上野「マッコリ村」で燻製サムギョプサル。

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こうやって飲食店の訪問記事を書くのは久しぶり。
年末年始も韓国料理店には足を運んでいたんですけどね。
バタバタしているうちに、タイミングを逃した記事もたくさん。
なんとかペースを取り戻して、更新に力を注ぎたいと思います。

まずは昨年10月にオープンしたコチラの店から。
知人の紹介で足を運んだ、上野の「マッコリ村」です。

と、いいつつサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)がウリなんですけどね。
昨年末に店の前を通りがかって、店名にひかれて近寄ったものの、
メニューを見たら、豚がメインだったので「?」と思った店でした。

店の人にその由来を聞いてみると、特にマッコリ専門というわけでなく、
日本で親しまれている韓国的な単語、ということで名付けられたそうです。
いわゆる「アリラン」とか「ソウル」とかのイメージでしょうね。
ただ、今後はマッコリも少しずつ種類を増やしていく予定だそうです。

ということで冒頭の写真が、店の看板メニューなのですが、
いわゆるサムギョプサルかと思いきや、これがちょっと違います。

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ここ数年、韓国で少しずつ勢力を伸ばしているスタイル。
肉の表面に包丁目を入れ、それがハチノス(牛の第2胃)に似ていることから、
韓国ではポルチプ(ハチノス)サムギョプサルと呼ばれています。
日本でも最近、ちらちらと見かけるようになってきましたね。

包丁目を入れるのは、食感を柔らかくするというのが1点。
そして、この調理法は燻製するサムギョプサルに多く用いられ、
燻香を肉の中まで染み込ませる、という意味もあります。

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その燻製を行っているのが、店内に設置された黄土釜。

黄土(ファント)といえば韓国では健康の代名詞的存在で、
サウナの外壁にも用いられ、遠赤外線効果で身体の循環をよくします。
釜にして肉を焼けば、まんべんなく中まで火を通せますし、
店の方曰く、デトックス効果なども期待できるとのこと。

桜のチップでいぶしていくので、その香りもいいですね。
いろいろ種類が増えるサムギョプサル業界の中でも、
手のかかったやり方で、店側のこだわりが感じられます。

ほかにも韓国では藁で表面を焼いたサムギョプサルだとか、
松のチップで燻製したサムギョプサルだとか、いろいろ増殖中。
サムギョプサルの一分野として固定されてきた感があります。

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焼いて食べると、これが肉厚なベーコン風の味わい。
表面は引き締まっておりますが、内部は生っぽさも残しているので、
サムギョプサルならではのジューシーさも一緒に楽しめます。
サンチュで包んだり、ゴマ油と塩のタレで食べてもいいですが、
特製のマスタードソースとの相性がよかったです。

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同じように燻製した鶏モモ肉も味わえます。

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バーベキューチキンといった感じの味わいですね。
燻製ならではの風味も楽しめますし、皮の部分がまたいい感じ。
豚焼肉から鶏焼肉へと移行するパターンはけっこう面白いかも。
こちらはマスタードソースよりもシンプルに塩が合いました。

ちなみに豚も鶏も燻製する時間がかかるため、場合によって、
注文してもすぐには出てこない可能性もあるとのこと。
どうしても食べたい人は、時間で予約をするといいようです。

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サイドメニューもなかなか充実しておりました。
豆腐と鶏肉をメインとしたサラダに……。

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こちらはチーズをたっぷり溶かしたトッポッキ(餅炒め)。

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素麺どっさりのナクチボックム(テナガダコ炒め)は、
社長さんの個人的なお気に入り料理でもあるそうです。

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いろんなメニューがあるのはよいことですが、
ドリンクページに「爆弾酒」まで書かれているのはいかがなものか。
怖いもの見たさで、ついつい頼んでしまいましたけどね。

どんな状態で出てくるのかと思ったら、こんな感じでした。
容器の中で、すでにビールと焼酎が混ざっております。

こういうメニューをわざわざ作る店は大好きですが、
調子に乗って頼むと、間違いなく記憶が飛んでしまう危険な酒。
頼まれる方は、くれぐれも気をつけながら飲んでください。
逆に宴会を盛り上げたいときは、抜群の起爆剤です。

「爆弾酒があるなら、ソマクサも作ればいいのに……」

とちらっと思いましたが口にはしませんでした。
焼酎とマッコリ、サイダーを混ぜ合わせた負けず劣らず危険な酒。
韓国のゴルフ場近辺と、新大久保のごく一部で流行中です。

まあ、そういう方面でなく、いろいろなマッコリが飲めると嬉しいですね。
店名が「マッコリ村」となればどうしても期待しますので、
他店を圧倒するぐらいの品揃えはあってもいいかなと。

ちょうどすぐ近所に「二東マッコリ」もあることですし、
ぜひとも上野のマッコリ事情を盛り上げて欲しいところです。

店名:マッコリ村
住所:東京都台東区上野2-9-5長岡ビル3階
電話:03-6803-2244
営業:17:00~翌5:00(月~土)、14:00~24:00(日、祝)
定休:なし



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