新宿「サンピエロ新宿店」でデリロティ購入。

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新宿駅の東口改札付近で購入したパン。
この見た目だけで、ピンと来る方はアンテナの高い韓国好きです。
まあ、韓国好きだけに限った話ではないんですけどね。
東南アジアに詳しかったり、パンそのものに詳しかったり、
いろいろな分野の方が、「ん!」と感じるビジュアルらしいです。

とりあえず僕は韓国好きの立場から語りますが、
上の写真は、韓国で人気が高まっている種類のパンです。
外側はコーヒークリームでコーティングされておりサクサク。
中には塩気の強いバターが練り込まれているのが特徴です。

韓国ではこのパンを提供する店が急速に増えており、
日本からの観光客にも、だいぶ知名度が行き渡ってきました。

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お店の看板には日本初上陸の文字とともに、

「韓国で美味しいと評判のパン」

とのキャッチコピーも書かれておりました。

もともと韓国発祥のパンではないんですけどね。
韓国で流行って、日本に持ち込まれるというパターンを見ると、
どことなく「クリスピークリーム」の再来、という予感もしてきます。
9月28日に発売が始まったばかりなので、今後に期待ですね。

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中を割るとこんな感じ。

真ん中に入っているバターを全体に行き渡らせるイメージで、
全体を押しつぶして食べると美味しい、とソウルで学びました。

ソウルで食べたものよりも、いくらか塩気が弱めな感じですかね。
コーヒークリームの甘さとバターの塩気という対照的な味わいが、
口の中で不思議と調和する。そんなあたりが魅力のパンです。

ちなみにこのパン、購入できるのは「サンピエロ」各店のほか、
同系列の「サンディーヌEXPRESS」でも扱っているそうです。
詳しくは下記ページをご参照ください。

日本レストランエンタプライズ
http://www.nre.co.jp/news/2009/090916deliroti.htm

……といった感じで、まず普通に記事を書いてみたのですが、
いくつか疑問を感じたまま、迷宮にさまよい込んでしまいました。

そもそもこのパン、総称ではなんていえばいいんですかね。

店名は「サンピエロ」なので、「デリロティ」がパンの名称かと思いきや、
韓国で「デリロティ」というチェーンが展開しているんですね。
その日本進出店が、「サンピエロ」の中に入っているのか、
あるいは業務提携などを行った、というような経緯でしょうか。

デリロティ
http://www.deliroti.com/

公式ホームページを見ると、食材を輸入で使っている他店に対し、
国内産(韓国産)の食材にこだわって作っているのが特徴とか。
となると、日本でもどんな食材を使っているのか気になりますね。
日本の国内産にこだわるのか、あるいは韓国産を持ち込んでいるのか。

ちなみに韓国でこのスタイルのパンを扱っている店といえば……。

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2007年3月に梨大直営店がオープンした「ロティボーイ」が有名。
僕が夏に取材した時点では、160店舗以上とのことでしたが、
その後、175店舗(2009年9月)まで増えたみたいですね。
たぶんリアルタイムで、どんどん増えていることでしょう。

シンガポールに本社があるほか、東南アジア諸国にも多く出店。
まだ日本には来ていませんが、いずれは進出もありそうですね。

ちなみにこの店では、メインのパンを「ロティボーイ」と呼称。
ほかにも、

・カヤボーイ(ココナッツジャム入り)
・バターミルクボーイ(バター、練乳入り)
・チョコボーイ(チョコクリーム使用)

などがメニューに並んでいます。

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または2007年6月に1号店がオープンした「パパロッティ」。
最初、見たときは「ロティボーイ」の類似ブランドかと思いましたが、
調べてみたところ、こちらもマレーシアを発祥とするメジャーチェーン。
昨年12月には大阪の心斎橋にも店が出来ているようですね。
マレーシア、タイ、シンガポール、韓国などで120店舗以上を展開中とか。

なんば経済新聞
http://namba.keizai.biz/headline/631/

記事を見る限り、メインは「クリスピーロッティ」と呼ぶ様子。
「デリロティ」の例も含めて考えると、ロティ、またはロッティでいいのかな。

ただ、韓国ではほかにも「ロティボン」というチェーンもあり、
総称としては「ボン(BON)」が多く使われていたように思います。
まあ、「BON」は英語でパンなんですけどね。
ハンバーガーのバンズなどというときの「BON」。

バンズ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%BA

と、ここでふと「ロティ」の語源を調べたら……。

ロティもヒンズー語やマレー語などでパンの意なのだとか。
クレープ状のパンを指すことも多いようですが、
総称としてのパンとしても使われている模様です。

んじゃ、どれも結局パンじゃん。
むしろ「ロティボン」なんて「パンパン」ですか?

ロティ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A3

元祖の店が「ロティボーイ」と聞いていたのでなんとなく、
僕も総称として「ロティボーイ」と呼んでいたんですけどね。
日本に違うチェーンが入ってくるなら「ロティボーイ」ではまずいはず。
でも、それぞれに名前が違っても、ややこしい限りです。

発祥の由来などを調べれば、わかるかとも思いましたが、
これがまた、名称に負けず劣らずややこしい迷宮。

以下、調べてなんとなくわかったことですが、
ネットの検索だけが頼りなので、間違いもあるかもしれません。

・「ロティボーイ」の本社はシンガポールにある
・ただし「ロティボーイ」が誕生したのはマレーシア
・「パパロッティ」もマレーシアが発祥
・「デリロティ」は韓国企業でマレーシアからレシピを輸入
・マレーシアでは「メキシコ風のパン」とも呼ばれている
・パンの製法としてはイギリス風

もう、何がなんだか。

イギリス風のメキシカンパンというのがマレーシアにあり、
それで人気を得た会社がシンガポールに本社を移転。
アジアを中心に広まって、韓国でできた企業が日本進出。

そんな感じの理解でいいのでしょうか。
韓国から来たパンとして流行る前に、下調べをしておくつもりが、
なんだか泥沼にハマってしまった気がします。
誰か詳しい方いらしたら、ぜひ教えてください。



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