「ホームランまっこり(楯の川酒造/山形県)」。

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山形県酒田市で造られている「ホームランまっこり」。
楯の川酒造というところが、昨年末から造っております。
ツイッターで友人が飲んでいるのを見て、

「これは1度飲まねば!」

と思っていたところへ1通のメール。
こちらの蔵元と懇意にされている編集者さんから、
よかったら飲んでみませんか、と連絡を頂き、

「飲みます飲みます!」

と興奮気味に返信した次第です。

マッコリのラベルに、どーんと野球のボールがひとつ。
こういうセンスは、韓国ではまず見られないでしょうね。
公式ページにいろいろな情報がありますが……。

ホームランまっこり
http://www.tatenokawa.jp/makkori/

命名の由来は、

・ベテラン杜氏が20回チャレンジするも失敗
・半ば諦めた状態で、若いスタッフ2人に仕込みを委任
・ビックリ、イメージ通りのマッコリが完成
・これは逆転満塁サヨナラホームランだ!

ということだそうです。

また、いまのマッコリはどこも女性向けに造っていますが、
こちらの「ホームランまっこり」はターゲットを……。

・王、長嶋時代に活き活き昭和を生き抜いてきた世代
・野球好き、野球に熱い思い入れや思い出を胸にお酒を楽しめる方
・日本酒は敷居が高くて飲めない、美味しいと思った事がないという若い世代(男性)

とほぼ男性に絞っております。
時代の流れからすれば、明らかに逆の方向を見ていますが、
これだけ徹底していれば、逆にすがすがしい魅力を感じます。

「男のためのマッコリ!」

というのがあっても確かにいいですよね。

ただ、飲んでの印象はこれまたまったく逆。

口当たりが柔らかく、甘味もしっかりしており、
日本酒らしさも感じられるけれども、それがわずかで繊細。
むしろこれは女性受けするマッコリではと思いました。

国内産のマッコリは、甘酒っぽかったり、どぶろくっぽかったり、
ちょっと偏ったものが多いですが、これはバランスが実にいい感じ。
マッコリらしくありつつ、後味に少し日本酒らしさを残すという、
まさに日本酒の蔵が造ったマッコリという印象でした。

以前、飲んだ「唐草マッコリ」のときにも思ったのですが、
日本の酒造会社が造るべきマッコリは、繊細さの実現にもあるかなと。
荒々しいどぶろくのイメージで造られることが多いですが、
日本酒の繊細な部分を融合させても活きる気がします。

さらにいえば、このマッコリは山形県産の「はえぬき」を使用。

米のよさを活かして造るマッコリであるなら、
なおさら、ゆっくり味わえるタイプが嬉しいですね。
韓国的には、ぐびぐび飲める生マッコリが主流ですが、
こうしたゆっくりタイプも今後開拓されるべき分野。

これまたいろいろ妄想の広がる1本でした。

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なんてことをゴチャゴチャと書きましたが、
そもそも蔵元の狙うところは、僕の印象とまったく逆。
ラベルの裏に書かれた文章も、男っぽさが満載です。

「バックスクリーンを直撃する」ようなインパクトで、
炭酸や果汁を混ぜた飲み方は「ランニングホームラン」。

いいですねぇ、こういう遊び心は僕も大好物ですよ!

ラベルを見ながら、ふつふつと対抗意識がわき起こり、
「ホームランまっこり」にふさわしい料理を用意しました。
ということで……。

「プレイボール!!」

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試合開始とともに、1番バッターが放った打球は、
外野にふらふらっとあがった平凡な「フライ」。

まずワンナウトと、誰もが思ったのですが……。

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あろうことか、「甘」い守備で「らっきゅう(落球)」。

すると先頭打者を出してしまったことに動揺したのか、
ピッチャーの制球が途端に荒れ始め……。

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すぐさま、ふたつの「フォアボール」を献上。

塁がすべて埋まったところで……。

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「ホームラン(まっこり)!」

エラー、フォアボール、フォアボール、ホームランという、
見事な「満塁ホームランセット」がここに完成しました。

さあ、こうなると、もう流れは簡単に取り戻せません。
次の打者も波に乗って……。

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「ホームラン(軒)!」

そして、その次の打者も……。

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「ホームラン(バー)!」

往年のバックスクリーン3連発を髣髴させるかのような、
見事な連続攻撃で、初回からなんと6点を先取。
一挙に試合を決める結果となりました。

なーんて、ストーリーを思いついた次第。

うん、やっぱりこのマッコリは男性向けですよ。
いや、野球好きな女性もたくさんいるとは思いますが、
こういうオヤジギャグを連想させるという時点で男性向け。
ラベルやコンセプトを通じて、話題も広がるというものです。

たぶん、野球場とかで売ったら面白いんでしょうね。

今年は韓国からずいぶん選手が来ていますので、
スタジアムの中で売ったら、ゲンかつぎで売れるのでは。
ホームランが出た回は安売り! とかでもいいですね。
野球がらみで、いろいろな展開ができそうです。

アジフライ、焼き鳥、ラッキョウの「満塁ホームランセット」も、
ぜひどこかのスタジアムで、セット販売して欲しいところ。

そのときはアイデア料として、僕に始球式をさせてください。

なお、こちらの「ホームランまっこり」も、
韓食ナラ(マッコリの会)」にご提供頂くことになりました。
ほかにも、けっこうな希少銘柄が揃ってきましたので、
近々まとめて、お伝えしたいと思います。

参加を希望される方は、ぜひお早目にご連絡ください。
詳細は下記の通りです。

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★韓食ナラ(マッコリの会)
■日時:2011年2月19日(土)15時~17時 受付:14時45分
■場所:イドンカルビ

東京都新宿区新宿5-12-2
03-3351-2057
新宿3丁目駅、東新宿駅より徒歩5分
http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13035516/

■会費:4000円
■主催:月刊韓流diary

【参加申込み】
参加される方の住所・氏名・電話番号・メールアドレスまたは
ファックス番号を下記にメールしていただくか、お電話ください。

Mail: krisk1@k-telecom.co.jp
TEL : 03-6435-0899

参加費は下記口座まで事前にお振り込みください。

三菱東京UFJ銀行 目黒支店
普通 3819031 口座名:ケーテレコム (カ)

【今後の予定】
2011年3月19日(土):トッポッキ
2011年5月14日(土):キムパプ
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3 Responses to 「ホームランまっこり(楯の川酒造/山形県)」。

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