム)

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そして、栄えある1位は北朝鮮料理の数々。

念願だった平壌、咸興の冷麺を食べられたほか、
これまで謎だった数多くの北朝鮮料理を味わいました。
そのすべては「北朝鮮報告」としてブログにアップしましたが、
これもまた来年の新刊にてその感動と発見を報告しています。

語るべきことを短くまとめるのであれば、

「僕が食べた中でいちばん美味しい冷麺は北にある」

ということでしょうか。
北朝鮮には括目すべき食文化があります。

<関連記事>
北朝鮮報告(1)~平壌、開城、元山、咸興の各地域を食べ歩いてきました。

「はい、2015年の1位は冷麺と北朝鮮料理」
「なかなか食べに行けない地域だけに印象的だったでしょうね」
「いちばん美味しい冷麺とは大きく出た感じですが」
「その気持ちが重々伝わってくる1位でした」

「さて、これにて無事に出揃いましたベストテン」
「以上をもちまして2015年の締めくくりとなります」
「来年はどんな料理がランクインするのでしょう」
「充実したベストテンを期待しつつ……」

「みなさま、よいお年を!」

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