コリアうめーや!!第163号

コリアうめーや!!第163号

<ごあいさつ>
12月15日になりました。
いよいよこれが今年最後のメルマガです。
月に2回。1年で24本を書いてきましたが、
2007年もこれで無事に最後です。
仕事が忙しかったうえ、なかなか韓国にも行けず、
ネタに苦しんだ1年でしたが、なんとか配信は続けられました。
これもすべて読者みなさまのおかげです。
来年こそはもうちょっと韓国に行き、
本場で仕入れた新鮮なネタを提供したいと思います。
行きたいところ、食べたい料理、たくさん溜めているので、
来年は精力的に韓国をウロウロしたいですね。
2007年を総括するとともに、2008年への展望。
そんな内容で、今年を締めくくりたいと思います。
コリアうめーや!!第163号。
未来を強く見据えての、スタートです。

<来年こそ実現したい韓国の地方料理三昧!!>

いよいよ年末が近づいてきた。

この時期は仕事が慌しくなってくる一方で、
忘年会などが重なり、忙しくも楽しい日々である。
年末のワサワサした雰囲気は嫌いではない。

だが、ここ1、2年は極めて憂鬱だったりする。

「はぁ、もう年末か。うじうじ……」

先生に怒られてしょげている幼稚園生のごとく。
妙に内股のまま立ち尽くし、首はぐんにゃりとうなだれ、
右手は上着のスソあたりを意味もなくいじる。

なんでこんなにも気分がアンダーなのだろう。

うん。それは年末恒例の企画があるから。
このメルマガにおいて、1年の最後を飾る華々しい企画。
それを去年も、今年も、まるで実現できていない。

まず、2004年のバックナンバーを見てみよう。
2004年12月15日に書かれたのはこちら。

コリアうめーや!!第91号
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume91.htm

「2004年これがうまかったベスト10!!」と題し、
その年、僕が食べてまわった韓国料理をランキング形式で紹介。
架空キャラも登場させ、その年最後の号を盛り上げている。

そんな2004年のベスト10はこんな感じ。

第1位、山奥の店で食べた絶品サムゲタン
第1位、2年間熟成キムチで作るキムチチゲ
第1位、梨泰院パダ食堂のジョンスタン
第4位、先生手作りのタッペクスク&ヌルンジマッコルリ
第5位、自宅でチャレンジ手作り冷麺
第6位、ついに発見、大邱のテグタン
第7位、夜の新大久保にてコリコムタン&パギムチ
第8位、済州島名物ヘムルトゥッペギ
第9位、釜山名物ムンヒョン洞コプチャン
第10位、美味なる凶器、プルタク
次点、土鍋ビビンバ

第1位が3つあるのはご愛嬌。
いずれも甲乙つけがたい感動だったと、
順位分けを放棄し、3種を同点1位としていた。

そんなランキングの不備はともかくとして、
見ていくと確かに、韓国全土を巡っていろいろ食べている。

地方料理あり、流行料理あり、自作料理もあり。
日本でブームとなったヌルンジ(おこげ)のマッコルリもある。
2004年だからかなり先取りして伝えたことになるだろう。
ランキングとして発表するにふさわしい陣容だ。

この企画が好評だったため、翌年も続けることにした。
それが2005年12月15日に書かれたこちら。

コリアうめーや!!第115号
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume115.htm

タイトルは「2005年これがうまかったベスト10!!」。
2004年と同じキャラを登場させ、その年の10傑を披露した。
以下の料理が2005年のベスト10。

第1位、宮宴の宮廷料理&宮中飲食研究院のお昼ごはん
第2位、3年越し、念願成就の霊光クルビ
第3位、本場木浦で取れたてナクチ料理三昧
第4位、羅州名物の赤いコムタン
第5位、忠武路平来屋の冷麺&チョゲタン
第6位、新大久保てじまうるのポッサム&豚焼肉
第7位、新大久保チャンナム家のタッペクスク
第8位、釜山チャガルチ市場の朝ごはん
第9位、レッドマンゴーのヨーグルトアイス
第10位、Krispy Kremeのドーナツ
次点、師団チゲ&手作り韓定食

この年はきちんと1位も確定。

特に1位から4位までの流れは印象深い。
どれも食べたくて食べたくて、長年待ったものばかり。
ようやく巡り会えた感動は今も新鮮な記憶として残っている。

新大久保から2軒入っているのも時代の流れか。
いまも通っている2軒の店がしっかりランキングしている。

だが、いま思えばこの流れが企画を分断したのかもしれない。

この翌年から日本で食べる韓国料理に目覚めた僕は、
韓国人気の底上げを期待し、身近な韓国料理店の紹介に奔走。
ブログを立ち上げ、韓国料理店を紹介するコラム連載を持ち、
ひたすらに東京の韓国料理店情報を追い求めていった。

その結果、2005年の年末はこんなことに。

コリアうめーや!!第139号
http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume139.htm

タイトルは「2006年の韓国料理事情inJAPAN!!」。
2年続いたベスト10企画を放棄し、日本での話題を振り返る内容。
そうなった理由を、僕はこのように説明している。

ここ数年、韓国には年に何度かずつ行って来たが、
今年は2月に行ったきりで、しかもわずかに3泊4日。
年末に行く予定はあるが、それもこれからの話だ。

これではベスト10にならない。

うん。確かにベスト10にはならない。
わずか1、2回の訪韓でいったい何が語れようか。
語ろうとすればするほど、日本での話題に偏る。
諦めて、日本での話題を総括することにした。

ちなみにそのときに集めた話題はこんな感じ。

1、スンドゥブチゲブーム
2、マッコルリブーム
3、ヨン様レストラン「高矢禮」オープン
4、「Krispy Kreme Doughnuts」オープン
5、フライドチキン専門店「BBQ」オープン

日本における韓国料理ブームの幕開けを伝え、
その流れは今後も続いていくであろうと締めくくった。
それをよく象徴しているのが、今年携わった大きな仕事、
『東京 本気の韓国料理店』の刊行となるのだろう。

で、問題は今年である。

去年、韓国に行けなかったと嘆いた僕は、
年末に1度韓国の地を踏み、2006年の訪韓回数は2回。
それまで5回、6回と足を運んできた僕にとっては、
異例ともいえる少なさであったといえよう。

だが、情けないことに、今年……今年……ことし……。

「すいません。1回しか行けませんでした!」

ええ、はい。今年は1月に1度行ったきり。
もう、去年の情けなさに輪をかけたような状態だ。

コリアン・フード・コラムニストを名乗る人物が、
ここまでいまの韓国を知らずしてよいものだろうか。
日本での仕事に集中して忙しかったとはいえ、
わずか1回では語ることにも説得力が出ない。

去年の年末に書いたメルマガでは自分を皮肉って、
もはやK・F・C(コリアン・フード・コラムニスト)ではない。

「僕なんかK・F・C・I・Jだ!」

と自虐ネタを書いた。
後ろについた「I・J」はタイトルにもあるインジャパン。

それに付随して語呂合わせ的なギャグも披露したが、
見事に滑ったうえに、語呂も間違っていたという体たらく。
2006年全体を抹殺したいくらいの黒歴史だ。

にもかかわらず、今年また同じことをしてしまった。

韓国に行っていない。年末にベスト10が書けない。
1年のまとめにもかかわらず、ろくな企画になっていない。
よく考えると、今回の話も言い訳ばかりではないか。

いかん。いかん。いかん。いかん。いかん。

頭をぶんぶんに振り回しつつ現状を深く反省。
来年こそはきちんとしたベスト10を書くのだという、
強い気持ちを2007年最後のメルマガに込めたいと思う。

ここ数年、毎年のように目標と叫んでいるのが、
韓国の地方、郷土料理をテーマに旅すること。

近年のブームにより、韓国に出かける人は格段に増えた。

ソウルあたりだと、すでに行き尽くされたような感すらあり、
新しい情報を届けることが、もはや難しくなっている。
ネットの発達により、リアルタイムの情報も巷にあふれている。

となると、やはり次はそこからの差別化が必要だ。

ある程度、韓国に深く携わった人から話を聞くと、
ほとんどの人が「これからは地方!」という意見で一致している。
もちろん地方に目を向ける傾向は、いまに始まったことではないが、
基礎的な情報が行き渡ったいま、より求められている感がある。

ソウルの情報は多いが、地方を旅する情報はまだまだ不足。

主要都市であればガイドブックにも掲載されているが、
バスを乗り継いで行くような、アクセスの悪い町にも面白さがある。
ただし、こうした町に出かけるのはどうしても上級者向け。
それをどう一般化していくのかが、今後の課題になるのだろう。

その部分に狙いを定めて動いている人たちは多い。

僕が携わっている食の分野でも地方の魅力は大きい。
2003年以降、韓国の地方をあちこちウロウロしてきたが、
どの町にも、ソウルでは見られない独特の食文化がある。

歴史や風土から成り立つ、地方ごとの美食。
2008年はこのテーマに深く切り込んでいきたい。

そしてそれに向けた準備もすでにスタート。
そろそろプライベートで長期間行くのも限界があるので、
仕事として地方に行けないか画策中である。

まずひとつ決まったのが来年1月の韓国取材。

短期間ではあるがソウル、釜山、済州島と巡る。
釜山、済州島では郷土料理を軸に飲食店取材の予定だ。

そしてもうひとつ。

先日ちょっと面白いオファーを頂いた。
このメルマガを長年読んで頂いているような、
近しい方にはとんでもなく笑える企画なのだが……。

「八田靖史と行く韓国地方料理の旅!(仮)」

という話を旅行会社から頂いた。

要するにパッケージツアーのネタとして考案されたもので、
僕が地方料理をピックアップし、だいたいの概要を企画。
旅行会社があれこれ手配をしてひとつのツアーとして商品化し、
僕もそれに同行して、一緒に地方料理を楽しむというものだ。

「そ、それは本当に僕でいいのですか……」

と青ざめた顔で確認したのだが、
旅行会社の担当さんは、

「もちろんです!」

と即答。ただしそのすぐ後に、

「こういうのは続けることに意味があるんです」
「最初は収益があがらなくても、続けることで話題になる」
「ですから長いお付き合いとしてお願いしたいんです」

という微妙に期待されていないのかもしれないという印象。
そのあたりの現実感に、妙に納得してしまった。

僕としても地方を旅できるのは願ってもない話だし、
そのテーマが地方料理なら、取材の一環にもなる。
通訳やコーディネイトなども旅行会社にお願いできるので、
僕自身も地方料理をゆったりと楽しむことができる。

というあたりで、ハッと気付いた。
これって要するにオフ会の延長線上ではないだろうか。

僕は普段、都内の韓国料理店を目指すオフ会を主催している。
自分が興味のある店をピックアップし、ネットで呼びかけ。
店との連絡など、もろもろの幹事業務を行い、大勢で盛り上がる。
初めての人もいるし、オフ会を通じての常連さんもいる。

それが拡大して韓国地方旅行オフ会になったとしたら。

幸いにも幹事業務を手伝ってくれる人たちがいる。
であれば、海外でもなんとか実現できるのかもしれない。

「そのツアーは何人くらいから開催可能なんですか?」
「まあ10人くらいから、最大でもバス1台でしょうね」

10人から3、40人なら確かにオフ会の人数。
会の機動力としてもなんとなく想像がつく。

「バス1台ってことは車での移動が可能なんですか?」
「ええ、ツアーですから……」

要するにツアーに含まれるということは、
往復の航空券に、宿泊費、空港からの送迎と移動もろもろ。
それらが用意された状態での……んー、オフ会?

めちゃめちゃ便利なんじゃないですか?

「それっていくらくらいになるんですかね?」
「えーと……」

ツアーであるから航空券代や宿泊費は割安になる。

「こういう企画は続けることに意義があるので……」
「我々も八田さんもお互いに収益はしばらく度外視し……」
「金曜夜出発の日曜夜帰りの2泊3日として……」
「6万円前後、6万円を切るくらいになるといいですね」

参加費6万円のオフ会。

それはさすがに高いな、と思ったが、
個人で旅行に行くことを考えると、妥当な線かもしれない。
金、土、日の3日間であることを考えると、
それなりというような価格設定だろうか。

となると、あとはどれだけ魅力的なプランを提供できるか。

僕の名前を冠したとしても人気が出る訳ないので、
本当に美味しい地方料理を厳選し、企画せねばならない。
そのうえで効率的に回れるプランというのも必要。

ということでいま担当の方と知恵を絞っている。
いずれ詳しいことが決まったら、また報告したい。

ていうか、地方料理を食べたい友達を10人探せば、
この企画って本当に、オフ会として成り立つんじゃなかろうか。
そうしたら、どこに行くかもみんなで相談して決められるし、
すごいマニアックな地方都市も、かなり楽に行けるだろう。

唯一の問題は僕ひとりだけタダってことだろうな。

その部分で石を投げられるかもしれないが、
石つぶてぐらいは我慢するのでみんな行きません?
韓国地方料理オフ会。2泊3日で。

<お知らせ>
仕事が忙しくHPの更新ができません。
落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。
http://www.koparis.com/~hatta/

<お知らせ2>
東京の韓国料理店ガイドが発売されました。
本当にいい店だけを厳選し180店舗を紹介。
新大久保、赤坂、銀座、麻布、六本木、上野などなど。
本場をもしのぐ名店揃いの1冊です。

タイトルは『東京 本気の韓国料理店』(実業之日本社)。

定価1200円(税込)で全国書店にて取り扱い。
飲食店だけでなく食材店、韓流グッズ店も含まれているので、
すべての韓国ファンみなさまにオススメです。

アマゾンなどのネット書店でも購入できます。

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4408029793/
楽天
http://item.rakuten.co.jp/book/5129966/

僕にとっては長年の夢がついにかなった気分です。
魂のこもった1冊をぜひご購入ください!

<八田氏の独り言>
来年は韓国に行こう。本当に行こう。
韓国の地方料理はまだまだ魅力が眠っています。

コリアうめーや!!第163号
2007年12月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com



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