外苑前「Restaurant OSURI」でAコースほか。

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先月27日にオープンしたばかりの新店。

実はレセプションの招待状も頂いていたのですが、
あいにくその日は所要で伺うことができませんでした。
なので日を改めて、お客さんとして伺った次第。

銀座線の外苑前駅から徒歩5分という場所を聞いたときは、

「もしかすると超高級店?」

とも想像しましたが、実際はちょっと違いましたね。
立地も大通りから1本入った、地元感のある雰囲気でしたし、
お店自体もオシャレですが、敷居が高い感じはありません。
土地縁のある方なら、普段使いとして活用できると思います。

価格帯もコースで、

・Aコース:2500円
・Bコース:3500円
・Cコース:4980円

とこんな感じ。
僕らはAコースを頼んだ上で気になるものを追加しました。

冒頭の写真は「Appetizer季節の3種」。

左から、

・山芋を行者ニンニクの甘酢漬けで巻いたもの
・ヤンニョム(薬味ダレ)で和えた干しダラ
・松の実ソースをかけたグレープフルーツ

といった面々です。
この3種は季節でも、日によっても変わるのでしょうが、
どれも気の利いた味わいで、この後への期待がぐぐっと高まりました。

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2品目は「粒山椒をきかせたピョンチェ」。

茹でた牛肉を薄切りにして、野菜や海藻を添えてあります。
写真にはありませんが、別にドレッシングがついており、
粒山椒はそちらのほうに入っていたようです。

ようです、というのは野菜の中にミントが入っており、
そちらの印象が強く、粒山椒の香りに気付かなかったため。
ブラックオリーブなども入ってかなり斬新なテイストでした。

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3品目は「料理長の故郷江原道のチヂミ」。

料理長はオーナーシェフである朴洙炯(パク・スヒョン)氏のことで、
ご出身を伺ってみると江原道の麟蹄(インジェ)だそうです。
麟蹄といえば、韓国でも干しダラの特産地としてたいへん有名。
そういえば1品目の前菜にも、干しダラが入っていたなと思ったり。

一方、チヂミのほうは干しエビやイカが入った海鮮仕立て。
てっきり江原道なので、ジャガイモチヂミかなとも思いましたけどね。
江原道の中でも、海沿いの地域をイメージしているそうです。

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単品で追加をした「ビーツのチャプチェ」。

料理長の前職場である新宿「水刺齋」でもこれを頂きましたね。
ビーツを使って春雨を真っ赤な色に染めています。

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メインは「熟成漢方ポッサム」と「10種類のこだわり葉もの野菜」。
ちなみに書き忘れていましたが、前菜以外はすべて2人前です。
手前の茹で豚と、奥にある葉野菜の間に……。

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こんな小皿も3つ。

左から、

・粒山椒と青唐辛子のチャンアチ
・タンポポのキムチ
・ブラックオリーブと山芋の覆盆子酒漬け

だったと思います。

それぞれ味に変化がついて面白かったのですが、
バリエーションを楽しむにはちょっと肉が少なかったですね。
むしろ箸休め、酒の肴として楽しませて頂きました。

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ごはんとワカメスープがついてコースの料理は以上。
デザートを残すのみですが、その前に……。

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「ハーブで味付けした富山ポークの窯焼きサムギョプサル」。

こちらのお店には厨房の客席から見える位置に窯があるのです。
これがいちばんのウリということで、ならば食べてみなければですよね。

Bコースには最初から入っているのですが、Aコースにはなく、
どうしようかとも悩んだのですが、ポッサムのほうも気になったので。
なお、Cコースには窯焼きの牛タンとトッカルビが入っています。
トッカルビは牛カルビを叩いて柔らかくした味付け焼肉のこと。

なお、大皿にはサムギョプサル(豚バラ肉)のほか、
一緒に焼いた野菜、リンゴ、エビなども盛り付けてあります。

あと、写真で見えますかね。

左下のあたりが青白く光っているのですが、
石に度数の強いお酒をかけて、燃えた状態で運ばれてきます。

で、食べての感想ですが……。

「この肉、柔らかくて旨っ!」

この日いちばんの感動がこの皿に集約されていました。
肉質そのものもいいですし、窯で焼いた効果なんですかね。
ぷりっとした肉の食感と、表面の香ばしさがひと味違いました。

どのコースを頼むにせよ、アラカルトで注文するにせよ、
とりあえず、このサムギョプサルは組み込んでおくべきですね。

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最後はデザートに「柚子ファチェアイス」。

ファチェというとフルーツポンチに似た韓国の伝統飲料ですが、
アイスクリームの柚子ソースがけ、といった感じでしょうか。

僕らはこれに追加して、

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「300度の窯で焼き上げるホットクOSURIスタイル」と……。

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「ポップンジャ杏仁豆腐」もひとつずつ追加。

印象でいえば、やっぱり窯で焼いたホットク(蜜入りお焼き)でしょうか。
油を使わないので、表面がパリッと焼き上がっております。

メニューに載っているデザートは3種類なので一応これで全制覇。

ただ、季節によってメニューは手を加えていくそうなので、
夏が終わる頃には、もう次のメニューに変わっているかもですね。
いろいろ引き出しの多そうな料理長なので今後も楽しみです。

店名:Restaurant OSURI
住所:東京都渋谷区神宮前3-42-5SPINACH HILL1階
電話:03-6447-0765
営業:11:30~15:00 17:00~24:00
定休:なし
http://restaurant-osuri.com/



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