コリアうめーや!!第285号

コリアうめーや!!第285号

<ごあいさつ>
1月15日になりました。
カレンダー上は今年2度目の配信ですが、
元旦の号は、年末の間に書いたもの。
しかも長いこと、準備をしていた内容とあって、
気持ち的にはこれが新年最初の号ですね。
すでに松も取れて、仕事モード全開ですが、
気分を新たにして臨みたいと思います。
テーマのほうも、せっかくなので未来志向。
ちょっと固い話になるかもしれませんが、
新年で肩に力が入ったとでも思ってください。
今年も気合いを入れていきますよ!
コリアうめーや!!第285号。
初ランドセルの気分で、スタートです。

<世界に羽ばたく韓国料理の野望!!>

今年は元旦から妻の実家に帰省し、
のんびりと7日まで正月休みを取った。
仕事始めが8日ということなので、

「なんだよ、小学生並みかよ!」
「フリー稼業は気楽だな!」
「もっと働け、ブログも更新しろ!」

といった罵声が飛んできそうだが、
まるまる休んだ訳ではなく、むしろ熱心に働いた。

夏から引っ張っていた原稿仕事を、
ほとんど缶詰状態になって集中的に作業。
おかげで、なんとか一応の形にはまとまったが、
あまり休んだ気のしない正月だった。

とはいえ、その仕事はここからが本番。

ますます慌ただしく、ドタバタの毎日だが、
現状の見込みだと、3月には手を離れる予定。
形になったら、また改めて報告したい。

さて、そんな精神的に慌しかった正月。

Twitterなども基本的には放置していたのだが、
そうもいっていられないニュースがひとつだけあった。
正月休みでも、缶詰状態になっていたとしても、
韓国料理業界の動きは、慌ただしく、そして速い。

うっかりのんびりなどしていたら、

「キミ、誰だっけ?」

と忘れ去られてしまうかもしれない。
せめてこれだけはと、缶詰状態から呟いたのがこれ。

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韓国コーヒーチェーン「カフェベネ」 日本上陸へ 
「年内に羽田空港に日本第1号店を出店する計画を明ら
かにした」http://bit.ly/Uod5OA (聯合ニュース)/
昨年秋に銀座との報道も出ていたけど変更があった様子
。昨年はアメリカ、中国、フィリピンにも進出済。
(2013年1月5日)
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昨年から話題になっていたコーヒーチェーン。
ようやく進展があったようで、具体的な報道が出てきた。

ただ、慌ててツイートしたとはいっても、
実際に報道が出たのは4日だったので1日遅れ。
アンテナの低さを露呈したようなものだった。

「これではいけない!」

休みを終えて東京に戻り、改めて情報収集のうえ、
2日にまたがって、また3つのツイートを投げ込んだ。

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韓国伝統茶ショップの「五嘉茶(オガダ)」が6月に横
浜で日本1号店をオープンする模様。
http://amba.to/136fILu (オガダジャパンオフィシャ
ルブログ)/新宿のルミネに出していた期間限定店舗は
今月で終了。いよいよ本格始動ですね。
(2013年1月8日)
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小岩に「セマウル食堂」の日本進出1号店がオープン。
http://bit.ly/11abfrK (食べログ)/リリースとかま
ったく出ていないけど昨年12月オープンの模様。もっと
話題になってもいい店だよね。びっくりした。
(2013年1月9日)
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赤坂に「ゼスン食堂」の日本1号店がオープン。
http://bit.ly/UzAA7j (The Born公式サイト、韓国語)
/「セマウル食堂」だけでなく、同系列のスンドゥブチ
ゲ専門店も赤坂に店を出していた。こちらもオープン間
もない様子。大きな外食チェーンだけに今後の展開も気
になる。(2013年1月9日)
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もう見てわかると思うが、いずれのニュースも、
韓国から日本へ進出する(した)飲食店の情報である。
こうしたニュースがいま続々と飛び交っている。

ここ数年の韓国は「韓食の世界化」というスローガンを掲げ、
自国の食文化を世界に向け、一生懸命に発信している。

そもそも、この「韓食の世界化」とは2008年に、
発足当初の李明博政権がぶち上げたプロジェクト。
李明博大統領が、

「韓国料理を世界5大料理のひとつに!」

と宣言したのをきっかけとして推進された。
そして、この「韓食の世界化」はこれ単体だけでなく、

・農林水産食品産業
・外食産業
・文化観光産業

など関連産業の発展をも含んでいる。
ひいては韓国料理の魅力を世界に伝えることで、

「韓国全体のイメージ向上につなげていく!」

という大きな未来像までをも兼ね備える。
いわば官民あげての一大国家プロジェクトであり、
李明博政権における目玉政策でもあった。

政権末期になって、予算の使い方などで叩かれてもいるが、
現状、韓国人の中に、

「韓国料理を世界にアピールするぞ!」

という意識が強く働いているのはこのおかげ。
そのため、ここ数年の韓国料理業界では、
どこに行っても「韓食の世界化」がキーワードだ。

あるいは「韓食の世界化」ブームといってもいい。

また、その中身に目を向けてみると、
事業は多岐にわたり、実に多くの計画が進んでいる。
全体をひと口に語るのは難しいが……。

「マッコリブームで輸出拡大!」
「ソウルにオシャレ系コリアンの店が増加!」
「韓流スターがK-FOODを宣伝!」

といったあたりが目立つところだろうか。
まあ、無理にわかりやすい例をひねり出すまでもなく、
最近起こった韓国料理業界の動きは、ほぼすべて、

「韓食の世界化!」

というキーワードに集約されるといってもいい。
やや強引ではあるが、あながち誇張ともいい切れない、
ずいぶんと影響力のあるスローガンになった。

そして、僕がTwitterで呟いた、

「韓国料理店の海外進出!」

というのも、わかりやすい事例のひとつだ。
もちろん日本だけでなく、世界各国が進出先となっているが、
直近の日本における事例だけでもこれだけある。

・烈鳳チムタク(2012年10月OP)
・bibigo(2012年10月OP)
・SCHOOL FOOD(2012年10月OP)
・セマウル食堂(2012年12月OP)
・ゼスン食堂(2012年12月OP)
・五嘉茶(2013年6月OP予定)
・caffe bene(2013年9月OP予定)
・TOM N TOMS(2013年上半期予定)

ちなみに最後の「TOM N TOMS」は、
このメルマガを書くために調べていて見つけた。

なので、これも早速ツイート。

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「国内では四面楚歌」外食企業らの理由ある海外進出 
http://bit.ly/WmMTUf (アジア経済、韓国語)/飽和
状態の韓国を出て海外に活路という記事なんだけど、最
後のほうに「『TOM N TOMS』が今年の上半期に大阪
へ進出」とある。この話は初耳。もうあっちもこっちも
状態。(2013年1月9日)
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たぶん、こうしたニュースは今後も続くだろう。

ただ、韓国では具体的でない段階でも情報を出すので、
期待をしていると、肩透かしを食らうこともある。

「そういうビジョンがあるんだなぁ」

という程度の受け止め方がちょうどいいぐらい。
僕のように鼻息荒く、フライングで大騒ぎしていると、
途中で予定変更があって延期になったとき……。

「八田くん、あの店ぜんぜん来ないじゃん」

とオオカミ少年扱いをされてしまったりする。
とはいえ、そうやって今か今かと待っているときが、
いちばん楽しかったりするんだけれども。

ただ、こうしたニュースを見ていると、

「日本でしっかり定着するのだろうか!?」

という不安も一緒に立ち上ってくる。
派手に海外進出したはいいが、結局市場を獲得出来ず、
あっという間に撤退するのでは意味がない。

実際にこれまでも多くの店が日本へやって来て、
いつの間にか、すうっとなくなっていった。

僕はどこか進出するたびに大騒ぎするので、

「八田くん、あの店どうなった?」
「撤退したみたいです」

「へー、あの店は?」
「あの店も撤退しました」

「じゃあ……」
「撤退です」

という会話をしょっちゅうしている。
これだと自分が疫病神のような気分になってくるので、
ぜひ、これから定着を目指す店は頑張って欲しい。

でないと、ここに並べた店のリストが、
いずれ撤退リストということになってしまう。

そして、ここからは余談。

実は正月に缶詰状態で書いていた原稿だが、
この「韓食の世界化」の話題も内容に含まれている。
コリアン・フード・コラムニストを名乗りつつ、
最近は韓国語の本ばかり書いているが……。

「たまにはきちんと韓国料理の本も書くのだ!」

と今年は胸を張ろうと思っている。

ここまでつらつら進出状況の話を書いてきたが、
2013年は「韓食の世界化」が賑やかになる年。
それに合わせて、コリアン・フード・コラムニストも、
存在感をアピールすべく、全力で頑張るのだ。

ただ、先にも書いた通り、作業はこれからが佳境。
韓国料理店に頑張れと偉そうなことをいう前に、

「まずお前が頑張れ!」

というのが正直なところである。

韓国料理が世界化していくスピードに負けないよう、
僕もアンテナを立てて、バリバリ発信せねばならない。

「頑張りますよ!」

乞うご期待。

<お知らせ>
来年3月に済州島ツアーを予定しています。
島ならではの郷土料理を食べつくす3泊4日。
ご興味ある方は、ぜひご検討ください。

八田靖史と行く済州島まるごと食べつくしの旅
http://www.mrt.co.jp/topics20121201.html

<リンク>
ブログ「韓食日記」
http://koriume.blog43.fc2.com/
Twitter
http://twitter.com/kansyoku_nikki
FACE BOOK
http://www.facebook.com/kansyokunikki

<八田氏の独り言>
冬ソナの日本放映は2003年4月から。
今年は韓流10周年という節目の年でもあります。

コリアうめーや!!第285号
2013年1月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com

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