三軒茶屋「オムニ食堂三軒茶屋店」でオジンオソミョン。

08050701.jpg

ここしばらく、三軒茶屋に来ることが多くなっています。
主に打ち合わせなどが目的ですが、終わるとたいてい宴会です。
というより、宴会をしながら打ち合わせをしていたりも。
その会場となっているのが、常にこちらのお店です。

前の記事でも書きましたが、もともとは新大久保の超有名店。
いまはオーナーが代わり、済州島出身の料理上手なお母さんと、
いつもにこやかな息子さんが、店を切り盛りしています。
韓国家庭料理店としては、地元にあるとかなり嬉しいレベル。
いつも賑わっている理由が、よくわかるという実力店です。

例えば、上のナムル盛り合わせなども、しっかり5種類。
どう見ても4種類を盛り付けるために作られた皿ですが、
あえて中央に大根のセンチェ(千切り大根の酢漬け)を足しています。
これは韓国料理の基本に、盛り付けは奇数でという大原則があるから。

しかも、豆モヤシ、ゼンマイ、ニンジン、ホウレンソウ、大根という、
ごくごく一般的な食材を使いつつ、これまた基本の5色を揃えています。
すなわち陰陽五行の考え方に則った赤、青(緑)、黄、白、黒の5色。
これらを均等に摂取することで、心身のバランスを均等に保つというのが、
韓国料理における、古くからの大事な基本とされております。

韓国料理によく海苔や、糸唐辛子、錦糸卵などが飾られているのは、
薬味であるとともに、不足する色を補う目的があるからです。

08050702.jpg

そんな細かい気配りが随所に感じられる家庭料理店。
この日はメイン料理のひとつにオジンオボックムを頼んでいました。
イカを野菜とともに甘辛いタレで炒めた料理ですが。
好みで茹でた素麺をトッピングしてもらうことができます。
オジンオボックムソミョン、あるいはオジンオソミョンとも呼ばれますね。

基本的にこの料理は唐辛子がたっぷり入って辛いのですが、
素麺を加えることで辛さが和らぎ、食べやすくなります。

08050703.jpg

写真のように箸を1本ずつ両手に持って混ぜるのもお約束。
念入りに混ぜることで、全体の味わいが均一になります。

麺をすすると、イカのうまみと唐辛子の辛さが渾然一体に。
韓国料理にもそれぞれうまい麺料理がたくさんありますが、
こんなのもイレギュラーとして、うまい麺料理に組み込みたいですね。

イカだけでなく、ナクチ(テナガダコ)を炒めたナクチボックム
コルベンイ(ツブ貝)を野菜と和えたコルベンイムチムでも可能なアレンジ。
素麺を加えることで、また違った味わいを楽しむことができます。
韓国では焼酎のおつまみとして、どれも人気のある料理ですね。

08050704.jpg

もちもちした食感のカムジャジョン
すりおろしたジャガイモを、フライパンで焼いて作ります。

08050705.jpg

もうひとつのメイン料理としてタットリタンも注文。
ぶつ切りにした鶏肉をジャガイモ、ニンジンなどと辛く煮込みます。
他の炒め物料理もそうなのですが、結構ビリビリとした辛さを感じますね。
同時に甘さも強めにして、バランスをとっている感じでしょうか。

新村などの学生街で食べるタットリタンを思わせる雰囲気。
全体的にどの料理もそうなのですが、焼酎によく合います。

08050706.jpg

トマトサラダはサービスで頂いてしまいました。
このあたりからは、打ち合わせなどの話はすっかり忘れ、
ただの楽しい宴会になりつつありましたね。

08050707.jpg

追加でユッケや……。

08050708.jpg

チャンジャ(スケトウダラの内臓の塩辛)を頼む頃には、
焼酎のビンもだいぶ空いて、いい気分になっておりました。
ふと気付くと、時計を見てびっくりというような時間だったり。
長時間に渡って、居心地よく飲ませて頂きました。

店名:オムニ食堂三軒茶屋店
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-36-3三軒茶屋オリンピック103号
電話:03-3410-7749
営業:11:00~翌2:00
定休:なし

<過去の関連日記>
(03月01日)三軒茶屋「オムニ食堂三軒茶屋店」でウゴジタンほか。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

 

 
 
previous next