コリアうめーや!!第6号

コリアうめーや!!第6号

<ごあいさつ>
6月になりました。
6月といえば日本列島は全国的に梅雨です。
鬱陶しい日が続きますが、こんな時こそにっこり笑顔でいきましょう。
ほーらそこのお兄さん、笑って笑って。
なんですかそこのお姉さん、スマイルスマイル。
ダメですよお父さん、それじゃ苦笑い。
八田氏を見てください。
このハイテンション。この笑顔。はじける若さとあふれる躍動感。
なんてったってオススメに選ばれたのです。
読者さまも大幅に増えてついに3ケタを突破。
小泉政権の支持率は80%台をウロウロしておりますが、
コリアうめーや!!はすでに100を軽く突破なのです。
読者のみなさまの熱い期待にこたえるべく、張り切ってスタートです。

<夏の喜びパッピンス>                          

5月8日の朝鮮日報にこんな記事が載った。

「暑くなってくるやロッテリア、バーガーキング、KFCなどファーストフード業界が一斉に
売り場でパッピンスの販促戦に入った。」

写真付の記事で若い女の子がふたり笑顔でパッピンスを食べている。

もうそんな季節になったか。
と、思ったが、よく考えるとまだかなり先取りである。

パッピンスとは言ってみれば韓国のかき氷。つまり夏のメニュー。
「パッ」がアズキという意味なのでちゃんと訳せば「氷アズキ」か。
と、いっても日本の氷アズキとは違い、アズキ以外に上に乗る具が多い。
バナナ、イチゴ、キウイ、ミカンなどの各種フルーツに加え、
アズキ、アイスクリーム、ナタデココ、小さなモチまで入っている。

アイスベリーというチェーン店があり、ここのパッピンスがまたすごい。
客の人数に応じ2人前、3人前、4人前というように、
器を大きくしてひとつの巨大パッピンスを提供してくれるのだ。

5~6人で行くと何かの冗談のようなパッピンスが出てくる。
優勝した横綱の祝杯くらいでかい。あるいは水戸泉のまく塩くらい多い。
これを全員で囲み、スプーン片手にみんなでつついて食べるのである。

はじめてみた時は背骨を脱臼するくらい驚いた。
何とか平静を取り戻し、巨大パッピンスに突入しようとすると、
そのスプーンを持った右腕をガシッとつかまれた。

八田氏の腕をつかんだ女の子は、まゆ毛をクイッとひっぱりあげ
「いきなり食べたら最後に味が薄くなるでしょ。」
と言い、八田氏のスプーンをさっと取り上げるや、自分のスプーンと二刀流で巨大パッピンス
を突き崩し始めた。見れば向かいの女の子も二刀流でザクザク状態。

あっけにとられたまま見ていると、タージマハルのように美しかったパッピンスは、ほどなく
して紫色のとろろ汁へと変貌を遂げた。

「さ、どうぞ。」

返してもらったスプーンでとろろ汁をすくうと、これがうまい。
果物、アズキ、ソフトクリームの甘味が渾然一体となり、かき氷のシャリシャリ感と時折混じ
るナタデココの抵抗感。数少ないモチに当たるとその柔らかさがまた嬉しい。
きちんと混ぜられているため、味が均一化し最後に氷だけむなしく食べる心配もないというこ
とだ。

そのほかに普通のコンビニや商店で販売するパッピンスもある。
アイス同様ケースに入って売られており、カップ入りだ。
果物こそ入っていないが、アズキはたくさん入っており、きちんとうまい。
そして韓国人に教えてもらったのだが、ここに牛乳を注いで食べるのだ。
バナナ牛乳ならばなお良い。
甘味が増し、まろやかさが増し、ついつい病みつきになる。

夏に韓国に行くならパッピンス。
日本のかき氷なんか食べている場合ではない。

<おまけ>
東京ウォーカーの増刊で「ソウルウォーカー2001年夏版」というのが出ました。
かなりこだわって作ったと見え、情報もかなり細かくいいかんじです。
ただパッピンスのピンスを「ピングス」と表記するのはやめてほしい。
発音記号をカタカナで書けばそうなりそうですが、ぜんぜん違います。
香港のことを「ホングコング」と表記するのと一緒。
がんばって作るならこだわってほしい。誤字が多すぎます。

<八田氏の独り言>
小泉首相のメルマガがいよいよ刊行されるそうです。
どうやったら先輩風を吹かせられるか思案中です。

コリアうめーや!!第6号
2001年6月1日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com



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