コリアうめーや!!第5号

コリアうめーや!!第5号

<ごあいさつ>
5月のいい天気が続いています。
1年の中でもこれだけすごしやすい時期はそうそうありません。
こんなにうららかな日には一人で部屋にこもって、
鬱々とメルマガを書いているのもまた格別です。
赤ワインでも買ってきてチーズでもかじろうかという勢いです。
カフェオレにクロワッサンでもいいかもしれません。
間違っても番茶にかりんとうではありません。
さて、ティーブレイクのお供にメルマガもひとついかがでしょうか。
気を利かせて食べ物の話題をサービスさせていただいています。
かしこまりました。ありがとうございます。
では、ごゆっくりどうぞ。

<生ラーメンという食べ物>                          

韓国に初めて行って、店でラーメンを頼むと日本人はたいてい驚く。
丼が出てきた瞬間、はしを手に取るのも忘れあっけにとられる。
目の玉はコンパスでかいたようにまん丸になり、
開いた口はハエが飛び込むまでふさがらない。

一体それは何故か。
出てきたラーメンがインスタントの袋ラーメンだからである。

みなれた白いちぢれ麺が、真っ赤なスープの中で泳ぎ、
具は髪の毛ほどに細く切った人参とかき卵。そして刻んだネギが少々。
いくらほじくり返して探しても、チャーシューもメンマも見当たらない。
友達の家でこれを出されたならいざ知れず、
店に入って注文して、金を払って食べるラーメンがインスタント……。

仮にイタリア人が日本にやってきて、店でスパゲティを頼んだとしよう。
スパゲティを頼んで出てきたものが、なんと日清の「スパ王」だった。

これはどんなイタリア人でも、ぶったまげると思う。
ウェイトレスが深田恭子であっても、横で食べているのが鈴木保奈美であっても、
僕がイタリア人ならイスを蹴っ飛ばして、店を出てしまうだろう。

それほど韓国のラーメンには新鮮な驚きがある。

一方いわゆる日本人の言う「ラーメン」がないというわけではない。
インスタントの麺ではなく生麺を使い、粉末でないスープとともに、チャーシュー、
メンマなどのおなじみの具を載せ食べるラーメンも存在する。
ただしこれは普通のラーメンではなく「生ラーメン」と特に称され、
あまりなじみのない外国料理の中のひとつである。

日本人の感覚としては実に不思議だ。

韓国人は実にラーメン好きな国民で、平成12年の統計によればインスタントラーメンの
国別の消費食数は中国、インドネシア、日本に続く4位。年間一人あたりの消費食数は2
位インドネシアの44食に大きく差をつけて堂々の1位、85食である。(ちなみに日本
は43食で3位)
(食品科学広報センター・社団法人日本即席食品工業協会の統計による)

年間一人あたり85食とはまさに驚異的な数字で、全国民が4.3日に1食は食べている
計算になる。日本人は8.5日に一度。韓国人は日本人の倍近く食べているのだ。

実際八田氏も韓国ではよくラーメンを食べた。
ちなみに韓国のインスタントラーメンはどれも真っ赤である。
はじめは驚いたが、店で食べるインスタントラーメンもまたうまい。
プデチゲというチゲには鍋料理にもかかわらず、インスタントラーメンを入れる。
韓国人の友人達と貧乏旅行をしたときは、朝からラーメンをむさぼり食べた。
酒の席では袋ラーメンの袋に直接熱湯を注ぐ、いかにも有害成分が染み出てきそうな軍隊
式ラーメンというのも食べさせてもらった。

またソウルの繁華街である新村(シンチョン)の片隅にある小さな小さな食堂で、酔った
後に食べるラーメンは絶品だった。
そこは狭い店内ながらもいつも学生達で一杯で、
人気メニューは「シンゲッチ」と呼ばれるラーメンである。

シンゲッチのシンは「辛ラーメン」のシン。
シンゲッチのゲッは「卵」。
シンゲッチのチはなんと「チーズ」のチである。
日本でも有名な辛ラーメンに、溶いた卵を入れて最後にスライスチーズを載せる。
これが本当にうまかった。

韓国に行ってラーメンを食べる機会があるだろうか。
カルビや韓定食だけでなく、大衆的なものを食べる機会もあればと思う。
ごちそうだけ食べては本当の韓国は見えない。
ラーメン一杯が異国を語ることもあるのだ。

<八田氏の独り言>
こないだ韓国人と一緒にアメ横に行きました。
大特価「フィジーのおみやげ」1000円というのが売られていましたが、
誰がなんのために買うのか非常に疑問でした。

コリアうめーや!!第5号
2001年5月15日
発行人 八田 靖史
hachimax@hotmail.com



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