コリアうめーや!!第211号

コリアうめーや!!第211号

<ごあいさつ>
12月15日になりました。
いよいよをもって今年最後のメルマガです。
先週、今週あたりは忘年会シーズンの真っ只中で、
胃腸を休めるヒマがまったくありませんね。
食べて、飲んで、笑って、酔って、倒れるように寝て。
おかげで仕事がまったく進まないのも問題ですが、
年賀状の準備や大掃除などもまだの状態です。
あとわずか半月で、本当に新年を迎えられるのだろうか。
そんな不安が押し寄せてくる年末です。
さて、今号で今年最後のメルマガとなりますが、
年末恒例の企画を今年も実施したいと思います。
2004年にスタートしたこの企画。
ちょっと変わった2人のキャラが進行を担当します。
初めてご覧頂く方は、妙なテンションに驚くかもですが、
過去から続くお約束ということでご理解ください。
コリアうめーや!!第211号。
優秀の美食を飾る、スタートです。

<2009年これがうまかったベスト10!!>

「こんばんは。司会の古里柳徹子でございます」
「こんばんは。宇米谷宏です」

「コリやなぎ徹子と、うめーや宏。」
「2人合わせてコリアうめーや!!でございます」

ぱちぱちぱちぱちぱちぱち。

「いやー、今年も無事にお会いできてよかったですね」
「昨年に続き、2年連続で司会を担当できました」

「そもそもこの企画が始まったのは2004年」
「その年食べた韓国料理のベスト10を発表する企画でしたが……」
「はい、2006年、2007年という暗黒の2年間がありました」
「あの頃は我々も不遇の時代でしたねぇ……」

「八田氏の訪韓回数が少なくベスト10が組めない!」
「そんなマヌケな理由から別企画にスイッチ!」

「でも、それが無事2008年に復活し」
「今年もこうやってお目見えできることになりました!」
「八田氏も昨年の9回ほどではないにしろ韓国を5回訪問」
「地方も精力的に回って美味しいもの探しに務めました」

「いわば1年の総決算ともいうべきこの企画」
「実施されること自体が、その年の充実度を表しています」
「ぜひこの流れを引き継いで来年も頑張って欲しいですね」
「我々もハッパをかけていきたいと思います」

「さて、ベスト10発表の前に、まずは過去記事の紹介です」
「唐突な流れに驚いた方は、こちらからご覧ください」

2004年これがうまかったベスト10!!
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume91.htm
2005年これがうまかったベスト10!!
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume115.htm
2008年これがうまかったベスト10!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=600495

「それでは今年のベスト10を紹介します」
「まずは第10位から第8位までのランキングです!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第10位、広島の牡蠣スンドゥブと女子高生キムチ
第9位、下呂の鶏ちゃん焼き
第8位、7年ぶりのカムジャタン

「おやおや、何か不思議なラインナップですよ!」
「広島に下呂……と日本の地名が2つランクインですね」
「いったいこれはどういうことでしょう」
「早速、八田氏に解説をしてもらいたいと思います」

あ、ども。八田です。ご無沙汰しております。
まずは無事、今年も1年間メルマガを配信できたことを、
読者皆様に厚く御礼申し上げたいと思います。

そして司会のお2人にも、本当に感謝をしております。
暗黒の2年間を繰り返さぬよう頑張っていきたいですね。

「今年は妙に殊勝ですね」
「何か悪いものでも食べたのでしょうか」

わはははははは。(場内爆笑)

いえいえ、本当に感謝しておりますよ。
こういう年末企画というのも続けているから出来ること。
今年は200号記念というのもありましたしね。

まあ、感謝ばかりでは話が進みませんので、
しっかりベスト10についても語りたいと思います。

えーと、まず第10位と第9位ですが、
日本で食べた料理ということで共通点があります。
でも、この両者性質はまったく違うんですね。

詳細はまずこちらをご覧ください。

韓食日記/広島「スンドゥブヤン」で牡蠣スンドゥブ。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1016.html
韓食日記/広島で食べてきた&買ってきたもの一覧。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1020.html
コリアうめーや!!第205号/韓食好きがドキドキする日本の郷土料理!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=632029

ざっと説明を加えると、広島の牡蠣スンドゥブは、
特産品である牡蠣を入れたスンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋)。
女子高生キムチは、名前がちょっと個性的ですが、
地元出身の漫画家さんが描いたラベルが名前の由来です。

下呂の鶏ちゃん焼きは、鶏肉を鉄板で焼いた料理。
ニンニク、ゴマ油、唐辛子をふんだんに使った韓国風の味ですが、
韓国料理かというと微妙で、発祥に韓国料理由来説もあるという程度。
限りなく日本料理に近い料理、または日本料理そのものです。

いずれも近年流行のご当地グルメに属するものですが、
ざっくり乱暴に説明すると両者の違いはこんな感じです。

広島の場合は日本的な要素を含んだ韓国料理。
下呂の場合は韓国的な要素を含んだ日本料理。

こういう料理が日本各地に知られない状態でたくさんあり、
また韓国ブーム、B級グルメブームで新たに誕生もしています。
僕は外国人として韓国料理に接し、魅力を伝えておりますが、
日本人として自分のフィールドで出来る仕事もしたいなと。

まだまだ始めたばかりで、ほとんど形になっていませんが、
日本各地を巡りつつ、日韓の食の結びつきを探求してみたいです。
そんな今後への気持ちも含めてランクインさせてみました。

第8位は7年ぶりのカムジャタン。

ソウルの建大入口という街にある店なのですが、
韓国人の友人に連れていってもらったのが2002年6月。
肉のたっぷりついた背骨とジャガイモを煮込んだ鍋料理で、
学生街らしく、ボリュームが見事だったんですよね。

いつかまた行こうと思いつつ、なかなか足が伸びず、
今年の7月にようやく取材ということで行くことができました。
留学時代や、その直後に旅行で行き来していた頃、
友人と行った店には、懐かしい思い出が詰まっています。

記憶が曖昧でたどり着けない店も多いのですが、
時間のあるときに、コツコツ探すのを楽しみにしていたり。
そんな古い思い出とともに、第8位としてみました。

「はい、八田氏による解説でした」
「序盤からずいぶん熱く語っている感じでしたね」
「将来へのビジョンなども組み込んだりして」
「来年も続けよう、と彼なりに必至なのでしょう」

わはははははは。(場内爆笑)

「さて、この勢いでどんどんいきましょう」
「それでは第7位から第5位までのランキングです!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第7位、抱川の二東カルビとマッコリ
第6位、全州の裏名物カゲメクチュ
第5位、精肉食堂の韓牛焼肉

「はい、今度は韓国の地方が2ヶ所」
「そして牛肉料理が2種類ランクインですね」
「それでは八田氏の解説です」

はい、昨年に引き続き牛肉が話題になりました。
2008年の米国産牛肉輸入再開問題に端を発しつつ、
国産牛、特に韓牛と呼ばれるブランド牛が台頭。
韓牛を使った焼肉店や牛肉料理店が急増しています。

精肉食堂と呼ばれる精肉店兼焼肉店が人気を集め、
焼肉とともに、ユッケや牛刺身を専門とする店も登場。
2010年に続くブームとして注目を集めています。

コリアうめーや!!第179号/いまの韓国は国産の韓牛ブームだ!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=584450
韓食日記/2009年は韓国の牛肉事情が面白い。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-902.html
コリアうめーや!!第203号/焼肉でマッコリ飲んで何が悪い!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=628625
韓食日記/韓国でユッケ&肉刺身ブーム到来。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1064.html

第7位に揚げた抱川の二東カルビとマッコリについては、
上記のコリアうめーや!!第203号に書きました。
牛肉とともにマッコリも日韓で共通する空前のブームです。

そして第6位にあげたカゲメクチュも面白いシステムでしたね。

コリアうめーや!!第197号/全州はやっぱり酒飲みの町である!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=618047

全州は本当に個性的な食文化を多く抱えており、
カゲメクチュもその象徴的なひとつです。

直訳すると「店ビール」という妙な単語になるのですが、
個人商店風の小さなスーパーでビールなどの酒類を販売する形態。
ビールケースを椅子代わりに飲む、立ち飲み的な店です。

料理は乾き物と卵焼きぐらいしか出てきませんが、
それでも独特の雰囲気がある楽しい体験でした。

「はい、第7位から第5位を振り返って頂きました」
「地方の郷土料理を楽しんでいるようにありつつも……」
「食べて飲んで酔っ払っているだけという感じもしますね」
「本当にお気楽な商売です」

がはははははは。(場内爆笑)

「ともかくもこれでまだまだ半分」
「先のランキングを急ぐ前に次点の紹介です」

番外:124種類の韓国おつまみ

「ん、韓国おつまみですか?」
「しかもまたずいぶんと量が多いですね」
「どういうことでしょう、八田氏?」

えーと、今年10月に出た新刊のタイトルです。
僕にとっては初めてのレシピ本ということになるのですが、
手軽に作れる韓国おつまみを124種類掲載しました。

韓食日記/『かんたん、ヘルシー韓国おつまみ』本日発売。
http://koriume.blog43.fc2.com/blog-entry-1036.html
大空出版
http://www.ozorabunko.jp/ozora/
アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4903175251/

といっても個人で124種類は作れないので、
懇意にしている飲食店4軒に協力をしてもらいました。
なので僕が作ったのは30種類にも満たないんですけどね。

「なるほど、要は人のふんどしで相撲を取ったと」
「宣伝をしている割に、情けない話ですね」

はははははは。(場内冷笑)

「相変わらず宣伝だけは抜け目ない八田氏でした」
「気を取り直して、第4位から第2位を紹介しましょう!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第4位、高敞&江華島のウナギ焼き
第3位、扶安のアサリ粥&塩辛
第2位、仁川料理フルコース

「はい、またも地方料理が出揃いました」
「フルコースなどという文字も登場していますね」
「八田氏に解説をお願いするとしましょう」

はい。昨年から続く流れのひとつとして、
全羅北道という地域を積極的に探索しています。
上に全州のカゲメクチュをすでにあげていますが、
同じく全羅北道から高敞、扶安の2地域を選びました。

高敞はもともとウナギの名産地なのですが、
現在は天然物が減少し、干潟を利用した養殖が自慢。
限りなく天然に近い養殖ウナギとして人気を集めています。

コリアうめーや!!第199号/干潟で育てる天然「化」ウナギとは!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=621719

そしてそれと同じ方式でウナギを育てているのが、
ソウルから西へ1時間半、仁川広域市に属する江華島です。
ただし、ウナギの焼き方が少し違って面白かったりも。

裂いたウナギをそのまま鉄板で焼く高敞式に対し、
裂いたウナギをぶつ切りにしてから下焼きするのが江華島式。
これはウナギの脂を適度に落とすための工夫だそうです。

また江華島式では下焼きを2度繰り返した後、
コチュジャンダレに浸して、さらに焼くのも特徴ですね。
地方によってウナギの焼き方が違う、というのは発見でした。

それに対して扶安はアサリと塩辛が有名。

中でもアサリをどっさり入れたお粥が見事な味でした。
1人前につき、3~40個のアサリが入るという大盤振る舞い。
スプーンを突き入れるたびにアサリがザクザク出てくる姿は、
まるで食卓の潮干狩りともいうべき感動体験でした。

コリアうめーや!!第198号/器の中で行うアサリのザクザク潮干狩り!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=620040

そして、日本に持ち帰った塩辛も美味しかったですね。

扶安には塩辛の専門店ばかりが並ぶ一角があり、
季節によって素材を変えつつ、常時20種類前後を準備。

スルメイカ、スケトウダラの内臓、明太子といった定番商品に加え、
タチウオの内臓、丸ごとのホタルイカ、ホタテ、ニシンの卵など。
ありとあらゆる塩辛が、ずらり格安値段で並んでいました。

ごはんと一緒に食べても、焼肉にちょこっとつけても、
スープの隠し味に加えても、もう本当に何をしても美味しい。
塩辛の力というのを、改めて感じさせてくれた体験でした。

第2位の仁川フルコースも思い入れ深いですね。

2009年は仁川訪問の年に指定されていましたが、
僕はその訪問年を、誰よりも楽しんだ自信があります。
ただ、これについては前号で丸ごと1本書いたので割愛。
前号での仁川料理ベストテンをご参照ください。

コリアうめーや!!第210号/2009年仁川訪問の年を振り返る!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=640126

「はい、第4位から第2位でした」
「今年は全羅北道と仁川の2地域に傾倒していたんですね」
「多少、他の地域をおろそかにした感もありますが」
「それは来年以降に期待をするとしましょう」

「それではいよいよ第1位の発表」
「力を込めて、どうぞっ!」

ダララララララララララ……。ジャン!!

第1位、韓国全土マッコリツアー

「おおっ、ここでまたマッコリです!」
「さあ、八田氏に語ってもらいましょう!」

えー、今年はマッコリと歩んだ1年でした。

日本でのマッコリブームが韓国にまで渡り、
さらに大きくなった形が日本に戻って来ています。

まだ、韓国好きな人たちの中でのブームですが、
この流れは来年さらに大きくなって一般化するはず。
2010年に向けてもっとも楽しみな話題です。

それに先駆けて、韓国のマッコリ名産地を、
あちこち巡りながら旅が出来たのは幸運でした。
韓国のテレビ局が企画したドキュメンタリーへの出演は、
今年いちばんの貴重な体験だったと思います。

箇条書きにするだけでも……。

・二東マッコリ醸造工場見学
・全州マッコリタウン訪問
・南海郡の棚田村でハルモニの手造りマッコリ試飲
・1929年創業の世王酒造見学
・清渓山で山登りをしながらのマッコリ体験
・学生街で流行するカクテルマッコリ体験
・弘大入口に登場したマッコリバー訪問

といった感じ。

ほかにも日本でも、韓国でも、多様な銘柄のマッコリを飲み、
たくさんの可能性を感じつつ、おおいに酔っ払いました。
今後も鯨飲と泥酔に力を注ぎたいと思います。

コリアうめーや!!第202号/空前のマッコリブームがやってきた!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=627274
コリアうめーや!!第207号/韓国の登山客がザックに潜ませるものとは!!
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=635105

「最後は酔いに力を注ぐというとんでもない結論」
「まあ、八田氏らしいといえばらしいんですけどね」
「つい先日もマッコリでまた記憶を飛ばしたとか」
「はいはい、焼酎とサイダーを混ぜて飲んだみたいですね」

「相変わらずあきれた飲み方ばかりで子どものようですが」
「ともかく元気に来年も活動して欲しいものです」

「といったところで本日もお時間ですか」
「また来年もこうしてお会いできることを願いつつ」
「皆様、充実した年末、そして晴れやかな新年をお迎えください」
「コリアうめーや!!を来年も宜しくお願いします!」

<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/

<八田氏の独り言>
少し早いですがメリークリスマスとよいお年を。
新年1月1日配信の次号でまたお会いしましょう。

コリアうめーや!!第211号
2009年12月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com



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