神宮前「モランボン神宮前」~ミシュラン3年連続2つ星獲得の店で特別限定試食会

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 かの、「ミシュラン」が3年連続で2つ星を与えた韓国料理店。

 焼肉のタレなどで有名な「モランボン」の直営という点では馴染み深いものの、「モランボン神宮前」は完全予約制で、座席は個室が最大で3つのみ。料理は3種類のコースが1万1000円(税抜)~という超高級店です。普段なら気軽にホイホイ足を運ぶような店ではありませんが……。

「新商品の試食会をやりますよ~」

 ということでご招待いただき、大喜びで参加してきました。

 冒頭の写真は、今年5月から新たにご就任なさった新料理長のジョン・ホドさん。ジョン・キョンファ先生の姪御さんとして直接の指導を受け、またこの店においてはオープン当初から厨房スタッフとして働き、韓国留学も経ていよいよ独立ということだそうです。

 歴史あるモランボンもいよいよ3代目の時代に突入。

 そんなお披露目の意味もあったのかもしれませんが、新料理長が鍋に注いでいるのは……。

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 このほどモランボンがリニューアルをした家庭向けのキムチチゲ用スープ。

マイルドキムチチゲ用スープ 中辛750g
濃厚キムチチゲ用スープ 辛口750g

 の2品が新しくなってお目見えしています。

 広報の方の説明によれば……。

・キムチヤンニョム(合わせ調味料)を刷新
・深いコクと本格感を強調(ワタリガニスープに新しく牛ダシを配合)
・インパクトのあるパッケージデザインに

 という3点が主なリニューアルポイントであるとか。確かにたっぷりの野菜を加えて、なお薄まらない、濃厚なダシのうまさを楽しめる仕上がりでした。

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 そのインパクトあるパッケージというのがコチラですが……。

 僕が持っていることで台無しになっていないことを祈ります。パッケージをしっかり見たい方は、コチラの公式ページをご参考ください。

 しかも、写真右手にいらっしゃる方は、モランボンのジョン・ピョンヨリ社長。料理長とともに僕の新刊まで持っていただいて、新商品の発表を聞きにきたのか、僕が営業に行ったのかよくわからないぐらいですが、そんな記念の3ショットを撮らせていただきました。

 ちなみに新料理長、ジョン・キョンファさんの姪御さんということは、すなわちジョン・ピョンヨリ社長の娘さんということ。麗しい父娘写真でもあるということで、よりいっそういい記念になりました。

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 試食会では料理長の作ったキムチチゲを味わい、残った汁にはごはんも投入。お決まりの流れを堪能し、いやあ、美味しかったで普通ならば終わるところですが……。

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 ん!?

 予想外だったのは、試食会に加え「韓国食文化交流」なるお題目がついていたこと。参加したのは各社マスコミでしたが、新商品の紹介のみならず「モランボン神宮前」の料理も楽しみつつ、韓国料理の話題で盛り上がろうという趣向でした。

 写真の料理は、

・左下が、ホバッチュク(カボチャ粥、호박죽)
・右下が、ムルギムチ(水キムチ、물김치)
・上が、モドゥムチョンチェ(前菜盛り合わせ、모둠전채)

 コース料理における最初の品々という感じですが、上の前菜盛り合わせだけでも、お店の細やかさが充分すぎるほど伝わってきました。

・左下が、ツルムラサキのナムル
・右下が、オイソン(宮中式キュウリの蒸し物、오이선)
・上が、トゥブソン(宮中式豆腐の蒸し物、두부선)

 ツルムラサキのナムルは、韓国でもまず見ないと思いますが、これを見て……。

・マルラバシグムチ(말라바시금치)

 という単語がバチッと頭に浮かんだ自分を褒め称えたかったです。旧ホームページで2005年に書いたこのコラム。9年の時を経て、しっかり出合うときがありました。

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 続いてボタンエビのケジャン。

 ……というメニューでしたが、ボタンエビをケジャン(カニの薬味ダレ漬け、게장)風に仕立てた料理です。お店の方からも、ケジャンのケはカニという意味なのですが……というフォローがしっかりありました。

 これ、食べ方もグッとくるものだったのですが、小さなスプーンが用意され、それを脳天に突き入れてミソをかき出すのが最初の手順。それを身とタレに絡ませつつ、手前に添えられた卵も含めてガブッといく、というのはこの上ない喜びでした。

 しかも、ボタンエビぷりっぷり。

 ワタリガニなどのケジャンもたまらないですが、ボタンエビでというのもいいですね。個人的にはこれをカンジャンケジャン(カニの薬味醤油漬け、간장게장)バージョンでも食べてみたいところです。

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 奥から厚切りのタン、右下が三角バラ、左下がザブトン。

 サシを見てもわかるように、いずれも高級部位ですが……。

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 それを社長自らが焼いてくれるという贅沢。

「私も調理師なんですよ」

 と社長がおっしゃっていましたが、かつては厨房仕事もよくなさったとのこと。さすが板についていらっしゃいました。

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 厚切りでも柔らかなタンはコチラのタレで。

 宮中料理を含むコースで、焼肉にもこだわるというのがひとつの「モランボン」らしさでしょう。この日は特別コースでしたが、レギュラーのコースにもしっかり焼肉は含まれています。

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 ごはんと一緒にテンジャンチゲ(味噌チゲ、된장찌개)が出て……。

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 デザートは2品。

・ペスク(梨のシロップ煮、배숙)
・コグマシルトク(サツマイモの蒸し餅、고구마실떡)

 ペスクの梨にちょんと黒い点がついているのは粒コショウ。こちらも宮中で食べられていた料理のひとつです。

 サツマイモとともに秋を感じつつ、最後まで楽しませていただきました。

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 さらにはお土産までこんなにどっさり。

 モランボンといえば韓国料理のイメージが強いですが、最近は日本料理にも力を入れているんですね。右下のしゃぶしゃぶ用スープは、韓国でも好評で、ハングルパッケージのものが輸出されていたりするそうです。

 これだけあればしばらく自宅で楽しめるはず。ご招待いただいた皆様に感謝です。

店名:Korean Presentation Restaurantモランボン神宮前
住所:東京都渋谷区神宮前6-27-8エムズ原宿地下1階
電話:03-6419-1775
http://www.moran-bong.com/jingumae/

※商品へのリンクはamazonアソシエイトリンクが使用されています。

 

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